21.ゼクスさんと隠密行動
ダンさんに聞きたい事と頼み事があったので、お願いをしに来ていた。
「この辺を見てきて良いかな? 危ないと判断したら飛んで帰って来るから! じゃあ……ダンさんかゼクスさんが私と同行するって条件で……」
私は、行く時は『フライ』で一緒に飛んでもらうから! とダンさんに言った。
ダンさんは、鼻先を掻きながら「それなら俺……」バァーーーーン!! ドアが勢いよく開き「俺がミオと行く!」 ダンさんの言葉を遮り、私の手首を握って部屋を出て「行くんだろ?」 「うん、じゃぁ……手を……握るね。離したら死ぬよ」とゼクスさんに言った。
アリアは、ボブさんとルシアさんとでレベル上げの為に魔獣狩に行ってるからいなかった。
「ゼクスさんに私の魔力を流すね」 ふわぁ〜〜! 「ミオの魔力は暖かいんだな」行くよ! と目で伝え『フライ』ふぁあ〜〜〜〜と空高く飛んだ。
「大丈夫?」 聞いたけど、ワクワクしてる顔だ。
大丈夫そうで良かった。「スピード出しても良い?」 「あぁ、良いぜ!」 シュパーーァンッ! びゅぅーーーーーーッ!! 「ゼクスさん、あれって……町? それとも村?」 「ミオ、姿を見えないように出来るか?」 私は出来ると答え『透明化』インビジブル! 「見えないから手を離さないでね。
ゼクスさんの行きたい場所に行って良いよ、私はついて行くから」ゼクスさんは気になった所に私を連れて行った……「えぇっ!」 「し〜〜ぃ、ミオ絶対に声を出すな!」 「うん」透明化で空を飛んでるから見つからないんだけど、なんか……異臭が凄くて「……ゼクスさん……吐きそう……」 「……! 下に降りよう」私達は町に降り、隅の方で『結界・オーダレス』結界の中だけ無臭にした。
「大丈夫か? キツイなら俺にもたれてて良いから遠慮すんなよ」私は言葉に甘えてゼクスさんの肩にもたれた……数分後、もう大丈夫そう。
「もう大丈夫だよ、私達が飛んでも結界は周りに付いてるままだから、気になった場所に行こう」
私とゼクスさんは……言葉が出せなかった。だって……人が道端で倒れたり、子供は骨のように細く息をしているのか分からない状態だ。私は「お願い、ここの人たちを助けたいの……私を行かせて!」私は下に降り『エリアクリーン・エリアオーダレス』一気に町が清潔になり異臭も消えた。
透明化を解き、『キュア・リフレッシュ』を町の人々にして回った……最後に『エリアヒール』をし、食材になる魔獣を置いて、ゼクスさんと帰宅したは良いが……魔力に慣れていないのに無理して使ったからか、少しフラついた。
そんな私を見て、ダンさんが「何があった? また無理な魔力を使ったな!」……「ごめんなさい、眠くて……」フラフラしながら部屋に入った私は、ベットに倒れ込むと直ぐに睡魔に襲われた。
コンコンコンッ! ドアがゆっくりと開いた。
私の頭を優しく撫でてるのは誰? 「全く、また無理したんだろ。お前は優しすぎだ……俺の事も頼れよ、ミオ……」誰の声? ダンさん? ゼクスさん?
私は夜中に目が覚め、外の空気が吸いたくて窓から外に出た。
『フライ』で飛んだ……んんっ! 目をこすり、もう一度見た。
やっぱり、ウルフの群れ。
『土檻』アースジェイル! 土で檻を3ヶ所に作りウルフの群れを閉じ込めた。
『津波』ツナミ! ドォバァーーーーン!! ウルフの群れに海の津波に似た強力な水攻撃を打つけた!
ウルフは唸る事も出来ず、まだ立ち上がる。
ズシャッ!! ズッシャァァァッ!! 後ろを見ると「ゼクスさん! ダンさん!」 ザッ! 「バズさん」
「ミオ、また無理をしやがって……頼れと言っただろ」ダンさん……「俺の事も忘れんなよ!」 ゼクスさん「ミオ、俺もいるんだからな」バズさん……「ありがとう」笑顔で答えた後、『水刃』ウォータカッター!
ビシュッビシュッビシュッ!! ビシュッビシュッビシュッ!!
「チェックメイト!」
ウルフを倒した。
「ダンさん・ゼクスさん・バズさん、協力してくれてありがとう!」
「仲間を助けるのは当たり前だ! ミオは……俺達を頼る事を覚えないとな」バズさん……「一応……頑張るよ」バズさんには、絶対に頼れよ! と強く言われた。
「俺を頼れよ! 俺は……」と言いかけてたゼクスさんの横から「そうだぞ。俺達を……頼れよ! ミオはいつも無理をしやがるんだからな! 分かったか?」 私は頷き「うん、ありがとう」
「今日の夜も肉肉祭りだなぁ! ガハハハハハッ!」 ダンさん、ノリノリだね。
ゼクスさんは腕を組んで……考え事?
もしかして、あの町の事を考えてるのかな?
私も気になる! だって、ここイーベルだって領主に資金を半分以上盗られてる。
あの町も絶対に同じだよね。
あとで聞いてみよ。
誤字・脱字がありましたら、すみません。
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