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俺、リバイアさん  作者: ダーハラ
2/4

召喚、女神の加護

ある、異世界。


「やっと、見つけた、、、。

これで世界は救われる。

ここで、無事にリバイアサンとの契約を

出来れば、魔王を倒す事ができる。

くっ、、、長かった。」


彼女はこの世界、ただ一人の召喚士。

聖女、アスティ。

そしてアスティを守る仲間達は

召喚獣と契約の為に聖女の純潔を守る必要が

ある為、パーティは女性で構成されていた。

女戦士、ツヴァイ

女武道家、エレン

女魔術師、トリッシュ

のメンバーでここまできた。



魔王に人々が支配されようとしている

この世界を救う存在である。

数ある異世界の戦いでも

俗に言うありきたりな

剣と魔法の世界だ。

彼女達は今、長き旅の末

伝説のリバイアサンの神殿を見つける

事ができた。

神殿の中には、石版があり

石版の奥はいかにもリバイアサンが

登場出来そうな水が張られていた。


この旅は、数々の神聖なる神々が見守っている

旅でもあった、、、。



一方我々は、、、



「マジやばです!

召喚神としてもう破滅ですわー。

いでよリバイアサンーって、、、!

何故人間?ってなるよ、、、。」


「え?早く変更しろよ! 」


「いや、、、あの、実は変更に一日の間が

かかるんです。」


「まあ、あせらないでも

一日待てばいいんだろ?

戦闘は嫌だけど、まずは陸だろ。

直ぐに召喚って無いだろうから

戦闘するか、しないかは

とりあえず後で考えるとして

陸スタート優先だろ。

早くしろよ。」


、、、、、、。


「おっ、お前、、、まさか。その無言やめてくれ!」


「、、、召喚士が今、まさにリバイアサンと

契約しようとする寸前ですね。はい。」


「おっ、おい!陸設定は!?

変更するって言ってたよな!?」


「変更ってか、変更できるリバイアサン居ないですし。

あっ!それどころじゃあ、ないんですって!

やべぇっす!

聖女アスティが今!リバイアサンと契約する

直前なんですよ!」


「アスティ誰よ!知らんし!

おい、おい、俺はやっぱり

リバイアサン枠なのかよ!」


「心はもうリバイアサンでしょ?」


「嘘だろ?嘘と言ってくれ!」


「嘘ですと言いたいですよ!

コッチはね!

それどころじゃないんですよ!!!

名だたる神々がアスティの活躍を

LIVE配信で見てます!

このコメント見てくださいよ!」



神聖モバイルって書いてある

スマホらしきモノを渡される。


神谷園 さんがコメントしました。

この瞬間待ってた!聖女アスたん、尊し!

しかも、聖女と水系召喚獣って神聖感

高いと思う!


窓際族の神 さんがコメントしました。

契約シーン、演出期待!


アスティ推し神 さんがコメントしました。

オレの神メモリに、永遠の記憶として保存する!


匿名希望神 さんがコメントしました。

自分、炎系召喚獣が好きなんですが、この子だけは水系でも許せます。

いや、、、許すと言う上からの神目線

じゃあダメですね。

彼女が自ら選んだ道はだからさ。

認めてあげないと。


戦闘系女子好き神 さんがコメントしました。

ツヴァイ、エレン、トリッシュ。

そしてアスティ。よくぞここまで辿り着いてくれた!数々の戦いで、数々のチラリズムを

魅せてくれた彼女らに感謝したい。


暴れん坊神 さんがコメントしました。

キタァァーー!召喚獣発リバイアサン!!

今までは、空系ドラゴンが最強とされていたが

今回は役に立たないって設定がよい!

魔王城が水中とか斬新すぎる。

歴史を塗り替える出来事よコレは!


