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遺伝子


 「もし、君が云う能力があるとしたのなら、この状況はオカシイとは思わないかな?何で君は此処にいるのだろう。仮に君が云う事が正しいのだとしたのなら、君は此処に居ない。人を操れるのなら、君は捕まりすらしないからね。」

 岸田は動揺する事無く問う。


 「云っても意味ないから云わないけれど、そうねぇ。あたしがあたしに科したってところかしら。逃げようと思えば逃げられるけど、逃げない様にしてるって感じね。」此処ここからも、そしてアレからも。と、黒澤は淡々と答えた。


 岸田は黒澤の瞳に呑み込まれそうになる。その瞳は深く、光届かぬ深海の様な色であった。その瞳。振る舞う仕草。佇まい。声色。視線。端的に云うのならば、存在していると云う事、そのモノに恐怖を覚え始めていた。


「まぁ。そう萎縮しないでよ。」


 その言葉は、岸田の背中に冷たい感覚が疾走らせ、心が読まれているかの様な錯覚を与えた。


 「虐めるつもりはないわ。云ったでしょ?貴方に任せるって…。」


 その後、黒澤は真相を語り始めたのだった。

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