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―Ⅴ― ひと時の顔

 もう体育祭の練習も終盤だ。しかも明後日には……。

「せんせーい、体育祭なんてなくていいと思いまーす」

「せんせーい、一位じゃなくて三位取る事を誓いまーす」

「……謎かけでもしたいわけ? 先生と宣誓って」

 つい先日仲良くなった古町実良こまち みよが、香奈と共に間延びして言う台詞に律儀に突っ込むのが自分だなんて。在人あるとは呆れたまま脱力する。

「大体、実良って陸上部でしょ? 三位だったら顧問に怒られるんじゃない?」

 だから嫌なのぉ。実良が大げさな溜息。

 ……一昨日の大人しさは、単純な人見知りだというのは今日やっと知った事実だが……それでも女の子らしい子だとつくづく思う。

「女子の中で一位だったら、男子達に変に言われちゃうでしょ? どうせ部活の中でも足遅いしぃ、全力でも三位でギリギリなんだからいいかなーなんて?」

「……男女混合リレーに出るんでしょ?」

「決めたの実良じゃないもん、あれ体育の成績順でほとんど決まってるもん」

 在人はそれもそうかと思いつつ、乾いた笑いが出る。

 先日から急に、女子から「ここのリレー代わって!」とか、「八月朔日ほづみさん徒競走でしょ、代わって!」という押し付けが相次いでいるのだ。……なんでと思いたくなるほどに。

 別に空手はできるけれど(そもそもそれは誰にも言っていないから知るはずもないわけで)、足が速いとは一言も言っていない。

 なのに押し付け。五十メートルを八秒で走るのは遅いほうではなかろうか。弟なんか小六でありながら七秒台前半だし。

 しかも最近はさらに速度を抑えて九秒台に食い込ませて走っているはずなのに……。

 首を捻れば、後ろから小突かれる。ぽかんとして振り返れば、次は苦笑いしかできない在人。

「ほーづーみさんっ。ねーぇー、ブロック対抗リレー代わってよぉ」

「だ、だからあたし足速くないって……」

「えー、でも八月朔日さん七秒台だってすっごい噂だよー?」

「誰そんなホラ吹いたの! あたしのタイムちゃんと見た!? ってかそれ弟の話ね、お・と・う・と!」

 そう叫んでも、半信半疑どころか全部疑ってかかるような笑みを向けられ、ひたすら顔が強張る在人。黒髪のショートである目の前の女子は、正直パッとした感じの顔立ちには見えない。見事に制服のリボンをボリュームアップしたかのように、立体的な結び方をしているのは、イケ軍に入り損ねたような印象が拭えなかった。きっとシケ軍の中でも、在人とは別のグループにいる女子だろう。このクラスのシケ軍は三つほどのグループに分かれているのだから。

