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プロローグ

当初用意していた話とかけ離れてしまいました(笑)どうなるか分かりませんが、最後までお付き合い願えると幸いです。では、お楽しみ下さいませ!

 空っぽだった。いつの間にか満たされなくなった僕の心は空だった。

 肉体という器に精神という名の魂を注ぐ。そうして人間は成り立っていた。しかし、成長の過程において、それは不変的ではなくなる。水を与えなければ穂が育たぬように、魂を注がなければ器は枯渇する。枯れ果てた大地にはなにも育たない。それを死と考える人もいるが、僕はそうは思わなかった。ただ、枯れているだけで生命が死に至るわけではない。人を簡単に殺すことが出来るものといえば、それは絶望だ。辛苦は人に害を為すが死を与えない。が、絶望はいとも簡単に人を殺すんだ。それが僕がこの世で学んだただ一つのことだった。

 そんなちっぽけな僕は、神様なんて都合のいいものを信じたことなど一度なりともなかった。神様がいたら、大地なんて枯れやしない。潤い、豊かな世界が生み出されるだろう。

 また、神様は世界を創造しただけで、僕らをいつも見守っているなんていうことも信じられなかった。もしもそれが本当なら、それは神様なんかじゃなくて、ただの傍観者に過ぎないのだから。

 他にもこんな考え方がある。たまに起きる奇跡とやらは神様が起こしたんだと。滅多に起きない事を神様が身勝手に起こす。それは単なる子供の気まぐれと同じ。無邪気で無垢な子供は時に人を助けるが、その無知が残酷で非情な結果を招くこともある。そんな子供が神様なら、僕はいらない。

 僕はそんな神様なんて信じない。この虚無の世界で生きている僕は何を信じているのだろうか。神様じゃないなら、悪魔?それとも友達?親?分からない。僕の心は凍りついたまま、震えることがないんだ。ただ一つ心に響くのは虚無だけ。


 僕は歩き出した。宛の無い旅路だ。本能というには乏し過ぎる感情に任せて僕は歩いてきたんだ。昔も今も、そしてきっとこれからも……。

この話とは関係ないのですが、投稿する際ジャンルを何にするか、かなり迷いました!これは本当に恋愛でいいのだろうか。なんて考えましたが、恐らく恋愛なのでよろしくです!

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