そういう、落書き
そういう
もう会えない人のことを思うのは、
これからますます、多くなる。
そんな人が増えてゆくのだし、
思い出すことも増えてゆくから。
だけど、寂しがってばかりもいられない。
一人で生きてるわけじゃなく、
一人でも生きてゆくしかないから。
ぐるぐると、見えない時間に
何もかも、吸い込まれて、
それ以上でも、それ以下でもない、
命の波間を漂うことか。
もう会えない人のことを思うのは、
つまりは、そういうことか、
そういうことなのか。
落書き
楽しくもないのに、
楽しい真似なんてできない。
道化るってことではなくて、
楽しい真似は、もっと一般的な
もっと常識的な行為なんだとか。
輸入品の葡萄みたいに、
ボリュームがあって、
なんとなくリーズナブルなようで、
そこそこの味になっているような、
楽しい真似が辛い。
子供は正直と言うけれど、
確かに、与えられた遺伝子と、
与えられた環境そのものだ。
私は、子供のままでいられて、
良かった。
大人になれないと、悩まなくても
良かったよ。