表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この恋を君に誓う

作者: 平 良介

僕には好きな人がいる。


彼女は見た目が特別いいわけではないが、どこか美人と思わせる不思議な容姿をしている。パーツ自体は平凡ではあるのだが、バランスがいい。配置の妙が僕の視線を惹きつけてやまない。


彼女とは毎日会い、挨拶を交わす関係だ。

特別仲の良いというわけではないが、知り合いよりは深い縁だと感じている。


彼女の魅力は貌だけではない。愛想も含めた内面が素晴らしい。どんなに醜い人間であっても無視を絶対にしない。

優しく話しかけるのだ。


今日も彼女と会う。別れる時に二、三言葉を交わす、その時間に確かな絆を感じている。

いつまでもその茶色の瞳を見つめていたい。



「…あの、お客様?お会計は終わりましたけど」


「…」


「…っは、はい。す、すみません。ありがとうございました」



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



「店長。なんかあのお客さん、じっと見つめてきたりしてなんか...」


「まあまあ、接客業だから。変な客だって少しはいるよ。申し訳ないけど我慢して」


「それだけじゃないんです!この前シフト上がりに店から出たら、あの人がいて。怪訝な目で私が見ると一目散に逃げ出して...」


「わかった。なんとかするよ。とりあえず今日は上がっていいよ。なんなら家まで送ろうか」


「…いえ、それは大丈夫です。お疲れ様です」


「お疲れ様」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


今日はいつもより多く会話ができた。明日はもっと仲良くなれるかもしれない。家に行けなかったのは残念だが、まだチャンスはあるだろう。この店の店長で本当に良かった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