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愛と恋  作者: A1st
2/2

シオンとの関係

二話になります。お楽しみいただけたら幸いです。


「シオン...?」

(もう寝たのか...)

「...」

結局俺の誘いとシオンの同意もあってシオンを俺の家に泊める事になったのだが...

「眠れねぇ..」

どう考えても寝れるわけがなかった。そもそも学生の時に友人や彼女を泊めることなんてなかったのに、いきなり15歳の女児を泊めるだなんて思ってもいなかったし想像できるわけもなかった。ちなみにだが彼女がいたことは無い。


しかし今日は土曜日。会社も明日は無いし、シオンと明日はどこか行けるのなら行きたいと思っている。


そんな事を考えていたら目でシオンのことを見ていた。理由はよく分からない。今日、シオンが俺の胸で泣いたとき、俺はシオンの親とシオンを会わせたくないと思った。人の家庭事情に首を突っ込むのは本当に勝手なことだと思ってる。でもシオンは話を聞く限り虐待を受けているとしか思えなかった。


だからその時から俺はシオンに愛を教えたいと。

シオンが人並みに受けることができなかった愛を俺が責任をもって教えると。

そして、俺がシオンを愛すと。

「そろそろ寝るか」


今後、俺がシオンをどう想い、どうやってシオンに物事を教えていくか。

「おやすみ。シオン」

「...」

もちろん返事は返ってこない。


夜の静けさがこの部屋に染み渡るようだった。





「んん~ふわぁ」

「おはよう、シオン。ぐっすり眠れたみたいだな」

「うん。連の家寝やすい!」

「それは何よりだよ。ところでシオン。シオンは俺と一緒に住みたいとか思ってたりするか?」

会話に空白ができた。

「う~ん...シオンは連と一緒に住みたいよ」

「そうか...」

「じゃあ、俺とこの家で一か月くらい住んでみるか?」


あまりシオンを困らせたくないけど早いうちにシオンと住むか決めたかった。ただの俺のわがままだ。


「うん!住もう!」

「わかった。じゃあこれからよろしくな。」

「うん!」

「もし、シオンが嫌じゃなかったら一か月住んでみてまた俺の家に住みたいって思ったら言ってくれ。」

「うん。シオンも連と住みたいと思ってるかもね。一か月経ったら。」


とりあえずシオンをこの家に居させることになった。


「会社、今日休みだから遊園地行こうか。」

「うん!ところで遊園地ってなに?」


はっとなってしまった。こういうことを教えるために俺がいるんだった。


「遊園地ってのは、いっぱい遊ぶところがある楽しい所だぞ~」

「お化け屋敷ってのもあって、こわ~いお化けがいっぱいいるところも楽しいしジェットコースターも楽しいし観覧車も楽しいぞ!」


「あ..うん。すごく楽しそう。シオン行きたいな」


あちょっと一気にしゃべりすぎたな。あくまでシオンが楽しみながら周りのことを教えていきたいしな。


「じゃあ今から行くか。」

「うん。」

「最後観覧車乗ろうな。夜に乗る観覧車は絶景が見えるぞ。すごーくきれいな街が見えるぞ。」

「うん。乗りたい!」


シオンに元気がでてよかった。そう思えて俺は安堵した。

「あ、そうだ。シオンの服とか買わなきゃな。」

「服...シオンかわいいのほしい」

「うん。好きなの買っていいぞ」

「やった!」


シオンの元気な顔を見るたびに俺にも元気が出てくるようだった。シオンには人を笑顔にする力があるんじゃないかと思った。


そして俺の車にシオンを乗せる。

シオンは比較的同年代の女の子より背が低いほうだと思っていたが、案外となりに座らせてみたら低いとは思えなかった。もともと俺が世間一般では高身長と言われるものかもしれない。

俺は180㎝は超えてると思うからそのせいかもしれない。


「連?大丈夫?ボーっとしてたよ。」

「あ、うん。大丈夫。よし、服を買いにレッツゴー!」

「ゴー-?」


「連見て!海きれい!」

「そうだなぁ。今日はきれいだよな」

「シオンもあれくらいきれいになりたい。」

「ふふ..シオンはかわいいしきれいだよ。服買ってもっとシオンちゃんをきれいにしてあげましょう。」

なに言ってんだ俺。


「..連。ありがとう..//」

っておーい!顔を赤くするな俺も恥ずかしいって!

いやほんとにかわいいから言っただけなのに!

