少女との出会い
「ああー遅れるー」
俺の名前は霧風隼人。波風高校に通う16歳だ。部活はサッカー部に所属している。今もサッカー部の先輩と一緒に練習する約束をしたので、向かっているのだが・・・
「やばい遅れる。大学生も誘っているから絶対遅れるなと言われたのに寝坊したー」
約束の時間は午前7時45分なのに今の時間は午前7時42分。隼人の心の中でも終わったと実感している。
「遅れてごめんなさい。」
結局5分遅れてしまった。まあ5分で済んだだけましというものだ。
「隼人何5分も遅れているんだ。校庭5週。3分以内だ。」
俺はサッカーを小学校の頃からやっているが、今はレギュラーに入れるか入れないか微妙なところである。チームも県大会に行けるかいけないかのレベルなのに相変わらず部長は熱血だ。
いつもこんなことを繰り返し何の偏見もないこの世界に少し飽き飽きしている。だがこの後人生を覆すような素晴らしい出会いが訪れるとこの時の俺は思いもしなかった。
練習も終わり家に帰ってきたその時。
「はあー疲れた。やっと今日の練習も終わった。さあ天国の我が家に・・・え」
そこには猫耳としっぽをつけた少女が倒れていた。