4.獲物ゲット
丸い宝石をゲットしたんだけど、血の匂いを嗅ぎつけて来たの?
熊にウルフ……。
格好良く頭の上で杖代わりの枝を横にクルクル回し「かかって来な……」ゴッ……いったぁ!
私は枝を自分の頭に落としたその瞬間を魔物に感づかれる。
それを見逃さなかった熊とウルフ。
熊は正面から、ウルフ3匹は散らばって突進して来た。
熊よりウルフの方が動きが速い……「サンダ〜〜!」ドシーン! と倒れ「グググッ、グルルルルッ」痺れているから唸る事しか出来ない。
前方から跳躍力を使ってウルフが高く跳んで来た……私は横にサッと移動をし、「サンダ〜〜!」の効果で体をビクビクさせて力尽きたようだ。
「エアースラッシュ!!」……風魔法の刃で切りつけ、血の匂いに吐きそうになるけど吐いてたら熊とウルフの餌になってしまう、そんなのは嫌だ! スキル貰って転生したんだから吐くのは後よ。
もう一度「エアースラッシュ」で切りつけ右から来るウルフの背中に当て確実に倒れているのを確認し、あとは熊だけよ。
3メートルくらいの熊に『雷撃』サンダーショックを体に当てた……グググッ! 動きが鈍くなっただけで、まだ突進してくる体力があるが体の一部が痺れているのか半狂乱になり、大木へ体をぶつけながら息を荒げ、よだれを出し「グガアァァァッ!!」威嚇をし、後肢で立ったのを見て。
何なのよこの熊! 『風刃』ウィンドカッターを当てた。
口から泡を「ゴボゴボッ」と吹き、熊の体がグラグラ揺れた後ドオオオーーン!! と倒れたのを見て……「チェックメイト!」……。
殺したウルフ以外の魔物を魔法で切った時のむせるような血の匂いに我慢出来なくて……吐いた。
川で顔を洗ったけど、石鹸が欲しいです。
この熊とウルフをどうやって食べようか考えていて気づいた……私、解体できないじゃん!!
また無駄な体力を使ったよ、お腹空いたぁ。
倒したコイツら何とかしないと、アイテムボックスに入れて〜っと。
川の魚を捕ったら食べれる。
どうやって捕ろう? そうだな、サンダーを川にすれば「捕れる!」
川にサンダー! ……ボボボッ……ボワンッボワンッ……そろそろだね、水に人差し指を……冷た〜い! じゃない、魚を早く回収しないと。
うんうん、全部で36匹! 魚ゲット………。
………。
火はどうするの?
火がないと食べれないよ……また体力が……。
面倒いが魚をアイテムボックスに入れて…!!
「クンクン……匂いがする、食べ物の匂い……あっちからだ!」
ダダダダダダッ!!
食べ物の匂いがするなら私は走れるのよ!
「はぁはぁはぁはぁっ……」
焚き火をしながらお肉を食べてるイケメンなお兄さん……私に食事を分けておくれ……。
「……あのぅ、すみません。
食べる物を分けて貰えないでしょうか?」
後ろを振り返るイケメンなお兄さんと美人なお姉さんにダンディー男性の三人組に聞いた。
が、「……さっき食べたので最後だったのよ。この辺は魔物が強くてお肉が取れないの」と言われたので、私は「解体の仕方がわからないし、火もつけられないから食べ物を取っても食べられなくて……」と言って目をウルウルさせた。
お姉さんが「何を取ったのか見せてもらえるかしら?」優しく言ってもらえ、私は頷いてアイテムボックスに手を入れて出してみました。
誤字がありましたら、すみません。
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