一旦落ち着け俺。そもそも俺がシオンに恋愛感情を抱いちゃだめだろ。

...でもシオンと俺で七歳しか変わらないんだよな。


そんな事を考えているうちに服を売っている大手ショップに着いた。

「わぁ。広ーい!」

「よし。じゃあシオンに合う服を見つけよう。シオンはかわいいの買いたいんだろ?」

「うん。次に遊園地に行く時に着てくやつ!」

「そうだな..じゃあ、これとかどうだ?」

そう言って俺は今時の中学生が着てそうなものを一つとる。

「う~ん。なんか違うかも。」

「そうかぁ」

正直言って俺にはファッションセンスが皆無すぎる。高校生の時も友達と言える友達はいなくて、滅多に外に出なかったから着る服なんかに意識を使わなかった。それは大学生になっても同じで、大学では毎日似たような服しか着なかった。その服もダサかったと思う。

今着てる服だってシオンと出かけるっていうのにダサいし。

もう少し俺も気にしたほうがいいかな...


「シオン、買いたいの取ってくる~!」

「うん。上と下で二着買ってこい。あ、あと...え~と..ブラも必要かな。ほら、シオンもあったほうがいいだろ。

「//れっ、連!」

「ご、ごめん。でもそろそろ必要だろ、そ、その大きさになると..」

「わ、分かってるもん!」


そうしてシオンは服をもってきたのだが...

びっくりした。ファッションに疎い俺でもわかる。シオンが持ってきた二着は最高に噛み合わさっていたような気がした。

「シオンその服すごいかわいいよ!シオン、ファッションセンス凄いな!」

「う、うん。ありがとう連。」

「じゃあこれ買うか。」

「うん。服買ってくれてありがとうございます。」

「う、うん?いきなり言葉遣いがおかしくなったぞシオン。どうした?」

シオンなりに俺に感謝を伝えてくれたことはわかる。俺もうれしい気持ちになった。

「え、えーと。シオン連にありがとうって言いたかったの!。で!言葉のお勉強もしたいの。」


なるほど。シオンなりにそういう意図があったのか。


「うん。シオンのありがとうは俺に伝わったよ。」

「じゃあ帰って着てみるか?」

「うん。一番最初に連に見せたい。」

「分かった。じゃあ帰ろうか。」


そうしてお会計を済ませて車で帰宅した。



えーっと、やばいなこれ。

早速シオンに服を着させてみた。が俺が思ってたよりやばかった。

なにがやばいかというと...


「ど、どう?...連?」

「うん。凄く..かわいいよ」


そう。シオンが可愛すぎるのだ。

上のシンプルめな服もシオンの雰囲気と合っていてとてもいい。そして、スカート。シオンが選んだのはラベンダー色?のスカートだ。

このスカートを履いたシオンが可愛すぎるんだよなぁ。

「やっぱり、シオンはかわいいよ。」

「え..あ、ありがとう!」

「じゃあそろそろ暗いしご飯食べて寝るか。」


「おいひい~」

今日も俺のご飯は好評だった。

よし。風呂でも入るかぁと思ったときだった


「ねぇ、連」

「?なんだ」

「シオン一緒に連とお風呂入りたい」

「!!!」

え?なにを言ってるんだと思ってしまった


「え~と。それはちょっとなぁ」

「お願い。」

「うっ」


そんな純粋な目で見られると断れないだろ!


「じゃ、じゃあタオル巻いて入るんならいいぞ」

「わかった~」

ドクン。ドクン。心臓がうるさい。


大丈夫、落ち着け、心を無にすればいいんだおちつけ俺

「連。早く入ろっ」

「う..うん!?」

ええええええ。

それは俺が今までで見たことのないものだった。


こんなにきれいなのかシオンは。今日買った服を着たシオンはきれいでかわいい。でも今の肌面積の多さを改めて目の当たりにするとどうも落ち着けない。

肩まで伸びた髪。そこそこ出っ張りのある体。きれいな足、腕。


「とりあえずシャワー浴びたら上がるからな。」

「う、うん。なんか連怖いよ。」

「あ、ごめん」

「「...」」


そして終始落ち着けない20分間の風呂だった。


「連~そろそろ寝るね!」

「うん。おやすみ~」

「違うよ、連も一緒に寝るんだよ」


もう俺の脳はヒートアップしている。

「じゃあ、おやすみ。シオン。」

「おやすみ、連」


こうしてなんとか長いようで短い一日を終えた。

こうして思うとシオンと過ごすのも楽しいんだな。今日でシオンの素?かは分からないけどいろんな面を知ることができたのかもしれない。


「...?」

何か変なことを考えたかもしれない。

シオンは俺からしたらまだ子供だ。

シオンに愛を教えようとは思う。しかし、おれがシオンに恋をしてしまうのが俺は怖い。


でも...自分の奥底にあるシオンへの別の想いがあることには気づいてる。




























同人サークルA1stのlostです。三話も出せるように頑張ります。

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