表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者の幼馴染のヒロイン〜幼女並みのステータス?!絶対に生き抜いてやるんだからね!〜  作者: 白雲八鈴


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

86/126

86 丸2日!

 てめーぶっ殺す!!


 はっ!なんか途轍もない夢を見ていた気がする。

 突然別れ話を突きつけられた後に捕獲され圧死する夢だ。

 意味がわからない。まぁ、所詮夢だ。いや、半分は実体験だ。違う、トラウマが混ざりに混ざった夢だ。

 夢でも許されない!


「リアン許すまじ!」


「モナ殿、気分はどうだ?」


 ジュウロウザの心配そうな顔が見える。大きな手が額を覆う。


「熱は下がったみたいだな。サリ殿を呼んでくる」


 ん?熱?あれ?私、風邪なんて引いていたかな?おかしいなぁ。


 真新しい木の匂いがする部屋を見渡すとジュウロウザが部屋を出ていく姿の横にシンセイが立っていた。それも武器である(げき)を手に持って·····シンセイさん何処に戦に行くのですか?ここは私の部屋ですが?


「シンセイさん、なぜ部屋で武器を持ってたっているのですか?」


 取り敢えず聞いてみる。すると突然武器を置いて、木の床に跪いた。


「この龍玄。姫の守護者失格であります。ルード坊に助けを求められたにも関わらず、姫の状態を正確に判断しきれず、このような事に、誠に申しわけが立たぬ」


 ん?ルードから助けを求められた?それがなんで私に関係するのか意味がわからないのだけど?


 意味がわからないと頭にハテナを飛ばしていると、廊下から軽い足音が駆けてくる音が響いてきた。続いてドスドスという低く重い足音も聞こえてきた。


 ソフィーと父さんの足音だろう。ガチャリと扉が勢いよく開けば、ソフィーが部屋に飛び込んできた。


「おねぇちゃん!」

「モナちゃん!」

「モナ!」


 おや?母さんも居たようだ。母さんは基本的に足音が響かないので、部屋の前を通ってもわからないのだ。


「みんな、どうしたの?」


 ソフィーがベッドで寝ている私の側に寄ってきて、心配そうに言った。


「どうしたもこうしたもないよ。リアンにぃちゃんに会って「ヒッ!」お、おねぇちゃん?」


 お、思い出した。私リアンに殺されたんだった。死んでないけど。なんでリアンが村に戻って来たの?っていうか、リアンがここ()に居る!


 胸が痛い。今気がついけど、胸の辺りに何が巻かれている。それにこの痛み。


 圧死したのは夢じゃなかった!!!

 死んでないけど。


「やっぱり、リアンをもっと殴っておけば良かったか?」


 父さんが拳を叩いて言った。いや、父さんは攻撃専門じゃないでしょ!


「あら、キールにあれだけボコボコに殴られていたのに、あれ以上は流石に可哀想よ」


 キール!言っていたことを実行に移したのか!

 リアンはいつまで村にいるつもりだのだろう。その間は絶対に家から出ないことにしよう。天の助けであったルードでもリアンを止めれなかったのだ。

 あれ?じゃ、私はなんで生きているのか?血を吐いたよね。恐らく肺を圧迫したからか、肋骨が刺さったかは知らないけれど。


「お前たち。モナの負担になるから離れるのじゃ」


 でかい父さんの所為で見えないけど、ばぁちゃんもいるようだ。


「ほれほれ邪魔じゃ」


 そう言って、ばぁちゃんは父さんを叩いて横に移動させる。図体がでかいと邪魔だよね。

 私の側まできた、ばぁちゃんが私を見る。いや、視た。ばぁちゃんも私や母さんと同じ様に目を持っているというか、ばぁちゃんの血が流れているから、母さんも私も特別な目を持っていると言っていい。


 【精察眼】という、母さんの鷹の目と私の真眼と間の能力をもっており、主に薬師として患者の状態を視たり、薬草の特性や薬剤の処方量を視るのに使っているらしい。

 だから、リリーを視たばぁちゃんがもう駄目だと判断したのなら、それが覆し用のない事実ということだ。


「痛み止めで痛みは引いておるな。熱も引いておる。今日は食事を取って体を休めるとよい。明日ぐらいにモナのスキルで治せば完治するじゃろ?」


 おお、治癒スキルで治せと。でも、私の体の状態がよくわからないな。


「ばぁちゃん。骨が折れていた?」


「以前、ヒビが入っていた肋骨が治り切る前にポッキリいったようじゃ」


 あ、うん。骨の再生には時間がかかるもんね。リアンに入れられたヒビをリアンにとどめを刺されたことになるのか。


「丸2日も寝ておったのだから、少しだけ食べて、回復薬を飲んでおくのじゃぞ」


 そう言ってばぁちゃんは部屋を出ていった。丸2日?2日?

 私、2日も寝ていたの!!


 私が、あまりにも日が経っていることに驚いている間に、父さんは『もう一発殴ってくるか』と言って出ていき。ソフィーは『回復薬を持ってくるよ』と言って出ていき。母さんは『食べられそうな物を持ってくるわね』と言って部屋を出ていった。


 誰か私の疑問に答えてよ!


「2日って時間が経ち過ぎでしょ」


「吾が不甲斐ないばかりに申し訳ない」


 おお、未だにシンセイが床にいた。シンセイは何も悪くないのだ。悪いのはリアンだ。

 そうシンセイに言おうと、体を起こそうとするが、胸が固定されているのと、痛みとで上手く起き上がれない。

 すると体を支えてくれる手があった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