プロローグ
全力でくだらない小説を書いてみました。
感想をいただければ幸いです。
「だからデリバリーっていってるやろうが!!」
「どうしたんですか先輩」
「いつもの校舎裏に今日は違うヤツで頼んどるやろうが!!わからんのか!!」
「なんかあったんすか?スマホ唾でべたべたですよ」
「…。ああ、デリバリーだ」
「いつものヤツっすね」
「いつものおっさんじゃないのが出て弁当がどうだとかぬかすから、怒鳴り散らしてやった」
「先輩は駅弁好きじゃないですからね」
「客を客だとわからん客商売が多すぎる。そんな奴には一発かまさんと気が済まん」
「襲撃ですか?小倉のデリヘル襲撃したらドンになれますよ」
「…。俺じゃねぇ。知り合いの組の先輩に話すればすぐあの店は摘発だ。けけっ」
「頭脳犯っすね」
「ポリに知り合いも多いみたいやからな」
「先輩今日は結構やるんですね」
「ストレス社会だからなぁ。現代社会は。ふぅ」
「あっ、あれはだれだ?」
「こんなところで見られてセン公にチクられて停学喰らったらあと何年卒業できないんだ?」
「ここは隠れましょう!」
「…相変わらずたばこ臭いな。ここは」
「――本当ですね」
「どこに隠せばいいんだい?」
「――ええと、ここです」
「この場所だね。体育館の裏の角、ということでいいんだね」
「――ここなら確実です」
「…しかし、本当にいいんだね。これで」
「――崇高なる目的を果たすためです。そのためなら何でもやります。何十年も多くの先輩たちの夢でしたから」
「そうか。夢か」
「――どうしました?」
「そんな夢か。ふふっ」
「――どうしました?」
「あははは、そうか、夢か!これは夢だ!夢の話なんだ。この世界、すべて夢の中なんだ!!あははは!!」
一人で高らかに笑う女。その姿を不良生徒に目撃されているとは思ってもいなかった。