U.F.O
かつてU.F.Oのかやくは、別添であった。
蓋は、現在のようなフィルムではなく、白く薄いペラペラのプラスチックだった。
かやくを乾燥麺に、そのまま投入すると湯切りの際に、蓋に張り付くのが常であった。賢いものは、乾燥麺の下にかやくを空け、それを防いだ。
湯切りを怠れば、べしゃべしゃの焼きそばになってしまう。民は、執拗に湯切りをした。しかし、薄いプラスチックの蓋は、熱湯から人を護るにはあまりにも頼りないものだった。
多くの民が、麺をシンクに放つ惨事に見舞われた。
ボコンとシンクがなり、麺が、どばぁと溢れる。
その民は、麺を洗浄し冷たい麺を淋しくすすった。
また、あるものは茶黒い湯を見た。迂闊にも、ソースを先に投入した故に惨事はおきた。その民は、自宅のあり合わせのソースで調味し、どこか物足りない麺をすすった。
うまい。ふとい。おおきい。が、名の由来なのだと伝えられている。
あの頃の失敗は、もはや失われてしまったが、民は未だ思い出と一緒に濃いソース味の麺をすすっている。




