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プロローグ

 ぽかぽかと暖かい日差しの中、中庭で眠る王女。

 そこに忍び寄る影が二つ。


「あー、またこんなところで寝てますよー。王女様なのにいい気なもんですねぇ」

「レグシー、王女様に失礼だぞ」

「ロギ様もしかして王女様を好きになっちゃったんですかー? 私というものがありながらぐぬぬ……」


 王女の傍で何やら仲良さげにしゃべる二人。

 寝ていた王女がハッと目を覚ます。


「あ、これはロギさんにレグシーちゃん、またラグールさんのところですか」

「あぁ、そうだ。 魔法研究のためにぜひともというんでな、本当は俺一人で十分なんだが……」


 そういうとロギはレグシーのほうをチラッと見る。


「私は、ロギ様のお守り役です。 今だって王女様をいやらしー目でみてたんですから! 私がいないと何をしでかすかわかりませんー」

「おいおい、そんな目で見てないだろ、ったく」


 二人のやり取りに、王女はクスクスと笑っていた。

 そして、ロギとレグシーがその場を去ると、一人残った王女は明るく輝く太陽を見つめていた。


「勇者様がいなくなってから一ヶ月か……、剣の修行をする必要もなくなったし、なんだか暇だなー」


 寂しげに独り言を呟き、またごろんと草の上に横になった。



 今から一ヶ月前のこと、この世界に勇者として召喚された一人の少年ハヤトは、この世界に平和をもたらした。

 そして、何事もなかったかのように元の世界へと帰って行ってしまった。


 ルシアは、ハヤトともっと長くいたかった。

 もっといろんなことを話したかった。


「また勇者様に会いたいなぁ……」


 そういうとルシアは、いつしかまた眠ってしまったのだった。


「その夢叶えようか?」


 ルシアが目を覚ますと、目の前にいたロギがニコッと微笑んだ。

 ロギはまた『耳』でルシアの『声』を聴いていたのである。


「え?」


 と戸惑いながらも、また一目勇者に会いたいと願うルシアはその提案に乗るのだった。

~登場人物紹介~


名前:ルシア

職業:王女

年齢:18

世間知らずのお姫様で、頭があまり良くない。

勇者ハヤトのことが気になっている。

剣の腕は超一流。



名前:ラグール

職業:魔法使い

年齢:39

引きこもりの魔法使いで、無口でコミュ障。

最近はやや改善してきてるらしい。本作で活躍するかは未定。



名前:ロギ

職業:魔界の王子

年齢:17

魔法の腕は超一流。魔族のイケメン少年。

魔力を活かして遠くの『声』を聴くことができる。

ルシアに恋心を抱いてる。レグシーのことは妹分としか見ていない。


名前:レグシー

職業:魔界の戦士

年齢:15

人間と魔族のハーフの髪の長い女の子。

左目が赤く、右目が青いという少し変わった天然な女の子。

ロギのことが大好きでいつもロギの後にくっついて行動している。

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