「八月朔日さん弟いるの?」

「……言わなかったっけ……あたしなんかよりかなり出来がいい奴だよ。成績もいいしスポーツできるし」

「えー、何それ自慢じまんー?」

 わらっている。黒い瞳が、光を宿さない笑みで嗤ってくる。

 一瞬相手の顔も教室もぶれた気がして、けれど在人は何も言わず首を振る。振って、自嘲するように笑い返した。

「自慢だったらいいね。親が自分を見ずに弟だけを見てるってのに、弟を好きになれるなんて、よっぽどのお人よしじゃない? あたしはそこまで〝できた〟奴じゃないよ」

「そうなんだ、八月朔日さん面白いねー」

 本当にそう思ってないでしょ、あんた。

 光などない目が嗤っているのに、そんな冗談よく言えたものだ。在人もにっこりと笑い返す。

「ごめんね、あたしみんなが思ってるほど万能人間じゃないから。あたしより足速い子に、お願いしてもらえないかな?」

「うーん、残念。こっちこそごめんねー」

 笑わない笑み。見送り、香奈と実良が心配そうに見てきていたのに気付いてひょいと肩を竦めた。

「大丈夫大丈夫。足遅いの本当だし、いきなり代わってって言われてもね」

「在人が大丈夫ならいいけどぉ……あの子なんか感じ悪ぅい」

 実良が不満をありありと顔に出している。香奈も、頷くまではしないが表情はやや曇っていた。

「在人があれだけ皮肉たっぷりだったのに、全っ然気付かない子初めて見たかも」

「……別に翔矢の事は皮肉で言ったわけじゃないけどさ。本当の事だし。それに相手、気付いてないわけじゃないよ」

 あの笑み。

 何か企んでいなければいいが……女同士の小競り合いには一番関わりたくない。派閥争い関係ならもってのほかだ。

 もう一度肩を竦めて考えも振り払い、在人はすぐに伸びをした。

「ま、もう少ししたらその体育祭だし? それ過ぎたらもう言われないって」

「せんせーい、体育祭なんてなくていいと思いまーす」

「せんせーい、一位じゃなくて三位取る事を誓いまーす」

「はいそこ話戻さないでねー、あたしもなくていいと思うし一位取れなんて重圧絶っ対受けたくないけど!!」

 なんだか、友人が増えて脱力する機会も一気に増えた気がした。

 机にがっくりもたれかかって、けれど二人が笑っているのを見ていると、在人も自然笑みがこぼれた。



 そういえばあの女子、クラスで見た事あったっけ……。

 帰りがけ、部活がないからと一人のんびり帰りつつ。川沿いの道を進みながら、在人はぼんやりと考える。

 話した内容はもううろ覚えだけれど、相手の感じは関わりたくない何かがあった。

 暑さがまだまだ照り返す。夕方でも日は高く、コンクリートの陽炎かげろうは何年見ても気がえるものだ。

 通い先の水山みなやま中学校とは、川を挟んだ反対側に住んでいる在人。たしか川の名前は校歌にも入っていたはずだから、祀川まつりがわで合っているはず。

 この土地自体、今では随分と都会となっているが、新幹線も電車も通らなかった昔は穏やかな田舎だったと聞く。

 不可思議な縁が巡る土地と伝えられていると香奈から聞いて、転校当初の在人はその意味も調べようとネットを活用した事もあったほど。……当然、中学一年生が調べるのだから大した結果は手に入らなかったけれど。

「不思議な縁ねぇ……」

 もう、ここ最近の出来事が一番不思議でたまらないのは、気のせいだろうか。

 やっと家に着き、鍵も開けようとして、既に開いている鍵で弟が帰ってきている事を悟った。


 親が自分を見ずに弟だけを見てるってのに、弟を好きになれるなんて、よっぽどのお人よしじゃない?


 一瞬だけ、言葉が出せないまま、玄関の戸を中途半端に開け放していた。

 自分より大きい男物の靴。他に見当たらない、家族の靴。

 しばらく黙り込んで、完全に中に入って戸を閉めて、静かに息を吐いて靴も脱ぐ。

「ただいまー。翔矢、帰ってきてるんでしょ。生きてるー?」

「勝手に殺すなバカ姉貴」

 妙に棘のない声だ。珍しいと思って顔を上げ、肩からずり落ちかけた鞄をかけ直して居間に向かう。椅子付きの長四角い食卓に突っ伏した弟を見るのは、何年ぶりだろう。

「どったの、あんた」

「……別に何でもねえよ……」

 声が潰れている。何でもないはずがないと顔を覗きこむ権利が自分にあるようには思えなかったが、それでも鞄をテーブルの足付近に置くついでに覗き込んだ。

 妙に顔が青い。すぐに睨みつけられたが、それでも普段のような棘はない。在人の目が一気に据わり、自分の額と弟の額に手をやって溜息をついた。

「あんた風邪引いたの? ベッドで休みな」

「いい」

「自分で行かないなら無理やりにでも運ぶよ。あたしのベッドに。いっ!?」

 途端にぎょっとして顔を上げてきた弟と額がぶつかった。押さえて呻く在人は、弟の顔が青を通り越して白くなったのを見てにやりと笑う。

 ……早く自分のベッドに直行してくれる事を本気で願って。

「なあに? お姉ちゃんと一緒にそんなに寝たいってわけ? あんたそんなにシスコンだったんだぁ?」

「なっ、セクハラ発言だろ今の!」

「知ってる? 自意識過剰って単語」

 カチンと来たような弟の顔はすぐさま赤くなっている。笑いを漏らしつつ、弟の肩を優しく叩いた。

「ほら、冗談だからさっさと自分のベッド行きなってば。早くしないと引きずってでも運ぶよ。粥さん作ったげる」

「……姉ちゃん、来週体育祭だろ」

「うん。それで? あんたは今週でしょ? どっちが先にあるか分かってんなら、たまには言う事聞きな」

「……別に熱高くないし」

 視線を逸らす翔矢に、在人は本格的に呆れた。

「あんたねえ、小学校最後の体育祭でしょ。和磨かずま君とコンビ組めたんでしょ? 今治さないで誰があの子と一緒に出んの。それとも何? 日曜日予定入れなかったあたしの努力まで無に返す気?」

