1.あいつを殺したいのに
あいつを殺してやらなきゃ…。あいつを…殺さなきゃ…。
殺さなきゃ殺さなきゃ殺さなきゃ殺さなきゃ殺さなきゃ!?!?
はぁちゃまにこんな無礼を働きやがって…。
この魔界最強である魔王に対して…!
許さない…。
「ふはははは!哀れな人間よ!このはぁちゃまに跪け!」
「は?なにこの小さいもふもふなちびは。」
「は?ちびって言った…?」
「おう、言ったけど何か?」
「ふ…ふざけるなっっっ!」
この素晴らしい愛くるしい体、顔を…ちびと言った…?
※ちびの意味をわかってない様子。
「え、だって本当にちびじゃん。」
「ちびって人間界最高の侮辱の言葉であろう!?はぁちゃまは見たぞ!?ちびと言われた小娘が怒っていた姿を!」
「は?ちびって概念わかってねえんだな。おこちゃまさん|(笑)」
「はぁちゃまだよコノヤロー!!」
○ 。 ○ 。 ○
くそ…あの人間。あのまま逃げやがって…殺してやるわ…!
おっと。はぁちゃまの自己紹介がまだだったなあ!
はぁちゃまの名前はアグデルス•ルービナ•ハアト!
召使いからははぁちゃまと呼ばれていてはぁちゃまははぁちゃまっていう感じに定着したのである!
そんなはぁちゃまは魔界において最強の魔王なのだ!!
…はぁちゃまは誰に話しかけているのだ?
まあいい!人間界に来たからにはあの人間の生首を土産にしてやろうじゃないか!
ふっふっふ…。
○ 。 ○ 。 ○
数日後
どこだあいつ…。
こんなにもはぁちゃまは頑張っているというのに…。熱い…お腹が空いた…。目眩がするのだ…。
「あの人間を殺すまでは…尽きるわけにはいかないのだ…。」
ああ。意識が…。
「あれれおこちゃまさんだ!僕を殺すまでは尽きないんじゃなかった?」
この声は…。あいつ…か。ようやく見つけ…たのに…。糞…。