3.転んで初めて治癒魔法を使いました
どのくらい歩いたのか、周りは暗くなる前だった。
私、森なんて初めて歩くよ。
怖いモンスターとか、肉食動物とか出たら……「こーーわーーいーー!!」 叫んだら寄って来るじゃん!
絶対に明日は筋肉痛だよ。
「グウウゥゥゥッ」
お腹空いた〜〜!
キノコとかチラホラあるけど……毒キノコだと怖いしな、笑い茸食べて『笑いながら死んだ女!』恥ずかしすぎてシャレにならないよ!
草とか?
ブチッ……草は初めてだけど、お腹が減ってれば何でも美味しいって言うし食べよう「いっただきま〜す……ムシャムシャッ……!!」
ダダダダダッ!
「ペッペペペペッ!!」マッズ! ……誰かに毒盛られたぁ!
本当に何も無い森だね。
神様も街とかに下ろしてくれたら良かったのに!
神様って眼鏡なしだったよね? 駄目じゃん、老眼鏡つけとけよ……。
あっ! 川だ。
お魚いないかな……んっっ? ……誰? はい……右手を上げて…………。
顔や体を触って……これ……私なの〜〜!!
これ……この子の年齢は? 「あんたいくつなの?」って川に写ってる私に話しかけてる場合じゃない。
髪はブラウン・目は淡いパープルの女の子が……私?
ってかさ、可愛いよね? 可愛い女の子を用意? 用意って言って良いのか、魂を入れる器? でも成長するんだよね?
謎すぎて頭がパニックしかけてる。
私は、この女の子は何処の子なのかな? って考えたが分からなかった。
転生したのに、この女の子の記憶が無いのよね……孤児という事にしとこ、名前はどうしよう。
毒草を盛られるし、子供にされるし「何なのよ〜!」こうなったら、何処かに食べられそうな動物いないの?
……。
いたいた、居ましたよ「大きいト・カ・ゲ!」
私はね、お腹いっぱいになるなら何でも良いのよ! ……毒のような草は要らないけど。
この距離で「水鉄砲!」 ピュンッ!! だが届かなかった。
こっちに気付いて……来た〜、今度は「風刃!」 ウィンドカッター!!
ヒュンッ!! ヒュンッ!! ヒュンッ!! 当たった!
「有り難く思いなさい私が……美味しく……食べてあげるから!」 と言った後に、無我夢中で大トカゲの腹を蹴りまくり……ガッ! ゴッ! グシャッ! ガゴッ! ゴッ! 大トカゲを手に入れた。
ご飯ゲット〜〜………ねえ、そもそもトカゲって食べれるの? ……分かりません! ……。
くうぅぅぅっ……無駄な体力使ったわ……これもアイテムボックス行きだわ。
ガッ……ズザザッ「痛っ……何かに躓いた? ……血が出てるし」消毒無いのに。
水で洗お……そうだ、治癒魔法が使えるんだった……枝を上に掲げて「名前は……ヒール!」フワッと傷が消えて痛みも無かった。
後ろを振り向き躓いた場所を見ると、キラキラ光ってる玉? 宝石? があったのでアイテムボックスに入れた。
賢者の魔法があれば、何が来ても大丈夫……ふふふっ。
誤字がありましたら、すみません。
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