キャラクター名鑑(1)
【バックスタブ】
17歳、只人の男性。身長169cm、黒髪のショートヘア、赤の瞳。
クイントピア東区を牛耳るギャング「ヒュドラ・クラン」の元ヒットマン。人当たりよく振舞うが、殺人に躊躇がない危険人物。
彼のスキル〈必殺〉は標的を武器も魔法も使えぬ異空間に拉致し、脱出不能のデスマッチを強いる。一方で彼自身は銃や刃物を持ち込むことが可能であり、後ろから銃殺、もしくはダガーで刺殺する無慈悲な戦法をとる。
【フォーキャスト】
只人の女性。身長170cm、アッシュブルーの長髪、黒の瞳。
クイントピア南区の冒険者ギルドが擁する、A級冒険者12人のひとり。
一種の未来視である〈予測〉のスキルを持つ魔物狩人。単騎でのドラゴン退治で名を馳せる大弓の名手。争いを好まない穏やかな性格で知られ、護衛や賞金稼ぎといった対人依頼を請けることはない。
【パノプティコン】
15歳、只人の女性。身長154cm、金髪のウェーブボブ、金の瞳。
クイントピア南区の冒険者ギルドが擁する、A級冒険者12人のひとり。
元A級冒険者『ヘカトンケイル』の高弟にして、念動魔法と足技、杖術を組み合わせたサイコ・サバットのマスター。念動で操るゲイジング・ビットから〈邪視〉を放ち、敵の動きを封じて一方的に蹴り殺す。
【フラッフィーベア】
19歳、獣人の女性。身長192cm、栗髪のウェーブロング、蜂蜜色の瞳。
クイントピア南区の冒険者ギルドが擁する、A級冒険者12人のひとり。
享楽的で凶暴な性格で知られる。極東の島国に伝わる柔道と手裏剣術の達人であり、主に護衛や用心棒の依頼をこなす。彼女のスキル〈風柳〉はあらゆる衝撃を外部に受け流す能力であり、ほとんどの物理攻撃を無効化してしまう。
【ソードマスター】
17歳、只人の男性。身長169cm。短い黒髪。一般的な剣士の装い。
クイントピア南区のB級冒険者。剣で身を立てようと決意し、クイントピアで冒険者となった農民の次男坊。
基礎的な強化魔法とロングソードの使い手であり、技の練度そのものは決して低くはない。些か誇大なキャラ・ネームはからかいの対象であったが、順調に魔物討伐や賞金稼ぎなどで冒険者としてのキャリアを重ねており、将来が期待されていた。
【ペインキラー】
18歳、只人の女性。身長160cm。白衣にワンピース。
クイントピア南区の冒険者ギルドが擁する、A級冒険者12人のひとり。
医学・薬学に幅広く通じており、普段は冒険者ギルドの医務室に常駐して怪我人の治療などを行っている。冒険者の地位自体が名誉位階に近いもので、実態としては冒険者ギルドのお抱え医師である。戦闘能力もA級冒険者の中では最も低い。
◇
【ブルータル・ヒュドラ】
43歳、只人の男性。
身長177cm、黒髪のオールバック、紫の金糸入りダブルスーツ。
クイントピア東区を牛耳るギャング「ヒュドラ・クラン」の組長。
路地裏暮らしの浮浪児出身。所属していたギャング・クランの兄貴分を次々と蹴り落とし、親分に跡目を譲らせてヒュドラ・クランを立ち上げた立志伝中の英雄。その大躍進をもっともよく支えたのは、結成後に加入したチャールズ・E・ワンクォーターと、親子杯を交わした名も無き死神だったとされる。
【サブマリン】
20歳、只人の男性。
身長170cm、癖のある銀髪、潜水マスクめいたフェイスガード。
クイントピア東区を牛耳るギャング「ヒュドラ・クラン」のナイフ使い。
別次元に潜り込むことで捕捉されずに移動する〈潜航〉のスキルを持ち、隠密行動や暗殺を得意とする。バックスタブが重用されていたことにコンプレックスを抱いていたが、皮肉にもその強い野心と上昇志向こそが出世が遅れていた主因であった。
【ファイアライザー】
35歳、只人の男性。身長182cm、スキンヘッド、浅黒い肌、焼けただれた顔。フルフェイスの防火マスクとファイアパターンのロングパーカー。
クイントピア東区を牛耳るギャング「ヒュドラ・クラン」の放火人。
火炎魔法とカポエイラの達人。生来の魔力量が少なく、魔法の才能には乏しかったが、徹底的な鍛錬で身に着けた火炎コントロール技術とマギバネ火炎放射器を組み合わせ、少ない魔力消費で広範囲を焼き払う術を編み出している。
【レッキングボール】
35歳、只人の男性。身長240cm、常軌を逸した超重装甲の全身鎧。
クイントピア東区を牛耳るギャング「ヒュドラ・クラン」の重戦士。
強化魔法の達人であり、数百キロもの超重防弾鎧を着込みながら馬より速く動き回ることができる。ファイアライザーとは長年の相棒であり、ともに基礎的な魔法を奥義の域まで高めた歴戦の兵としてリスペクトを受けていた。