普通ではない者たちの覚醒
文が大変なことになってしまいました。
俺は産まれた時から他の奴より優れていた。それ故に、周りに敵を作りやすかった。小学、中学といじめを受けていたがどれも俺を傷つけるとまではいかなかった。
しかし、いじめはとどまることを知らないかのようにエスカレートしていった。
そして、俺は殺された。クラスメイトによって。
俺を殺したクラスメイトは笑っていた。普通、クラスメイトが殺されたら殺した奴を危険人物だと見なして逃げるか、悲鳴があがるかのどっちかだろう。
だか、クラスメイトは普通では無かった。いや、殺されたのが俺だったからかもしれない。
「良く殺った」
聞こえてきたのはそんな言葉だった。俺はクラスメイトから嫌われていると思っていたがクラス全員からだとは思っていなかった。
クラスには拍手が鳴り響いていた。教室の扉が開く音が聞こえた。先生が入ってきたのだろう。
「君たち…」
先生の声が聞こえていた。
「良く殺ったぞ!!」
正直訳が分からなくなった。
俺は、先生からも嫌われていたのだ。唯一の味方だと思っていたのにも関わらずにだ。
鳴り響き続ける拍手。クラスメイトを誉める声。
ああ、周りは敵だらけだったのか。このクラスに救いはない。だったらこのまま死んだ方が楽じゃないか。そう…このまま…。
『君にはその選択肢は無いよ。私がいるからね。』
誰だ・・・
『誰とはひどい言われようじゃないか。ずっと一緒にいたのに』
何者だ・・・
『ああそうか。君は覚えていないもんね。じゃあ、自己紹介だ』
『私は無だよ』
無・・・
『そうだ。君が生み出したんだよ』
俺が・・・?
『そう。君は生まれながらにして周りより優れていただろう。あれは私が力を貸していたんだよ、とは言ってもほんの極々一部だ』
・・・・・
『もし、君を殺した者とそれを称えるものに復讐したいのなら力を貸そう』
いや、いいや
『本当に良いのかい。君の婚約者も同じなのだろう』
・・・・・困る
『そうかい。ならここからは私に任せてもらおうかな』
お前・・・嵌めたな
『ハハハ、ばれたか』
だけど殺すなよ
『任せておいて』
この後、クラス全員が赤い花を咲かせていた現場を見ることになった。
そういえば、そんなこともあったな。
暗闇の空間の中、昔のことを思い出していた。
『また会ったね』
暗闇の空間の中から突如現れた無。
『三年ぶりかな』
「実態を見るのは初めてだが、やっぱり俺と同じ姿なんだな」
『まあね。ところでまた殺されたんだね』
「ああ」
『また僕が力を貸そうか』
「頼む。だが、俺の意識のままでだ」
『良いよ。くれぐれも暴発させないようにね』
「分かってる」
『じゃあ、戻ってもらうね』
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