男の神は女の敵神 さんがコメントしました。

ストーリー的には好評価。しかし、男性神向けであるのが、私的に萌えない。神展開期待。



「、、、何コレ?」


「知らないんですか?地球にあるスマホ

みたいなヤツ。

あ、人間界で言うネット配信みたいなもんです。

んで通信制限無し。」


「違う違う!聞きたいのそれじゃない!

スマホ知ってる!そんなんじゃなく

コレ、神がコメントしてるのか?ってこと!」


「そうです。

常に配信されて、コメントも盛り上がってますね。

神聖オンラインTVって呼ばれてます。

人気なヤーツは、地球でいうDVD化しますし

グッズも結構売れてますねー。」


「、、、神ってこんな事してんの?」


「ちなみに、私は召喚獣のプロデュースから手がける結構有名な神なんですよー。」


怒りが込み上げてくる。

こんなバカげた茶番に付き合わされ

俺の命が使われる事に。


「神って人間と変わらんって分かった、、、!

バカバカしいわ!」


俺は神聖モバイルを床に投げ捨てた。



「なっ、なんて事するんですか!」


神聖モバイルは床ではなく、ただただ下に

落ちていく。

ここは空みたいな空間で

俺と召喚神は浮いているだけなんだろう。


「はあー。まあ、予備もありますし。いいでしょう。」


「アンタ、口調は本当に上から目線だよな。」


「!!!す、すみません。

まあ、今回は貴方がリバイアサンとしてでるので、私はクビでしょうねー。」


「まあいいや、、、俺はどうなる?」


「人間なんで、恐らく

幻獣会から追放ですね!幻獣界じゃないですよー。幻獣会!!」


「幻獣界じゃあないの?何それ!いや、それよりヤグザみたいな名前!

追放ってどーゆう事よ!?」


「うーん、、、。

幻獣労働組合が幻獣会。そこから、追放

なら幻獣界では、普通に暮らしてはいけない

迫害を受けることになりますねー。」


「迫害!!」

(おい、おい!こっちは被害者だぞ!

迫害なんて受けてたまるか!)



だが、今自分に必要なものは

落ち込む事ではなく

解決策だった。



「、、、どうしたらいい?」


「うーん。なりきるしか無いのでは?

リバイアサンに。」


!!!(こ、こいつ俺の命なんて

何とも思ってないな!)


「もうそろそろ時間ですね。

これは確実に私の最後の仕事なりますから

サービスでスキルを付けておきます。

自動翻訳スキルと勇気倍増スキル

えーっと、あっ!丁度いいやー

イケてる演技スキルもつけておきます。

これは、ヒューマンにしか適応しない

あまりものスキル達ですがね。

うん、もういいや、人間用使わないから

色々付けときます。

では、はい。さよなら。」


自分の周りに光がさしてきた。

コイツだけかも知れないが

神は人間の命に興味は無いのだろう。

俺は水中スタートを恐れ

念の為に、めいいっぱい空気を吸い込んだ。



一方、聖女アスティは


石版に向かい、契約の呪文を唱えていた。


「我は聖女アスティ、リバイアサンに

命ずる!闇を葬る力を貸したまえ!

いでよ、リバイアサン!」


水辺が光を放つ。

俺は召喚された。


どこから?

もちろん、水中スタートで。



「ぶっく、、、」

(やべぇ!耳が痛え!!

やっぱり、水中スタートかよ!

これは水圧か、、、苦しい

このままでは、、、)


勿論、水の中。

かなり水深が深いのだろう。

おれは、微かに見える

光ある方に身体を向けたが

力がでない。俺は気を失っていった。



アスティ達は、水辺の光が収まっていくのを見ながら、リバイアサンを待っていた。

しかし、何も起きない。


「な、何故出てこない?」


「光は召喚が成功した証だよ。

リバイアサンもずっと眠っていたのだから

時間がかかるんだろう。

待ってみよう。」


アスティが不安がるのを仲間達がフォローする。



それを見ていた神々のコメントも荒れていた。



神々 がコメントしました。



なあ、リバイアサンだけであの魔王倒せるか?


