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40.初キス

 ゼクスさんのお父さんとルシアさんは面識ってあるよね、貴族だしね。


「こんばんは。

 そして、お久しぶりです。

 ゼクスとの事を宜しくお願い致します」


 ゼクスさんのお父さんは微笑んでいる。


「ゼクスは短気でアホだが、優しくて尽くす子だ。

 こちらの方こそ、宜しくお願い致します」


 お見合いの話かな?


「お見合いの……」


 言いかけた時だった。


 アラームが大陸全体に響き渡っている。


 ピピピーーッ!! ピピピーーッ!! ピピピーーッ!!


 私は考えるよりも行動していた。


『フライ』私は勢い良く空高く飛んで行く瞬間に「ミオ待って!」「1人は危険だ!」ルシアさんとゼクスさんのお父さんに呼ばれたが、既に結界の外に出た後だった。


 私は外からも氷の結界と風の結界をはった。


『エリア・アイスバリヤー!!』大陸全体に氷の結界を張った。


『エリア・ウィンドバリヤー!!』大陸全体に風の結界を張り、何がいるのかを空から見渡していると。


 アレは何? 蜘蛛? じゃない、蟻だ!


「いやあああぁぁぁーーーーーーッッッッ!!!!

 虫ーーーーーーッッッ!

 ギャアアアアアァァァァァッッッッッ!!!!」


 私は虫全般が駄目で本気泣き、号泣しながら飛び回って攻撃していた。


『氷針! アイスニードル!!』小さな針を蟻に向かって、めった刺し。


 グサッグサッグサッグサッグサッグサッッッッ!!!!


『放電! スパーク!!』広範囲に放電をした。


 ビリビリビリビリビリッ!!


『光槍! ライトランス!!』蟻に向かって、光の槍で攻撃。


 ズシャッズシャッズシャッズシャッ!!


『竜巻! トルネード!!』広範囲に竜巻を起こして攻撃した。


 ゴゴゴゴオオオォォォォォーーーーーーッッッ!!!!


「アーサー、ミオは虫が駄目なのか?」


「ミオは全ての虫、こんな砂の様な虫も駄目だ。

 きっとアイツ、パニックになってる。

 攻撃がメチャクチャだ!」


 皆は思った、あんなに強いのに小さな虫も駄目って……。


「プッ!

 あーーはははははっっっ!!

 強いくせに虫が駄目って、プププッ!」


「まぁ、ゼクス!

 ミオちゃんが戦ってくれてるのに何を笑っているの!

 貴方も参戦して来なさい!」


「イヤイヤ、無理だから。

 外から結界をかけられた時点で俺らは出れないし」


 ドオオンッ! ズサッ!!


「アリア、何してるんだ。

 危ないから止めなさい!」


「止めない!

 ミオはいつだって私達を助けてくれた!

 こんな結界、壊して出てやるんだ!

 出て、ミオが嫌いな虫を退治してやるの!!」


 バアーーンッ! ドサッ!! ドオオンッ! ドサッ!!


 アリアは泣きながら私に叫んだ。


「ミオ!

 ここを開けろーーーーーーッッッ!!!!」


 私はビックリして振り向くと、アリアが傷だらけで泣いていた。


「アリア!!」


 私は外側の結界を解き、アリアの方へ飛んで行き抱きついて『ヒール』回復をした。


「アリア、危ないから近付いちゃ駄目だよ。

 ア、ア、蟻が、蟻を倒さないと!」


 レオが背後から抱きしめ、私の耳元で「後は任せな」口にキスされ、私は放心状態だ。


「アーサー!

 何度も何度も言ったが俺はキスの許可してないぞ!」


「ダン、私達も同じ意見よ!

 レオ! ミーちゃんがビックリしてるじゃないの!

 雰囲気が大事って教えたでしょ!」


「おいおい、雰囲気じゃなくて、ミオはまだ未成年だろ?

 地球の年齢じゃないし、ホッペやオデコにしておけ!」


「まぁ、ホッペやオデコなら許さなくもないが、口は駄目だぞ!

 そんじゃ、アント討伐を開始するぞ!!」


 レオにキスされたーーーー!


 私は思わず叫んでいた。


「レオーー!

 大好きだよーーーーッ!!」


「俺もミオが大好きだ!!」


『きゃああぁぁぁーーーーっっ!!』


 後ろからの黄色い声が凄かった。


 アリアは顔を赤くして、モジモジしてるし。


 アリアが可愛いすぎて、ホッペにキスをし、ルシアさんにもホッペにキスをした。


 そんな事をしている間に、アントの討伐が終わったみたい。


 また背後から抱きしめられ、私もレオの腕をギュッとした。


 ラブラブな私達を羨ましがられたり、俺も彼女が欲しい! などと言っている男性陣もいるし、女性側からも彼氏が欲しいって言う人もいて、きっと何組もカップルが成立しそうな予感がするよ。


「レオ、お疲れ様」


 私からレオの口にキスをした。


『ミオーー! 口はまだ駄目!!』


 何人で言ってんの? って思う私だった。





誤字や脱字がありましたら、すみません。


作品を読んでいただき、ありがとうございます。


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