ストーリー1 降木 ハル
何となく頭に浮かんだ構想をストーリー上に仕上げようと奮闘してる者です初めて書くので続くかも分かりませんが頑張ります
20XX年 六月六日 フェヌレリア大地震 死者78名 負傷者534名
いつだろうか 確か七歳の夏休み中の事 俺は友達と山に虫捕りに行っていた。その日の日差しは恐ろしく強く、休み休み木の根元などを掘って虫を探し、見つけては虫カゴに放り込んでいく。やがて虫カゴは小さな森かというほどの虫で満たされた。気がつけば日も暮れており、友達と別れぼちぼち帰路につく
山からちょうど村へ出た時、それは起こったぐらぐらとだんだん地面が大きく揺れ、めりめりめりと大きな音を発する。かなり昔からあるこの村、そもそも地震が極端に少 ないこの地域、耐震設計など取り入れられているはずもなく、家々は柱が折れ、床や 屋根が崩れ廃材へと姿を変える。
それでも俺は揺れに耐えながらも自宅に足を運ぶ、・・・しかし、家はすでにただの木片になっていた
その日七歳にして俺は家族も住処も何もかも全てを失った
月日が経ち十三歳 家族を失った俺は同じく家族の居ない人たちが集められた学校に 通っているだが特段変わったこともなくまぁ普通の学校と言ったところだ。 一年経って十四歳 学校の場が合わない、という理由で不登校になってしまったが最近 できた可愛い羊獣人の恋人と寮でそこそこ楽しくのんびりしている。
あっという間に卒業の時期になってしまった バイト先と家が見つかるまでの間は寮に居てもいいらしい。それでもさすがに限度はあるようだが…早くバイトを見つけなければ(高校に行く気は微塵もない)
簡単ではなかったが何とかバイト先が見つかった、家についてだが恋人と一緒にお金を出しアパートの一室を借りることになった。2人分の給料があればそこそこの生活が出来そうだ。一安心。
・・・と自己紹介が遅れすぎたが俺は降木ハル、オスのコウモリ獣人だ 七歳で家族を失った可哀想ーーなコウモリ獣人だ いいか?コウモリ獣人だから。どぶネズミじゃねぇから!コウモリ獣人だから!!! 恋人は操槍 綾敏 羊獣人のメス 槍の名家の娘で背が222cmと高い
二十一歳、恋人からこんな提案を受けた「山奥の闘技場跡地で働いてくれる人を探してるらしいから一緒に働きたい!寮もあるしご飯も食べ放題なんだって!」唐突すぎる。第一今の家はどうする。絶対詐欺だよそれ。そんなうまい話があるか。
だーが、調味がないといえば嘘になる。詐欺なら警察にでも突き出せばいい。死にそうになればそれも運命、受け入れてやろう。
「いいよ」
言ってしまった多分もう後には引けない本能がそう言っている
詳細を調べてみると神の元で永命者(寿命を持たぬ者)となり神に従い一部の区域を 守る仕事らしい。
ますます興味が湧いてきた
その瞬間から俺の五万年の人生が始まろうとしていた