心に決めた事
約一年半ぶりに執筆を始めました!!ちょくちょく更新しますので、感想・評価をお願いします!
全て芝居だと、計画者は笑い、まるで女優の如く俺に近寄った女は、視線を反らして壁を見つめる−−−−
全てが嘘、演技・・・・・・・・
行き場を無くした感情は、虚空の彼方へ消えて行った
「全部、嘘ですか・・・・?」「それはっ・・・・」
問い掛けた言葉に、返事を詰まらせた女性は、必死に言葉を紡ぎだそうとしている
「もう、いいです」
「待っ−−−」
遅れて来た怒りとも似た悲しみが、掴まれた女性の腕を咄嗟に振り払った
「罰ゲームはこれで終わり、でしょう?」
「それは・・・・」
残酷な台詞を吐いたつもりは無い。寧ろ、泣きたいのはこっちのほうだと言いたい。計画したやつらも、それに参加した人達も、皆が傍観者と化していた
「れ、澪亜、相模は悪くない」「そうだよっ!悪いのは、私達だからっ!!」
傍観者達は必死に女性を擁護しているが、その声すら、耳に障る
「もう、いいです・・・・」
帰ります、と一言だけ呟き、俺は教室を後にする。背後からは何か声が聞こえていたが、少しでも早く、この場所を離れて一人になりたかった。
早足で学校を出て、急いで家へと帰る。部屋に篭り、眼に留めていたソレを、感情と共に一気に吐き出した。全てが嘘・・・・本当は気付いていたけど、心のどこかで、信じたいと願っていた自分。結局、虚しく想いは散ったのだ・・・・−−−−
だからもう、俺は誰も信じない