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9.高級肉と新たなモンスター

 ワイバーンはレッドとグリーンで肉が超が付くくらい美味しいんだって!


 早く食べたいな、まだかな? 「……ダンさん、どうしたの? もしかして食べれないワイバーンだったとか?」ダンさんは、屈んで「ワイバーンの中でも強いヤツだ、倒した事は秘密にするんだぞ……素材だけでも家が買えるクラスのモンスターだ」ええっ! マジで? ゼクスさんを見ると「心配すんな。俺達がいるし守ってやるからよ!」ほっぺをツンツンしながら言うの止めてよ……「ブッ! ギャアッ!!」ルシアさんの豊胸に潰される様に抱きつかれて変な声に……「……プッ! あ〜〜ははははっ!! 『ブッ、ギャアッ』って何だよ!」むううぅぅぅっ! 頬を膨らませていると「傷をいっぱい付けて……ヒール、あのウルフを奪ってた人の事……ミオが守ったんでしょう?」私は頷いた。


「あのオヤジ、裏商人っぽかったぜ! 俺とダンでシメておいた! あ〜〜ははははっ!」……笑えない……敵に回したら命が……無いかも……。「……!!」背後からなんか冷気が。ルシアさんの顔が、顔が……頭から角が見える!! 一番怖いのは、ルシアさんかも。


 ダンさんにこっそりと【声デカ顔キモ人参】の事を聞いてみたら、大声出して仲間を呼びまくるから倒すのに時間がかかるとか。直ぐに倒せた事を言うと「強欲な輩に知れたら誘拐もんだ、言うなよ」言わないよ、誘拐って怖いね。


「ワイバーンの高級肉だ! 味わって食えよ」ダンさんの言葉に頷き、一口……パクッ……「……!! 美味しい〜〜!」外はカリッとしてて中はジューシー、肉汁が美味しい! 2枚目貰い〜〜!!


 んっ? 何か視線が……「ミオは本当に美味そうに食うよな。作り甲斐があるぜ!」そう言ってもらえて嬉しい。ダンさん、何時も美味しいご飯を作ってくれて、ありがとう。私はニコニコしながら心から感謝した。


 ガサガサッ! 草木が茂る音がし、ダンさんとゼクスさんはルシアさんと私を守ろうと前に出た。現れたのは、あのウルフおじさんだった。「おい、そこの嬢ちゃん。お前が持ってる食い物をよこせ!」何なのこのおじさん。「やだっ!!」頬を膨らませて、プイっと横を向いた。ルシアさんが「貴方、またミオに何かする気じゃないでしょうね!」ゼクスさんとダンさんは、おじさんをずっと睨んでいた。「し、しませんから食べ物を……」言い終わる前に「あげない!」と叫んでいた私です。


 ……「これだけなら、あげる」お皿にワイバーンの高級肉を3枚入れて、おじさんにあげた。


 ダンさんは、この肉は「俺が獲った高級肉なんだからな!」と付け足していた。私が獲った事は秘密だから。


「そろそろ行きましょう?」ルシアさんの声と共に立ち上がり、目的地であるアビーネスへと向かった。のに……距離を保ちながら着いて来る、おじさんがいた。


 ダンさんが「ミオ、後ろから尾けられてるから、アビーネスに着くまでは魔法は使わないようにな!」ゼクスさんとルシアさんを見て頷いてたので「うん、分かった!」頷きながら前を向いて歩く。


 道中、湧き水を見つけたので一休みする為に、冷たくて美味しい水を飲みひと息ついた。「この水美味しいね!」……ダンさんにこっそりサーチする事を告げた。ダンさんは頷いた『探知』サーチ! いた……でも赤く点滅してる? 【トレント】トレントって動く巨木のモンスターだったよね? ゼクスさんと目が合ったので聞いてみた「ゼクスさん、サーチしたら赤く点滅しててモンスターの名前が……トレントなの。大丈夫かな?」ゼクスさんは真顔になり、ダンさんとルシアさんに【トレント】が近くにいる事を知らせた。

「まだ移動してなかったけど……後ろのおじさんが危ないかも」ダンさんは『ジジイ』の事は放っておけ! と言うけど、人が死ぬのは見たくないから何とかしたいな。その時「ギキィーーーーッ! ギキィーーーーッ!」何の声? 回りを見た、おじさんの後ろに……おじさんに『風檻』ウィンドジェイル! の魔法をした。ルシアさんに「ルシアさんが魔法使ってるように見せたいから、後ろに隠れてるね」ダンさんとゼクスさんも頷いてくれたから遠慮なく!


『風圧』エアブレス! ゴオグググーーッ! 風でトレントに圧力をかけ、動きを封じた。『風刃』ウィンドカッター! ヒュンッヒュンッヒュンッ!! 「キキイィィーーーッ!」トレントの枝が伸びて来た。ギューーンッ! バアァーーンッ!ダンさんとゼクスさんの方へ枝が伸び、叩きつけて来た! 『風壁』ウィンドウォール!! 私達の前に風で壁を作り、トレントの攻撃を防いだ。止めよ! 『風槍』ウィンドランス!! トレントに槍の様に攻撃威力を大にして射抜き、ゴシャーーーーッ!! 「ギキイィィーーーーッ!」ドオオォォーーンッ!! 「チェックメイト!!」 トレントを倒した。


 倒した! ダンさんに頭を撫でられていた時に、あのおじさんがトレントを自分のアイテムボックスに入れ逃走した。ここからだとアビーネスが近いから大丈夫だとは思うけど、私達が倒した物を盗むなんて……ムカムカする! 頬を膨らませた。「ミオ、獲物を盗られちまって悪かったな」ゼクスさんのせいじゃないのに、あのおじさんのせいだし「ゼクスさんのせいじゃないよ、獲物はまた獲れば良いよ」「あと少しでアビーネスに着くからな」初めての街に着くんだ。ワクワクしてきた!


誤字がありましたら、すみません。


読んでくださり、ありがとうございます。


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