終 医療利権は「不滅かつ最強」
ビル・ゲイツさんは気候変動からいったい何にお金を投資しようとしているんですか?
正確に言えば、「医療」と「気候変動」の並立だったものが「医療一本足打法」になるといった感じですかね。
特にゲイツ氏は一般人でありながら、メリンダ&ゲイツ財団によるWHOに対する拠出金がアメリカに次いで2位となっています。
20年間で1000億ドル(レートがその間変動しているため日本円では12兆円前後相当)をWHOなど世界の健康のために拠出したと言われています。
25年5月にはゲイツ財団25周年を記念して今後20年間で2000億ドルを「健康で生産的な生活を送るチャンス」のためにWHOなどに拠出すことを決めたそうです。
もはや国家規模で別次元の金額ですね……。
その出資のための理念としては、
・母子の予防可能な死をなくす。
・次の世代が、致命的な感染症に苦しむことなく成長できるようにする。
・何百万もの人々を貧困から救い、繁栄への道へ導く。
を目的としているようです。
大体WHOの理念と同じような感じですね。
◇トランプ大統領の「医療の二面性」
一つ疑問に思ったんですけど、
気候変動についてはトランプさんが疑問に思っているから反発したくないというお話でしたが、
WHOと言う機関についてもトランプさんは疑問を持っており25年1月には脱退まで宣言しましたよね?
これは逆行していなんですか?
トランプ大統領の医療や健康に関しては「2面性」があるのではないかと思っています。
確かにトランプ政権のケネディ長官などはmRNAワクチンについて疑義を呈している立場で、リスクがある方以外は現在推奨すらされていないようです。
一方でmRNAワクチンを製造して利益を上げたファイザーと25年9月30日に、
米国内の研究開発および資本プロジェクトに700億ドルを追加投資をすることで医薬品関税で3年間の猶予を得ることになりました。
※ファイザーはアメリカの会社ではあるもののアメリカ国外で多く製造していたために関税の影響を受けそうでした。
また、25年1月のトランプ大統領の就任直後にはオープンAI、ソフトバンクグループ、オラクルが共同記者会見を行い、
5000億ドル規模の出資を行う人工知能(AI)関連のインフラプロジェクト会社「スターゲイト」の設立を発表し、AIを活用してがんの早期発見やカスタマイズ型mRNAワクチンの開発を含む個別化医療などを通じて、人々の健康改善に寄与する方向性も打ち出しています。
それだけお金を投資したら、従来の方向性をむしろ強化しそうですよね……。
それじゃぁ、どうしてWHOから脱退するんでしょうか?
WHOは中国による影響も大きいので、自由にお金を使える場所を決められるわけではありません。トランプ大統領としては中国とは一緒にはやらないということなのでしょう。
これからはゲイツ財団と中国の2頭体制になる感じでしょうね。
(日本はWHOのテドロス事務局長と高市首相が12月5日に会談し保健医療普及で連携すると表明していることからどちらかと言うとWHOルートでしょう)
それでも、医療と言うのは大変お金になりますので、アメリカ自体が完全に手放すわけではないということです。
つまり、一見袂を分かったかのように見えても「世界のための健康」という名目でお金を投じる方向性は同じだということです。
なるほど……でも、世界の方が健康になるのならそれでいいのではありませんか?
確かに建前としては美しいです。
でもこれはそれまで見てきた通りエネルギーに関しても言えましたよね? 否定しにくいスローガンを立ててそれに群がるようにして研究者、政治家、企業がお金を取り合っているということを……。
日本においてみても製薬会社や医師会が自民党に寄付を連ねています。
2023年では小野薬品工業が27億円、ロート製薬が10億円、塩野義製薬が9億円、日本医師会が5億円(更に小さい団体でそれぞれ寄付しているでしょう)などとなっています。
研究者に対しても推進されていることばかりにお金が付くので、自説に有利な都合のいい論文ばかりが出てきます。
これで政治や許可の審査とか歪まないのか? と言われたら――それぞれの判断に任せますけど僕は怪しいのではないかと思います。
なるほど……。せめて客観的に評価して欲しいところですね……。
◇完全に証明できない場合はポジションをとっている方が有利
健康や医療はそもそも人によっても大分異なるんですよ。遺伝的な持病、体の特性、腸内細菌など個別具体的な事象があると思います。
例えば2億人に1人と言われている「水アレルギー」というものがあるのですが、
このアレルギーを発症している方は人体の6割が水分でできているのにも関わらず、水分が触れてしまうだけで蕁麻疹が起きてしまうようです(水を飲むことは出来るようです)。
これはかなり極端な例ですけど、体の体質と言うのはそれだけ1億人いた場合1億通り、80億人いたら80億通りあっても不思議ではないのです。
確かに”似ている”ことはあるかもしれませんが、個々人の性格と同じぐらい体の性質も違いそうですよね……。
その上で医療行為をした場合としなかった場合2つの世界線を同時に見ることは不可能なので、果たして医療行為や薬やワクチンなどが効いているのか? 効いていないのか?
医療行為を評価をすることは環境問題を解決する理論よりも遥かに難しいのではないかと思ってしまいますね。
筆者さんは以前、夕張市が財政破綻して病院の数が10分の1になったのに寿命があまり変わらなかったということを指摘されていましたよね……。
勿論夕張市のケースでも市外で医療行為をした可能性もあるので「医療行為が無意味だ」とまで言うつもりはありませんが、利権と癒着して「効いていないのに効いていると見せかける過剰医療」が存在しているのではないかと思っています。
ただ、それはプラスであるかが本当であるか証明が難しいと先ほど言ったように、マイナスに関しても同様に言えると思います。
ですから「権威がある人たちの言ったもん勝ち」みたいなところがあると思います。
健康や長生きしたいというのは多くの人が願うことなので、「不滅の利権」として存在し続けるのではないかと思います。
以前僕は「マイナンバーカードは利権を産むニワトリ」と言いましたが、医療利権は「純金の卵」ばかりを産んでくれる感じですかね。
このような利権に対してはどうやって対抗していけばいいんでしょうか?
彼らも頭が悪いわけではないのでそう簡単にはシッポは見せません。
それでも歪んだことをしていれば必ず綻びや矛盾点を見せることはあると思います。
そこを鋭く指摘して少しずつでも利権を切り崩していくしかないように思いますね。
後は個々人レベルで気づいたなら地元で設置されそうなメガソーラーパネルに反対するであったりとか、”病院にはなるべく行かない”などと言ったことをすることで力を弱める方向性に導くことしかないと思いますね。
地道にやっていくしかないということなんですね……。
もっとも、家の屋根にソラーパネルを乗せたい人は乗せればいいと思いますし、医療行為を受けたい人は受ければいいし、それはそれで自由だと思います。
ただ、反対意見を述べる者に対して「異常者」みたいな扱いは酷いと思うので、それぞれがやりたいように決断が尊重される。そんな社会であって欲しいですね。
ということで、今回はエネルギー利権から医療利権まで幅広く見てきました。
今後もこのような政治や経済について個人的な意見を述べていきますのでどうぞご覧ください。