 翔矢の目が驚いたように見開かれた。在人は大げさに溜息をつく。

「ざーんねん、弟の小学校最後の体育祭のためにカメラ持って走り回る予定だったのに? 映るのあんたの友達だけかぁ……何、どったのよ」

 急に席を立った弟に、何でもない振りをして声をかけてやる。弟は何も言わないまま、階段を上って自室へと戻っていった。

 扉が閉まる音を聞いて、在人はふと笑いを漏らす。

「ばーか。素直になれっての、アホ翔矢」

 本当、甘え方が下手な弟だ。……人の事を言えないけれど。

 鞄の中から宿題を取り出してテーブルに置き、粥を作る準備も始めた。

 両親が帰ってくるのは、今日は少し遅い気がしたから、ついでに一品作ってみよう。

 例えば……そうだ、この間母さんに教わったベジタブルスープなんかよさそうだ。



「はい起きる! 翔矢!!」

 扉を開け、その勢いを保ったまま部屋を蹂躙。カーテンも小気味のいい音と共に開かれ、顔を出したばかりの朝日を弟の顔に容赦なく降り注がせた。

 そうしなくとも、自室に響く大きな足音で、既に目が覚めたらしいけれど。

「なっ、何で入ってきてんだよ!? ノックぐらいしろ!!」

「あーはいはい。コンコン失礼しまーす」

「口で言うんじゃねえ!!」

 鋭い突っ込みに、在人は呆れた顔で弟を見やった。ベッドから身を起こしたその姿は、どうにも寝癖で乱れきった髪形にばかり視線を集めてしまう。

「今日何曜日か分かってんの?」

「日曜……運動会……」

「あんた、今何時だと思う?」

「……七時半?」

 じっとこちらを見てきた後の回答に、在人はにっこり笑ってみせる。

「七時四十五分でご・ざ・い・ま・す・よ、お坊ちゃま?」

「なっ……!? んで起こしてくんねえんだよ!」

 さすがの逆切れに、在人もついに堪忍袋の尾を切った。

「今起こしにきたでしょ! あたしの目覚ましまで持って行っときながらその言い草!? 少しは自己責任って言葉覚えろ! こちとら弁当の準備手伝うのにあの手この手使って六時起きしてんだからね!! 文句言う前にさっさと服着替えてご飯食って水筒とタオル鞄の中突っ込んで持ってけ馬鹿翔矢!!」

 翔矢が本気でたじろいだのを、在人は久々に見た。けれどそんな客観視もほとんど流し気味な状態で。

 はっとした弟が慌てて体操服に飛びついたのを見、在人は扉へと向かう。途中で動く音が止まり、今度はなんだと見やって、弟が視線を横に投げているのを見つけた。

「……悪かったよ」

「はいはい。お母さんに感謝しなよ、おにぎり作ってくれてるから。いざとなったら走りながら食べて行きな」

「うん」

 久し振りに聞いた素直な返事に、在人は小さく笑って扉を閉めた。

「一位取るからちゃんと映せよ!」

「はーいはい、期待してるよ」

 ――カメラ映りたがらないくせに。よく言うよ。

 扉から少し離れて、吹き出して笑う。

 改めて時計を見やったのだろうか。弟の部屋が、それから三分ほど、台風がやってきたように、一階からでも分かるほどに騒がしかった。



「あっ!? ――っの馬鹿!」

 大声だった在人の毒づきに、近くにいた保護者の何人かが眉を潜めたような気がした。けれど在人はと言えば、白い帽子を被った、自分より背が高い男子の姿を必死で追いかけるばかり。一緒だった香奈も少し戸惑い気味だ。

「あ、在人、声大きいよ」

「分かってる! ごめん!」

 カメラのレンズはきちんと弟を捕らえたまま。約束を破る気なんてさらさらなかった結果だ。

 弟の小学校のブロック対抗リレーは、六年が男女二組、計四人が半周ずつ受け持つ。最終学年が二週するという要のリレーの中で、男女の走る順番は各クラスより均等な人数に出ていれば、自由に組み替えられる。

 現に、今バトンをもらい損ねて落としかけた弟は、親友の和磨からも青い顔をされている。病み上がりだという事を知っていたのだろう。

 それでもバトンは、弟の手にしっかりと握られている。

 アンカーを任された翔矢は、焦った顔を引き締めたのが、カメラ越しに見えた。

 もう弟のいる黄色ブロックはほとんど最下位だ。ずっとそこを迷走してきたようなもので、今回青や赤どちらかにでも負ければ、接戦だった点数の差は一気に開く。

 後ろのもう一クラスは青。追いつかれでもしたら洒落にならないからだろう。アンカーとして一周走り切るつもりか、バトンを持ち替えた瞬間、踏み込みが変わったのが分かった。

