表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暗殺者の成り上がり(仮)  作者: せつか


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/4

プロローグ&1:偽物の幸せの終わり

題名はまだ(仮)です。新しく始めて異世界?ファンタジーに挑戦します。投稿頻度は1週間に1回あるかもくらいに思っといてください。

毎日、憂さ晴らしに蹴られ、檻の中に入れられ、魔法封じはかけられ、無茶振りは当たり前のようにされる。


もう、この日々が十年も続いている。

けれど、逃げるなんていう考えはもう思いつかない。

過去の思い出も全て偽物だった。

俺の人生にはなんの意味があるのだろう。


第1話 偽物の幸せの終わり


俺は、赤ん坊の頃に施設前に捨てられていたという。

だが、親を恨みはしない。

なぜなら、この施設の中で幸せな日々を送っているからだ。




「ルディン。誕生日おめでとう」


ある施設で、一人の少年がシスターの格好をした女性によって祝われていた。


シスターの名前はマリアという。

マリアは、施設で親代わりとも言える存在だ。

腰くらいまでの茶色いロングヘアで、優しそうな顔をしている。


「ありがとう!マリア!」


ルディンと呼ばれる少年はすごく嬉しそうに笑顔になった。

少年は光を取り込むような黒い髪と目が特徴的だ。


「今日でここを卒業ね。寂しくなるわ」


シスター・マリアは少し涙目になっている。

どうやら今日は、少年の卒業式のようだ。


「おれ、ここを卒業しても施設のみんなを忘れないよ!」


少年は泣くのを堪えているのか、声が若干震えている。

そして、シスター・マリアの後ろに二〜四歳の子供たちが涙を浮かべながら立っている。


 お別れの時間が来たのか、少年とシスター・マリアは玄関に向かった。


玄関には一人の男がいた。


グレーの髪と目をしていて、髪の毛は少しパーマがかかっているように見える。

年齢は30代くらいだろうか。


「お待たせしました。後はよろしくお願いします」


シスター・マリアは丁寧な言葉遣いで男に話した。

それほど偉い人なのだろう。


「あぁ」


男は軽く返事をした。

そして、少年の手を引いて施設を出て行った。



 少年は男に引かれて、こじんまりとした住宅の地下に連れてこられた。


「ここは、どこですか?」


少年はシスター・マリアの言葉遣いでこの男は敬語を使わなければならない人と思ったのか、五歳とは思えぬ話し方をしている。


だが、そんな少年を無視し、男は奥の部屋へと少年を連れて行った。


連れてこられた部屋は、決して綺麗とは言えぬ部屋で、机と椅子と灯りだけが置かれていた。


「座れ」


男は少年に向かって殺気を放ちながら命令した。

その殺気は幼い少年が耐えられるものではなかったため、少年は冷や汗を垂らしながらも従った。


少年が椅子に座ると、男は少年と向かい合うように座った。


すると、突然男の目が少し光った。


「これは、…。」


男は少し驚いたような顔をして、部屋を出て行った。

その時に鍵の閉まるような音が聞こえた。


(大丈夫、だよね。だって、マリアが施設を卒業するのはちゃんとした大人になるためだって言ってたし。だから、これは俺が大人になるための準備なんだ)


少年は不安な心を頑張って落ち着かせた。


 数十分経った頃、ようやく男が戻ってきた。


「ルディン。ここに血を押し付けろ」


男が持っているのは、何も書かれていない白紙の紙だった。


少年は、疑うこともなく目の前に置かれた針を親指に刺して、白紙の紙に血液を押し付けた。


すると、突然白紙だったはずの紙に文字が浮かび上がった。

その紙の文字を読むと、奴隷証明書と書かれていた。

そして、少年の心臓あたりに奴隷紋が出現した。


「奴隷!?」


少年は驚きを隠せなかった。

その様子を見た男は悪い笑みを浮かべた。


「そうだ。お前はこれからこの暗殺ギルドで奴隷として働いてもらう」


少年は急な状況に理解が追いつかず、硬直した。


この少年、ルディンはこれから奴隷という地獄の日々が続いていく。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