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47 異世界でのデート

 朝食も終わり、叔父さんとドラゴンは、この近辺にレットーラの兵士がいないかを確かめに行った。


 私とレオは、久しぶりのデートだ。


「ミオは地理が弱いから、俺が案内するので良いか?」


 そう、私は超方向音痴で地理に凄く弱い、ってか、疎いのだ。


「うん、そうしてくれた方がありがたいかな。

 レオ、デート楽しみだね。

 ……手を繋いでも良い?」


 レオは嬉しそうな顔で、手を出してくれていた。


 レオの手は、ゴツゴツしていて剣を握り、この世界で必死に生きていた事が分かる。


 手を握っていると何だか安心する。


「あっ、甘い匂いがする!」


 匂いの方を見ると、クレープに似たデザートを売っている売店があった。


「昔もよくクレープを買って食べたよな。

 買いに行こうぜ!」


 レオの笑顔は昔と変わらない、あの笑顔。


 私はレオに頷いて、一緒に売店へと向かった。


「叔父さん、2つくれ!」


 売店のおじさんはニコニコ笑顔で「デートかい」と言いながら、作ってくれ。


 クレープと同じで、薄い生地に生クリームと苺と甘いオレンジを包み込み、私達に渡してくれた。


 レオが小銅貨4枚を渡し、海が綺麗に見えるベンチへと案内してくれ、2人で座ってクレープを食べ。


「んん~~っ!

 凄く美味しい!!」


「ああ、凄く美味しいな。

 はははっ、ミオは直ぐに顔に出るから分かりやすいな。

 また、来ような」


 私は頷き「うん」と言いながら、クレープに夢中だった。


 レオの肩に頭を置いて「レオ、ありがとう」と、一言御礼を言った。


 食べ終わった時にレオの顔が近くに!


「ミオ、大好きだ」


「私も、レオの事が大好きだよ」


 お互いの気持ちを確かめた後、レオと甘いキスをした。


 それ以上は禁止!


 今日のデートは凄く楽しかったし、異世界での初デート。


「そろそろ昼になるな。

 親父の所に戻るか」


 私とレオは再び、手を握り恋人繋ぎに握り返して、宿へと戻った。


「時間通りに帰って来たな。

 お昼を食べたら即出発しよう」


「親父、もしかして。

 アイツらか?」


 叔父さんは真剣な顔で、レオに頷いていた。


 アイツら?


 もしかして、レットーラの兵士?


 お昼を食べたら、早く帰ろう。


 帰る時は透明化の魔法で帰らなきゃだね。


 私達は早々に昼食を終わらせてから、私の魔法で透明化になり、レオとは手を繋いで空の移動をした。


 叔父さんとドラゴンは、この世界と地理に詳しいから大丈夫。


 レオも知り尽くしてはいるが、問題なのが私だ!


 方向音痴で地理を覚えられない、なので、レオが私の手を握り離してくれない。


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