 空手を習っていた在人は一人、息が止まる。

 周りの音も綺麗に遮断されて。その中で、カメラのレンズを通してしか見えなかった視界が、一気に黒の枠を取り払った世界へと変わった。

 自分なんかより断然早い姿が、必死で前との距離を詰めていく。

 前の四人のうち、先頭に近い赤が転んだのだろう。丁度それに巻き込まれた青が互いに離れた所を、翔矢はすぐに迂回していく。

 半周。

 最後のスパートをかけて、残り半分となったランナー全員がスピードを上げている。

 男子だけの競争で、保護者達の目の前で。

 先頭に食らいついた翔矢の名前が、放送席から呼ばれた気がした。

「――っ、行っけえ馬鹿翔矢!!」

 何年ぶりだろう。

 こんな応援、何年ぶりにしただろう。

 止まっていた息を思い出したようにして、大声を張り上げるなんて。

 ゴールテープが勢いよく少年達に押された。

 ピストルが鳴る。

「今、ゴールしました」

 つっかえ気味な放送席の放送委員の声。

「ただいまの結果は、ビデオ判定中です」

 途端に熱が入ったように、観客席の保護者達が話し合っている。走りきったランナーは全員、走り終えた生徒の列の後ろについた途端、ばてた顔をごまかしきれなくなっていた。何人かは仰向けにひっくり返り、必死で息をするほどだ。翔矢がどちらかなんて、あいつのプライドを考えれば明白だった。

 しばしした後、結果が伝えられた。

「六位、青」

 青ブロックから漂う雰囲気は、やや陰鬱だ。

「五位、黄色」

「えっ……」

「翔矢君が抜いた後、先頭近くだった黄色の子が遅れちゃったんだよ」

 香奈の説明に、弟しか見ていなかった自分に気づいて顔が固まった。

「四位、赤」

 これで赤が二位以上だったら、優勝は――

「三位、赤」

 赤ブロックからまずいまずいと、幾重に声が聞こえてきた。

 まだ黄色は生き残っている。

「二位、青」

 青ブロックから、感性が上がった。

 けれど在人は、ただ目を見開く。

「一位、黄色」

 香奈が、近くの保護者も感性を上げている。香奈に飛びつかれた在人も、呆然とした顔に驚きの波が押し寄せる。

「――っ、勝った! あの馬鹿勝ったじゃん!!」

「やったねぇっ、やった、やったぁっ!!」

「あったり前じゃん、あたしの弟なんだから!! あははっ、やっちゃったよあの馬鹿!」

 退場門の近くで思わずはしゃぎ、香奈と抱き合う。飛び跳ねる香奈をさすがに宥めながら、在人も嬉しさに笑みを隠せない。

 退場門に達したランナー達を見届け、在人は放送席を見やってぽかんとした。

 そうだ、あいつ次放送委員じゃん……。

 思った通り、さすがに呼吸が苦しそうだ。先生達に何かを話しているのが見え、頷かれている。その後弟がマイクに顔を向け、在人は苦笑した。

 本当、勤勉な奴め――

「えっと、生徒の一人より、生徒の保護者へ……連絡です。――ちゃんと勝ったぞ、馬鹿姉貴」

 ぽかんとした。

「引き続き、迷子の連絡です。白のワンピースに、青い靴を履いた、三歳頃の女の子を、お預かりしています。心当たりのある保護者の方は――」

 ぽかんとして、何食わぬ顔で次の連絡に入る弟に、してやられたと苦笑いをする。周辺の保護者も暖かい笑い声を響かせているのが聞こえてきた。

「馬鹿は余計だっての、ばーか」

「あはは、一杯食わされちゃったねぇ、お姉ちゃん」

「へえ、あの子のお姉ちゃんかい?」

 近くにいたらしい中年の男性に、在人は驚いて振り返り、小さく笑って頷く。

「はい。いっつも喧嘩してますけど」

「いやあ、喧嘩するだけ元気があるのはいい事だよ。ビデオ持って走り回ってるのかい? 偉いねえ。弟君思いのいいお姉ちゃんだ」

 そんな事ない

 慌てて手を振って、そう言っても。笑顔で浅黒い肌のおじさんは、気前のいい笑い声を響かせてくれる。

 くすぐったくて、けれど自分はそこまでしてもらえるような奴に、思えなくて。

「はははっ。和磨も見習ってくれればいいんだがねぇ」

「――えっ? もしかして和磨君のお父さん!?」

「ええっ!?」

 香奈までひっくり返った声。男性はおかしそうに笑いながら肯定している。

「ああ、そうだよ。和磨がよくお世話になってるね」

「そっ、そんな、こちらこそお世話になってます……ってか、もしかして最初から気づいて話しかけたんじゃ……」

「おおっ、鋭いお姉ちゃんだねぇ。翔矢君が怖い怖いと言ったのがよく分かるよ」

「やっぱりですか! って翔矢の奴ーっ!!」

 思わず突っ込んで、皆で笑って。

 そして、うっかりビデオの録画の停止ボタンを押し忘れていた在人はといえば。

 家に帰った後、件の弟が途中から映っていない事に、再び凄まじい姉弟喧嘩を繰り広げたのだった。


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