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勇者の幼馴染のヒロイン〜幼女並みのステータス?!絶対に生き抜いてやるんだからね!〜  作者: 白雲八鈴


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97 謎の直感

 遺跡ダンジョンとして有名なロズワード。そのロズワードに一番近い街サイザール。ここは冒険者の街と言っていい町だ。大抵が腕に自信を覚え、次のステップとして未発見のエリアが存在するというロズワードでその未発見エリアを見つけて名を売り出そうという一人前に毛が生えた感じの冒険者たちのたまり場となっていた。

 と言うことは、治安が悪いと言うことだ。

 なんか、ガラの悪そうな人が往来で堂々とカツアゲをしている姿を見てしまって、ここに来た事を後悔している自分がいる。


 日中、道端で堂々と『酒を飲む金が無くなったからくれ!』と、一人の人を数人で囲んでいたのだ。この街の警邏隊はどうなっているんだ!


「姫よ。集合場所は何処と言っておったか?」


 シンセイがリアン達との集合場所を聞いてきたが、こんな治安が悪そうなところで素直に集合場所に行けるはずもない。

 集合場所の【グロージャン】は宿屋兼酒場なのだ。まさに冒険者のたまり場。そんなところには行けない!


「【グロージャン】ですが、先に泊まるところを探しましょう。ベルーイを預かってくれて、ガラの悪い冒険者がいないところを」


「フム、ならこちらかのぅ」


 そう言ってシンセイは前を歩き出した。シンセイの謎の直感が働いたらしい。

 謎の直感。エスターテ神から与えられた仁の意というものだ。ステータスには何も反映されていなかったが、私の意を汲むことに特化した謎の直感だ。


 喉が乾いたなと思えば『姫、休憩にしようぞ』と言ってきたり。あれ?調味料が足りなくなりそうと思えば『姫、塩を買ってまいりましたぞ』と岩塩を差し出してきたり····できれば次からは岩塩はすり潰して粉にしてほしい。ふぉ!握って粉々にした!!


 みたいな事があり、どこぞの執事ですか?と口走りそうになった。 


 本人にそれはどんな感じわかるのかと聞いてみたところ『勘であろうか』と本人も首を傾げていたので、直感的に何かを感じるのだろう。



 そして、たどり着いたのが、斜めに傾いたた2階建ての建物だった。隣は武器屋で反対側は防具屋だった。その間に挟まれた建物の入口は大きく開いており、それも傾いているのだ。この状況から推測するにここで乱闘騒ぎがあったのは間違いない。


 シンセイ!なぜこの建物の状態でサクサク中に入っていく!それもベルーイを引き連れて!その上にはぽってりとした腹を上にして寝ているノアールがいる。


 ああ、完全に傾いた建物の中に入っていったよ。ジュウロウザが歩みを止めないので必然的に私もその後に付いて傾いた建物の中に入っていく。

 中は元はテーブルや椅子であったであろう木材が散らばっており、その奥からは光が差し込んでいる。勝手口?


 光が漏れている勝手口らしきところを抜けると、目の前には緑が溢れていた。鉢に花が植えられており、目隠しであろう木々も剪定されており、傾いた廃墟の庭とは思えなかった。そして、その先には赤い屋根と白い壁が印象的な建物が建っている。


「あら?お客さん?」


 鉢に水やりをしていた恰幅のいい女性が私達をみて声をかけてきた。


「おお、そうじゃ。この近くのダンジョンに行くのでな、連泊をお願いしたい。それと馬竜の世話もお願いしたい」


「まぁまぁまぁ!馬竜を連れたお客さんだなんて何年ぶりかしら!あなた!あなた!お客さんよ!」


 恰幅のいい女性は慌てて建物の中に入っていった。本当にここは宿屋だったんだ。しかし、ここで放置されても困るんだけど。


「おう、客人悪かったな。うちのやつが慌ただしくて、騎獣舎はこの庭の奥だ。まぁ、中に入ってくれ」


 入口から出てきたのは、その入口が狭いと言わんばかりに身をかがめ、ガタイの良い体を小さくして出てきた鮮やかな赤い髪が印象的な男性だった。


「プッ!」


 思わず吹き出してしまって慌てて口を押さえ視線を反らす。駄目だ。笑っては駄目だ。人の趣味をとやかくいうのはいけないことだ。


 そう、出てきたガタイの良いの男性はピンクのフリフリのエプロンをそれもリボン増し増しのエプロンをつけていたのだ。ガタイがいいのにぴったりとサイズが合っているのでわざわざ誂えたのだろう。


 これは可愛いですねと褒めるところなのだろう。しかし、口を開こうものなら笑うことが止められない気がする。


「それはおヌシの趣味であろうか?」


「ぐふっ」


 シンセイそこを真面目に聞くの?あー駄目だ。肩が震えてしまっている。


「ん?のぉぉぉ!い、いやこれはだな。ウチのやつが可愛いからつけろと!俺の趣味じゃないぞ!」


 ガタイのいい男性は顔を真っ赤にして、慌ててエプロンを外していた。そうかあの女性の趣味か。しかし、もともとありはしない私の腹筋は限界をむかえようとしていた。


「ぷっ!くっ。もうだめ···あはははh!!ピンクのフリフリが可愛すぎて!ギャップが凄すぎ!あはははは····」


 ·····


「はぁ···。笑い過ぎた」


 また、こんな事で体力を消耗してしまった。



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