厳しいに一票。


同じく。


よく考えたら水中戦だから、アスティ達

水中戦無理っしょ。


召喚タイムってこんなに時間かかったっけ?


何も起きなくね?


召喚神、ミスしたんじゃね?


不安そうなアスティの顔見てみ。

あーっ!ギュッとしてーわー!


何も起きず。


神がギュッ→アスティつぶれるやん。ダメよ。


どーでもいいけど、待たせすぎ!!!


いや、神展開あるんじゃね?


なんか水深まあまあ深いとこで

生命感知したのオレだけ?


マジやん!生命反応感知した!


リバイアサン登場かー。


ちょ!まて!えっ?これ人間じゃねぇ?


まて!まて!今、神の目写すから!


人間の男!!


おい!いい男じゃあないか!ムフフ。


リバイアサンじゃあなくね?


死にそうだけど、展開どうなるのかな?

しかもリバイアサンじゃないし。


コレ事故じゃね?


誰か!助けろよ!


助けるとマズくない?他世界は

干渉NGでしょ。助けるなら

その世界の神じゃあないと。


確かに。干渉はできん。


そうだ、我々は見守る事しかできん。



一方、この世界の女神達は


ヤバくない?!死ぬよコレ!

(ヤダ、イケメンじゃん助けなきゃ!)


私が助けるわ!

(このイケメンは私の眷属に!)


いや、私が行くわ!

(このイケメンは私が頂くわ!)


等、キュンキュンしていた。

この世界に住む神なので

魅了スキルの即効性がかなり高かった



のちに、


それは、神々しい演出ともいわれた。

それは、凄腕召喚神ともいわれた。

それは、神回ともいわれた。


なぜなら、アスティ達の前に

聖なる光が再度現れ

この世界での神聖なる女神達

が列をなして降臨したからだ。


気絶した俺を念力みたいな力で

水中からすくい上げ

そのまま女神の前まで浮遊した。


これが、後に神々達に語り継がれる事となった。

神聖オンラインTVでは、伝説となる

光景だったのだ。

神々のコメントが止まるほど

そのシーンに魅了されていた。


気絶したまま、水中から救い出され

空中に浮かぶ。


アスティらは、石版の前に浮かんでいる

俺の後の女神達の神々しさに言葉を

失っていた。

一方、女神達も混乱して

神々はテレパシーで会話していた。




神テレパス

(いきなり出演してしまったよ!どうするよ

コレ?ヤバくない?)

(何か話さないと、、、アスティ達固まってるよ!)

(ちょっと、コレ、真ん中にいる女神が話した方が絵的によくない?)

(わかった!わかった!私が適当に話すから!)


一人の神が言葉を発する。


「彼に私達の最大の加護を授けます。

聖女アスティ、彼を連れて行きなさい。

あなたは彼に選ばれたのです。」


神テレパス

(加護最大って!)

(もう話してしまったから、与えるしかないでしょ!)



女神達の体から様々な色の加護の光がでてくる。

神々は加護の光を俺に与えると

アスティは神々に聞いた。


「あっ、あの!女神様!

リバイアサンではなく、彼が魔王を

滅してくれると?!」


神テレパス

(どーすんのよコレ!)

(し、仕方ないでしょ!いきなり出演してしまったんだから。)

(わかった!わかった!私が適当に合わせる!)


女優並の演技力をもつアイドル女神が話す。


「魔王は強敵です。

リバイアサンでは倒せない可能性があります。

彼は人間の身です。しかし、召喚獣になる

事で様々な神の加護を得ることができる

のです。

リバイアサンでは水系の加護しか与えられませんが、彼なら様々な加護を受け取る事が

できます。

リバイアサンを超えるといっても過言ではあり

ません。」


「さ、最強になると言う訳ですね。

名は何と言うのですか?」


神テレパス

(名前?コッチが知りたいわ!)

(ステータスに載ってない?)


!!!


