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35.決断の時

 王様と王妃様は私を見て……睨んでるって言った方が良いかも知れない。


 私は第2王子を守ろうとして行動したにすぎないんだし、それに第1王女の事だって……私には面識すらないんですよ?


 その面識がない私が何かをするって、普通に考えてマジでないわ〜〜。


 ……王様と王妃様は立って私だけを睨んで何がしたいの?


 まさか……私を『国外追放』 又は『王子を突き飛ばした罪で死刑!』何て事にならないよね?


 もし、私が考えてる事が当たってるなら……「……っ……」 身体が勝手に震えだし、泣きたい気持ちを我慢していると、アーサーさんがギュッと少し力を入れたのが分り、顔を見ると。


 顔を近付けて来て、小さい声で「大丈夫、国を出てでも俺も親父達もミオを守るから」 と呟いた。


 王族は私だけを見ている事に、アーサーさん・叔父さん・叔母さん・アリアは分かっていた、アーサーさんも王族を睨みつけ目の威圧・・で『即判決を出せ!!』 オーラがドス黒く見えて……ってか、アリアまでドス黒い物が……女の子なのに……デビル化してきてる。


 さすがA級ランクの娘! といった感じだね。


 私の為に怒ってくれて、ありがとう。


 叔母さんと叔父さんは温厚な人達なのに、怒ってる?


「王様? 何をしいるんですか? 早く『判決・・』 を申して下さい!」


 叔母さん、顔が……睨んでいますよ? 叔父さん・アリアまで睨んで……アーサーさんは見なくても分かります! 私にまで伝わって来る威圧ですから。


 王様が何か言おうと、口を開き「判決を言い渡す! 第2王子を…………自室謹慎・・・・とし、そこのと被害者であるは『国外追放・・・・』とし、アーサーには我が娘との婚約を……」 私は死にかけたのに国外追放?


「……ゔぅぅっ……私からもう何も取らないでよ! ……うぅっ……国外追放なんて……酷い……」私はアーサーさんに抱きつき号泣した。


「お前は国外追放よ! アーサー様は私の婚約者なんだから早くいなくなりなさい!!」 叔父さん・叔母さん・アリアは激怒し「私達は国を出ます! この世界のスタンピードを鎮めたのに、この仕打ち? ふざけるな!! この国が魔物に襲われたとしても関与しないわ!」 王族は慌てだした。


「叔父さん、叔母さん……私」 優しく頭を撫でてくれ、私がこの国を追い出されるのなら付いて行くまでよ! っと、嬉しい言葉をかけてくれた。


「待ってくれ、貴方方に居なくなられては国が……国が、崩壊してしまう! 魔物も何処から来るか……頼むから王宮に居てくれ!」 と言いつつ、私を睨むって……。


 アーサーさんに下ろしてもらい、王様に「私はこの国に嫌われているようなので国を出ます! 他の国で私がいろいろと関与していても絶対に戻りませんから!!」 アーサーさんは「俺も親父達も一緒に行くからな!」 私は頷き、ダンさん達の事は任せろって言ってくれたので任せる事にした。


 第1王女が「アーサー様は私の……」 って話して来たが、玲央兄ちゃんはキレて「黙れ! お前に俺達の何が分かる? ミオは生まれた時から一緒に育った、大切な俺の女なんだよ! お前なんか眼中に無い! ミオだけが俺の嫁だ!!」 小っ恥ずかしい事を言い、謁見の間から出ようとしたが、騎士に扉を閉められ、出れなくしたつもりなんだろうな「ミオもう魔法で帰ろう!」 叔父さんの許可が出たので『フライ』 で、私・アーサーさん・アリア・叔母さん・叔父さんと天井まで飛び『風壁!』 ウィンドウォール!! 扉の前に居た騎士を払いのけ、こちらへ来れない様にし私達は飛んだまま謁見の間から出た。


 私は「アリア」と声をかけて、はぐれない様に手を握り、ドラゴンも一緒に『風壁シールド』 で風圧を軽減し、アビーネスへと猛スピードで(最短5分)帰った。


 私は泣きながら後ろ姿のルシアさんに抱きついた。


「えっ! ミオ? どうしたの……ねえ、何があったの!」 アーサーさんはギルドに親しい者と、こちらの味方の者を集めて緊急会議という名の、王宮で起こった事を話した。


 第2王子は厳重注意・・・・をされていたにもかかわらず、ドラゴンに近付き攻撃されようとしたのを、私が庇ったのに王子は私を牢屋に吊るし上げにした挙句、背中を死にかけるまで鞭打ちをし流血は酷く……服は鞭でビリビリになり下着のまま鞭を打たれ続けて、あと一歩で死んでいたと聞いた時にギルドのテーブルを『ダアァァンッ!!』 と殴り「クソ王子が!」 ゼクスさんが……激怒ですよ!


「まだ続きがあるんだ。これを話したら俺達とは会えなくなる!」 との言葉に皆、固唾を呑んだ。


 私は何とか助かったが後が悪かった! クソ国王はクソ王子を庇うように『自室謹慎』 で、鞭打ちをした兵士と被害者であり殺されかけた私を『国外追放!!』 だとぬかしやがったんだ!


 私は、あの光景を思い出して「……うぅっ……ゔああぁぁぁーーーーん!!」 号泣して、膝から崩れてしまった私を、ダンさんが抱きしめている。


「ツラかったな、ミオがアビーネスを出るなら俺も行くからな」 皆が私に、自分達も家族を連れて行くと言ってくれた。


 勿論、貴族であるゼクスさんとルシアさんまでも、親に言って新しい場所で一緒に暮らす! と言ってくれたのが凄く嬉しい。


 この世界で開拓されてない場所がある。


 そこに自分達の王国を作ろうと思っていると、皆に話すと……『行く!!』 の言葉だけ言い、それぞれ持ち出す物を、私のアイテムボックスに入れ準備は1日で終わった。


 実はね、私とアリアが行ったイーベルとジースアンの民に話すと、自分達も行く! と言って準備をして町の広場に住民全員が集まって、私達が来るのを待ってくれている。


 王都からアビーネスまでは早くて5日間はかかる距離なので、新しく王国を作る開拓地に行くと言う者だけを連れて『フライ』 で行くことになっている。

 お年寄りや子供・妊婦・高い場所が怖い方向けに作った、コンテナ風の大きな箱型の家? 見たいなのに入ってもらって移動します。


 空が平気な方は一緒に『フライ』 で飛んで、新しい未開拓地へ行きます!


 ゼクスさんのお家は伯爵なのに、王国のやり方に不満があったらしくて、一緒に来てくれる事になりました。


 気になるルシアさんは侯爵家だから無理かも……って思ってたのは杞憂だったよ。


 喜んで一族総出で来てくれるとか……皆、ありがとう。


 私は提案をした! 私のお金を開拓資金に使って欲しいと。


 開拓を王都より完璧にしたとしても、私のお金は王宮が何百も建つくらい余るらしいです。


 さあ、いよいよ出発だよ。


 私はアリアとルシアさんと手を繋ぎ、これぞ両手に花です! 男が例える言葉だけど、美人と可愛いだから私が女でも、両手に花よ!

誤字や脱字がありましたら、すみません。


作品を読んでくださり、ありがとうございます。


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