6.ステータスとサラマンダー
目が覚めると朝日が昇り始めだった。
ステータスって見た事ないよね?
見てみよう「ステータス」………。
………。
……「えぇっ!」今はまだ就寝時間なんだから静かにしないとね。
ミオ 15歳
Lv 12
HP 180
MP ∞(無限)
攻撃力 250
防御力 280
素早さ 120
魔法 ∞(無限)
スキル
スペールディ神の加護
テイマー
アイテムボックス
治癒魔法
賢者
※ 空飛ぶ箒はアイテムボックスに出し入れ可能
「あれっ?
いつの間にか神様の加護が付いてるし……あっ! 箒の事忘れてた」
ステータスを見るのに集中しすぎて、ゼクスさん・ルシアさん・ダンさんが起きて私のステータスを後ろで見ている事に気付かなかった。
「すっげ〜な! スペールディ神の加護があるの初めて見たぜ」うん、私もよ。 頷いていた私、「あら賢者だったの! MPと魔法は無限なんて羨ましいわね」無限って良いよね。 私もそう思うよ! また頷いた「攻撃力……無いな、HPが少ないぞ! これ攻撃されたら終わりだぞ!」……「はあぁっ、 やっぱり? 私も思ってたんだよね……んっ…私って誰と話して……」後ろを振り返ると「ぎゃあっ!」ビックリして変な声が出ちゃったよ。
ゼクスさんが「ぎゃあって何だよ。 もっとこう、きゃぁんっ! とか無かったのか?」いきなりだったからだよ。それに何で私が『きゃぁんっ!』って気持ち悪い声出さないといけないのよ! 「ミオは15歳なのね、あと1年くらいで立派なレディになるわね」えっ! 私もルシアさんみたいに綺麗な女性になれるかなぁ、なれたら嬉しいな〜! 「ミオはHPが本当に少ないからなぁ、これは……心配だな!」そう、それな!! 私も見てビックリしたのよ、敵に2〜3発喰らったら終わりだよね? 直ぐ人生終わるのは嫌だ!
ゼクスさん・ルシアさん・ダンさんの順で話してるけど「盗み見しましたよね? ……私のステータスを……それも弱すぎのを……」拗ねてしまった私です。
「ミオは小さいんだから、これから強くなるわよ!」ルシアさん、貴女の身長どれ位ですか? 絶対170センチはあるでしょう! 隣を見てゼクスさんは絶対に190センチある!! それから……バッと後ろを振り返りダンさんを見て「絶対2メートルはある」ボソリと呟いた。
そんな私を見たゼクスさんが、 ニヤニヤしながら近づき「身長の事か?」と耳にささやきながら、これから成長するって! たぶんな? ……遊んでる、 絶対私で遊んでる! 頬を膨らませて怒る私にルシアさんは「まだ成長期だから、これからよ」ルシアさんはやっぱり優しい。 どっかの誰かさんより優しくて天使に見えてくるよ。
「飯をモリモリ食って、戦って体を動かしてたら俺のようになるって!」ハハハハハハッ! 笑ってるダンさんだけど私は笑えない。筋肉モリモリマッチョにはなりたくない!! ……でもこの人達と一緒に冒険するのはきっと毎日が楽しいんだろうな。野宿は初めての経験だけど、それでも楽しい。
そろそろ出発するか! とダンさんが言った後に「アビーネスって街に帰るから、疲れたら言えよ」ゼクスさんは何だかんだ言って優しくて面倒見が良い。 ……こういうのってモテるね絶対に。 行くたびに女の子に『きゃぁきゃぁ』言われるんだ。 私にとっては何もかもが初めてだらけで新鮮なんだけど……まだよく分からない、まあ今は歩くのみ!
ダンさん歩くの早いよ……私の存在忘れてるよね。 あっ、 何か良い匂いがする……回りを見ると「木の実 発見!」近くまで行くと……大トカゲがいた。 トカゲの皮膚が光ってる? トカゲの皮膚が硬いから光ってるのかな……トカゲが私に気づき火を吐いて来た! 「えっ、 サラマンダー?」…… 「ヒイッ!」コイツの火炎……コワッ! ゴゴゴオオオオォォォッ!! 横に飛び退いたが腕に当たり「アツっ……痛っ……」『風刃』ウィンドカッター! 「効いてない……あっ! ヤバッ!!」ゴゴゴオオオオォォォッ! 「ヨッと! ミオ大丈夫か? コイツはまたA級じゃねーかよ!」私はダンさんに横抱きにされ、ルシアさんのところまで運ばれた。 私は自分で『ハイヒール』を使いキラキラ光り皮膚が復元した。
ガゴンッ! 「コイツの身体硬いな! ウオッと、あっぶね〜〜な!」ゼクスさんも苦戦中! ゴゴゴオオオオォォォッ! 「ハアッ! ゴオンッ!! 俺の大剣も無理なのかよ!」ダンさんも駄目となったら……サラマンダーは炎……水か氷の魔法を使えば倒せるはず! 「ミオ、危ないから駄目! ミオ!」「ルシアさん、 私も一緒に頑張りたいの! あとね、試したい事あって……サラマンダー倒せると思う!」ルシアさんに許可を得てサラマンダーの前に出た私 「ミオ! 駄目だ下がれ!!」ダンさんは私の方へ走るが……私は必死に走り『水撃』ウォーターショック!! 『氷撃』アイスショック!! サラマンダーの動きが鈍くなった。 あと少し! 「……!!」サラマンダーは回転させながら攻撃し、尻尾が私に当たり吹っ飛ばされた。 「ミオ〜〜!! くそったれがぁ〜〜!」ザクッ! 「……!! ルシア、ミオを頼む! ミオのお陰で身体が軟化してやがるぜ!」私、動けない。 HPヤバイかな? 「ゴホゴホッ」……吐血? 内蔵やられたかな……。 「ヒール、ミオ大丈夫?」ルシアさん、私は頷いて返事をし、 ダンさんとゼクスさんを見た。
ゼクスさんはサラマンダーの横腹を貫き、 ダンさんは背中に着地すると同時に大剣で貫いた。 グゴギャゴゴッ!! サラマンダーは叫び倒れた。 ドゴゴオオォォンッ!! ゼクスさんはガッツポーズ。 ダンさんが歩いて来て抱きしめてくれた「怖かっただろ? 危険を顧みず一緒に戦ってくれて、ありがとな」私は頷き、A級のサラマンダーをアイテムボックスに入れた。
誤字がありましたら、すみません。
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