表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大いなる意志のヒの下に  作者: PERNOG
序章
1/100

プレイゲーム

 飽きそうなほど長いロードが終わり、やっとゲームが始められると思ったらムービーが始まってしまった。


 スポットライトに照らされた舞台には、顔を包帯で覆い隠した道化が一人佇んでいる。


―『思考の限界こそ世界の限界だ』誰が言った言葉でしょうか― 


 道化は謡うように語りだした。


―世界は隅々にまで探索し尽され、未知であったものは既知となり、ボタン一つでどんな情報も簡単に手に入るようになった。技術の躍進はおそろしく早く、しばし人の手に余るものもありますが、非常に便利な世になったものです―


 道化は大げさなほど身振り手振りをしながら、ひょうひょうと謡う。


―しかし『未知』はどこまでも付きまとう。知れば知るほど『未知』は鎌首をもたげる様にその力を増し、己の無知を突き付けるでしょう―


―『この世の事象はすべて説明がつくものである』と考えるが故に、わからないはおそろしい。だからこそ、わからないはおもしろい。人は未知を求める。怖いもの見たさか探求心かわからないが求道者のように貪欲さをみせる―


舞台の上をくるくる回っていた道化は空を搔き抱く様に両手を広げる。


―そんな未知に満ち満ちた箱庭を観に逝きましょう。希望と若さを燃料に後悔と挫折を手に入れよう。大仰な軌跡などなく、唐突にあなたの居場所は無くなるのだから―


道化が恭しくお辞儀をするとライトが消え暗闇に声だけが響く。


―ようこそ!『Unknown World』へ!望まれないあなたは今、産声を上げるのです!-



『Welcome to Unknown World!!!』


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