ステータスに載っている名は

リバイアサン(仮)


(リバイアサン(仮)ってなんだよ!)

(わかった!わかった!私が名前を改ざんする!)

(間が空くと変だよ!時間無いよ!)

(最短はコレだ!)


女優並の演技をする神が名を削除した。

最短で最適な名を与えた。

神が言葉を発する。



「彼の名はリバイア。」



その名は神聖オンラインTVのコメント欄

の中に誰もがツッコミを入れる

神回となった、、、。



神々 がコメントしました。

リバイア さん!!!



俺は気絶したままアスティの前にゆっくりと

降ろされた。

加護を貰ったせいか、直ぐに回復したようだ。


(うっ、、、。俺は生きてるのか?)


意識が戻り、神々が退散していくのを

ぼんやりと見た。


「アスティ、彼と共に歩みなさい。」


神々がそう言い残すと消えて言った。



俺は聖女らしき人物に声をかけた。


【⠀貴方がアスティですか?】

「キミ、アスティ?」


!!!言葉が勝手に変換されてる!

召喚神が与えた人間用スキル

イケてる演技。

が発動しているのを感じた。

しかも、魅了スキルの効果か

俺の周りだけキラキラしている。


アスティは言う。


「リバイア様、私がアスティです。

選んで頂き、、、あの、ありがとうございます!」


アスティは俺の顔をまともに見れずに照れながら言った。


(キラキラこれが魅了スキルなのか、、、)

こんなんで、旅ができるのか、、、。

俺は少し不安になりながら言った。


【⠀リバイアって誰?⠀】

「リバイア、、、それが私の名か?」


「はい、神々が、、、あの、教えて頂きました。」


【⠀名前変えられてるし。そんな、ことより

俺戦闘出来ないんだよね。

キミ達が頑張ってくれないと、、、。⠀】

「名は与えられたのか、、、。

しかし、戦闘は私に任せきりではいけないよ。

まずはキミ達が強くならないと。」



アスティらが声を揃えて言う。


「はいぃ。」


魅了スキルに自身が戸惑い

イケてる演技スキル

めっちゃくちゃな変換、癖の強さに

戸惑いながら


【⠀ご迷惑お掛けしますが、よろしくお願いします】

「これから、宜しくな。」


「はい!こちらこそ、宜しくお願いします!」


私はアスティらと握手をし

共に旅立つのであった。



その頃、俺が投げた神聖モバイルが

落ち続け、地獄まで落ち

神聖モバイルが闇に堕ち

邪悪モバイル化したのは

誰も気が付くことは出来なかった。



神々 がコメントしました。


演出スゲーわ!


あの世界の女神達とコラボ!

マジ尊いわー。召喚神やるやん!


今までにこんな事あっただろうか、、、。

多数の女神がでてくるなんて、今までに無かったぞ!


思わず召喚神のSNSにイイネしたぜ!


考えたな。確かに今回の魔王は強い。

リバイアサンでは厳しいだろう。

人間なら、様々な神から加護をもらえるからな。


神回だよ!コレ!

でも、召喚神の契約って獣だけじゃないか?

契約違反じゃね?


うーん。オレ考えた。

魔王強い。リバイアサンじゃ厳しい。

アスティ達を守るためには?

人間に神々の加護を。

女神達に召喚神が頼み込んだ。

自分が召喚神を降格されてもいい。

自分だけが犠牲になって

アスティ達とこの世界を守れるなら。

それが、この世界の為になるなら。


ヤッバ!召喚神、マジ神じゃん!


そうだな、応援したいな。


俺達でイイネ爆上げしないか?


そうだな!ちょ、俺もお母さんに頼んでみる!


オレも親族に連絡してくる!


アスティとリバイアが握手するとこのシーン

で投稿しとくわー。


オレ、召喚神の事見直したわー。

番号知ってるから

ちょ連絡してみよう。




等、召喚神の評価が知らない間に上がっていた。

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