15.イーベルに到着です!
私達は隣町に行くのに通過しなくてはいけない場所がある、それは……街に出入りする為の門と門番だ。
「アリア、魔法使って門番を騙すね。見えなくなるから手を繋いで行くね」「うん、分かった」2人で頷き合い『光学迷彩』カモフラージュ! 周りからは私達が透明にしか見えない隙をついて門を通り抜けた。
私とアリアは東への道を急いだ。野宿だけは、まだ慣れない……猛獣や魔獣に寝込みを襲われるのは勘弁だ……『結界』バリアー! 「アリア、この結界から出ないようにね」出たら……命が飛ぶよ。と伝え、アイテムボックスに入れていたスープとパンを食べ、2人で手を繋いで眠った。
ウルフ? アリアが起きるといけないから、素早く終わらす為に『氷矢』アイスアロー!!
氷の矢が空からババババババババッ! ドドドドドドドドドドッッッ!!
「………………!!」 「………………!!」 「………………!!」
「………………!!」 「………………!!」 「………………!!」
「………………!!」 「………………!!」 「………………!!」
「チェックメイト!!」
声も出せず……終わりました。
アイテムボックスに入れて「…………!! まだ何かいる!」 あの木の横に……何あれ? 牛? 3匹もいるけど、えっ……後ろ足を何度も蹴ってる? 次の瞬間! ドドドドドドドドドドッッ!!
「うぎゃぁっ!!」 な、何なの……! ドドドドドドドドドドッッ!! Uターンして来た。それも、2匹……じゃない3匹!
ドドッドドッドドッドドッ!! ドドドドドドドドドドッッッ!!
突進力……半端ねぇ! この姿での言葉は気をつけなきゃ……直ぐに終わらせて寝ないと「サンダーボルト!!」 バチバチバチンッ!! 『氷矢』アイスアロー!! ババババババババッ!!
3匹にサンダーボルトで体を麻痺させ、アイスアローを打ち倒した!
「チェックメイト!! はああぁっ、直ぐに倒せて良かった」アイテムボックスに入れて……『クリーン』フワ〜〜ッと体の汚れと汗、臭いを魔法で除き去って清らかにした。
おやすみなさ〜〜い。
少し運動したから眠気が……「……すぅすぅすぅ……グゥグゥ……」私はアリアが起きていた事に気付かず夢の中にいた。
「ミオ……私を守ってくれてありがとう。そして、お疲れ様……ゆっくり寝てね」手を握り一緒に寝た。
「んん〜〜っ! 今日も良い朝だね。朝食が終わったらイーベルを目指そう」「うん、イーベルには今日中に着くよ」私はパンを食べながら、アリアの話を聞いていた。そっかぁ、今日中に着くんだ。
あと少し頑張ろう!
私達はイーベルを目指した……着いた時には夕方で、今日も野宿です。
今日の夕食は、パンの上に火でトロリと炙ったチーズを乗せて食べた。
干し肉も一緒に食べると、一段と美味しさが増した。
『結界』バリヤー! をし、アリアと眠った。
朝食も終わり、イーベルの入り口に立った。
異様な空気と消沈しきった町? ここが町なの、ドヨーーーーンってしてるし……マスク……なんて無いよね。
しょうがない、魔法をかけまくるか! 『クリーーーーーーン!!」私は進みながらクリーンをかけて回った。
井戸には汚水を蒸発させ、新しくて綺麗な水を魔法で入れた。
これを何度も何度も繰り返し、15ヶ所の井戸の水を全て綺麗にした。
あとは、食べる物と病人の治療を……その前に解体出来る人を探さなきゃだよ。
「嬢ちゃん達は、ここへ何をしに来たんだい?」私とアリアは振り向いた。「で、出た〜〜! ビッグベアー!!」「………………!!」
「…………! 何がビッグベアーだ。ッとによぉ」「あはははっ、ごめんなさい。私達はイーベルを救いに来ました。解体出来る人を探しているのと、病人の治療をしに来ました」私は、早口の様に話した。
「解体は……俺が出来るが、だが解体が出来る物が無いからなぁ」私はアイテムボックスからウルフと牛? を出した。
「おいっ! 嬢ちゃん、これバイソンじゃねえか! それにウルフまで……よし解体は任せろ!」 病人は皆、自宅で診ているらしく……外へ出る事も出来なければ食べる物も無い、殆どの者が病死していた。
アリアにも移るといけないからと言ったのだが、頑固で今回も根負けし、一緒に治療して回り出した。
先ずは町長の許可を貰う前に、町長の治療をした。
「可愛いお嬢さん達、本当にありがとう。妻と子供を助けてくれて、ありがとう」私とアリアの手を握り涙を流しながら感謝された。
「私は当たり前の事をしただけです。『助け合い』は大切です! では、次の患者の所へ行って来ます」私とアリアは笑いあって隣の家へと向かった。
誤字がありましたら、すみません。
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