18.疲労がたまり倒れてしまいました
町の皆、広場に集まってる。
私がアイテムボックスから出した魔獣の数に驚いてる。
この魔獣達は素材から肉も高級で、見た事が無いので驚いてしまっていた。
今日も明日も肉祭りです。
ダンさんとバズさん、ボブさんと昨日解体してくれた男性デニスさんがしてくれてるんだけど、私は生々しく流れ出る血……切られていく魔獣……私は「……ゔゔっ……」青い顔していたのか、ダンさんが血だらけの手と体、全体に飛び散った血……顔にまで血が、我慢出来なくて後ろへ走り「……おゔぇぇっ……はあはあ…………クリーン……」吐いた後、私は今までの疲れが出たのか倒れてしまった。
「ミオ!!」
私を抱き支えたのはゼクスさんだった。
「ミオ……お前は、いつも無茶な事ばっかしやがって。俺を……頼れよ!」
町長のスタンさんが「ここには医者が……兎に角、早く寝かせてやろう」アリアとルシアさんが私に付きっきりの看病をしてくれていた。
私はずっと眠っている……コンコンコンッ! 「……ミオは……まだ目覚めないのか?」ゼクスさんはまた来ると言って部屋から出た。
私は倒れてから3日後に目覚めた。
周りを見たが、誰も居なかった。
私は下へ降り目を擦りながら「おはよ〜〜」と間抜けな声で挨拶すると、ドォーーン! 「グヘッ!」 勢い良く突進して来たのはアリアだった。
「もぉ、ミオのバカバカッ! 倒れるくらい頑張らなくて良いのよ! ミオは1人じゃなくて皆がいるんだから」……ぅわぁ〜〜ん! とアリアに泣かれてしまいました。
私はアリアの頭を撫でた。小さい声で「アリア、ゴメンね」囁いた。
私はダンさん達にも謝った「倒れて……心配かけて、ごめんなさい」ダンさんは、自分も血まみれで近付いて悪かったと謝られた。
「ダンさんは悪くないよ! 私が……解体の血になれてないのもあるし、兎に角これは私の自己管理不足が招いた事だから」ダンさんは、ミオありがとな! と言って頭を撫でてくれた。
ボブさんとダンさんは真剣な顔になり「ミオ、大切な話がある、聞いてもらえるか?」 「はい」 私は一言だけ返事をした。
私がダンさん達とアビーネスへ入る時に、水晶に手を置き光が出た事を領主であるダルーズ・グレッグに知らせた者がいて、それを聞いたダルーズ・グレッグが私を捕まえて養女にし、こき使おうと企んでる事が分かり、急いで『私を誰かの養女に』ってなったのだが……候補がボブさんとダンさんしかいなくて、私に決めてもらおうとダンさんが聞いたのだが……アリアが私と姉妹になるからダンさんは諦めて! と強く言われたみたい。
だが、これからの事を考えたらS級ランクのダンさんが適任だとボブさんに言われた。
「ミオはダンが父親になっても大丈夫か? ミオは森で……いろいろあったと聞いたが? 親になってもらう事に抵抗などがあったりするかい?」私は、ボブさんに「ううん、私はダンさんが親になる事に文句無いよ。信じられる人だから」私はダンさんとボブさんにニコッと微笑んだ。
「……………………!!」 ゼクスさんは、顔を赤くして横を向いた。
…………? ゼクスさんは何で顔が赤いんだろ?
「ミオが寝ていたから肉祭りは延期にしてたんだ。
肉は食べられそうか?」 デニスさんに聞かれ、私は頷いた。
夕方までは寝ていろよ! と言われ、アリアとルシアさんの2人に両サイドで両手を握ってもらい、深い眠りについた。
私が眠った後にゼクスさんが来て騒動があったとか。
その騒動っていうのが……寝ている私のオデコにキスをしたらしくて、ダンさんとボブさんに怒られ……アリアとルシアさんにも怒られて項垂れていた。
私は、元気がないゼクスさんが気になり「ゼクスさん? なんか元気がないけど……大丈夫?」 ゼクスさんは真剣な顔で「俺、お前の事が好きになっているのかも……今はまだ分からない、けど! これが恋の好きだと分かったら、もう一度話を聞いてほしい」真剣な目だ! 私は頷き「私も、その時がきたら自分の気持ちを言うね」2人で笑い合った。
ゼクスさん、ゴメンね。
私の答えは……玲央兄ちゃんとの事が忘れられない! もう一度会いたい、叶わない夢だけど玲央兄ちゃんに会いたい。
私は、哀愁に浸っていると……突然の間の抜けた声が聞こえた。
「肉が焼けたぞ〜〜! ミオ、お前が先に食ってくれ。お前の獲物だ、熱いから気をつけろよ!」 頷きながら食べようとしたが、熱すぎて「あっつーーーーっ!」 「言わんこっちゃない!」デニスさんに気をつけろって言われたばかりなのに……ダンさんには小言を言われ「あ〜〜〜〜はははははっっ!!」 ゼクスさんには爆笑され……ルシアさんとアリアの真ん中に座らせてもらい、楽しい夕食だった。
ぬぅっ! っと突然影が何体も現れた「……うぎゃぁっ! ビッグベアーが出たぁぁぁーーーーっ!!」 4人が声を揃えて『誰がビッグベアーだ!』 仲良く声がハモってますよ!
だって、大きな身長にムキムキ筋肉で体格だってあるんだから『ビッグベアー』と間違えても仕方ないじゃん!
頬を膨らませている私を見てダンさんは、微笑んでいた。
町の皆は私達のトークを聞いて笑ったり、はしゃいだりと楽しい夕食になった。
誤字がありましたら、すみません。
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