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43.また迷子になりました

 もう少し飛んでみようと思い、進んだは良いが海に近い街に来ていた。


 そこにはあの国の騎士がいた。


 何をしているのかを探ろうと思い、上から見ていると(私の絵?)何で、私の絵を持ってるの?


 声が聞こえる位置まで近付き、聞いた。


「この少女を見たか?

 髪はブラウンだから目立つはずだ」


「ブラウンの髪の少女は見たことないし聞いた事もないな。

 その子は何かしたのかい?」


「王国で働いてもらいたくてな、うちの国には夜になると魔獣やモンスターの徘徊が酷くてな。

 この子さえいれば……邪魔をしたな、他の街を探してみるか」


 嘘でしょう、私を探しているの?


 ……あっ、ルシアさんが確か手紙を飛ばしていたよね? あれも魔法じゃん、ダンとレオに送らなきゃ!


 結界から絶対に出るなって事と、さっきの事、そして一番重要な事、迷子になった事だ!


「手紙さん、ダンとレオの所まで行って!」


 手紙は一瞬で飛んで行った。



 ***************** ダンとレオ *****************


 ダンは走って私を追いかけたが、姿が見えなくて膝をついて空を見ていた。


「ダン、お前の気持ちは分かる。

 だけど、ミオは23年もの間会いたくても会えなかったんだ、少しだけは大目に見てやろうぜ」


「そうだな、俺は何やってんだろうな」


 朝になっても帰らない私を、心配してギルドへ駆け込み、レオの部屋にも駆け込んで布団を剥ぎ取ったがいなかった。


「おい、な、何だ!

 俺は男に襲われる趣味はないからな!」


「んなもん俺にもねえよ!

 ミオが……昨夜から戻って来ないんだ、俺が説教しすぎたんだ!

 アーサーとミオの気持ちも考えないで、すまん」


 アーサーは「きっと大丈夫だ」と言って笑ってくれていた。


 お昼になっても戻らない私を、捜索しようかと思っていた時だった、手紙が飛んで来た。


 ダンとアーサーは手紙を見て大声で叫んだ。


『何だとーーーーッッッ!!』


「どうしたの? ミオが見つかったの?」


「ミ〜ちゃんからの手紙なの? ねえ、早く答えてよ!」


「お袋、落ち着いてくれ!

 ミオは……迷子だ!!」


『はいっっっ?』


 皆にどういう事だ! と詰め寄られて、手紙を読んで聞かせた。


 《レオ、ダンは私の事を心配して言ってくれてたのに、私が我儘で反抗して家出したんだけど、ここが何処なのか分からなくなっちゃったの。

 あとね、レットーラの王族が国中を転々と、私を探してるみたいなの。

 レットーラは夜になると、魔獣やモンスターが徘徊していると騎士の人達が言っているのを聞いてしまったの、だから結界からは絶対に出ないで!

 私が許可した者しか入れないから、絶対の絶対に出ないで!

 私は、何とかして帰るから心配しないで。

 そうそう、買い物もしたよ!》


「ミオは、方向音痴だから北と言ったら東に行ってたりだからな。

 迷子だけは厄介だ!」


「なぁ、それってヤバくないか?

 ミオがレットーラの国王に捕まったらどうなるか」


 グルルルルルッ!


 皆が後ろを向いて見ると、ドラゴンとアーサーのおじさんがいた。


「ミオの居場所ならこの子が分かるよ、それに『可愛い子には旅をさせよ』というだろ?

 この世界に来て、初めての買い物に1人での冒険だ、大丈夫だ」


 それを聞いた皆は、胸を撫で下ろしてはいたが、少し心配な事もあるようだ。

誤字や脱字がありましたら、すみません。


作品を読んでくださり、ありがとうございます。


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