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宇宙の消滅

作者: 雲龍

今の時点での私の知識をもって、書き記したものです。

もう少し頭が良くて、勉強していれば、宇宙の勉強をしたかったと思っています。

 私は以前、宇宙とは、虚無空間に無数に存在しているものだと思っていた。


 だが、違った。


 『無』とは、既に、永遠に存在することの無い存在するものの何も無かった状態のことであったのだ。

 『虚無空間』など、空間が既に存在している以上、『無』とは違う。


 では、宇宙とは、どのように存在しているのであろうか。


 少し前、ウィキペディアで、ブラックホールの内側について調べてみた。

 極大のブラックホールの内側には、極小のブラックホールが存在し、それは光の速度で自転し、ある極限を超えた瞬間、その小さい方のブラックホールが、ビッグバン、もしくはビッグバウンスと呼ばれる現象を起こし、新たな宇宙が誕生するのだという。

 そういう宇宙が、極大のブラックホールの内側には大量に存在している。


 そして、宇宙とは、果たして、消滅するものなのだろうか?


 私の答えは、『NO』である。

 何故か。

 それは、ビッグバンの際に起こることの順番を考えなければならない。


 極小のブラックホール、それは、点に等しい。つまり、0次元の存在である。

 ビッグバンとは、0次元から1次元ずつ上の次元の現象が起こって行く事によって生じる現象のはずである。

 1次元、形状としては直線、時間軸である。点の無数の集まりであるため、点は存在と非存在の両方が一見規則的に、だが揺らぎが生じることによって時として不規則に、それでも、この時点では一直線上に存在しているのである。

 2次元、不思議に思われるかも知れないが、この時点で、宇宙が誕生し、ビッグバンはまだ起こらない。宇宙の地平面が生じるのだ。そして、時間軸も、波の様な揺らぎも生じることになる。

 3次元、空間。宇宙の内側と外側が生じるのだ。これによって、宇宙の地平面にも平面状の凹凸という揺らぎが生じるようになる。

 4次元、重力だ。これが厄介な存在で、1次元は円状に、2次元は球体の表面状に、3次元は無限に存在しているように思われて、もしも端へと到達してそれを超えることが可能であったのならば、空間の逆側に現れると私は推測している。4次元に関しては、形状は分からないとしか言い様が無い。何故ならば、人間は視覚によって3次元までしか知覚することが不可能になっているからである。

 5次元目以上は、存在しているかどうかすら、予想が難しい。

 何故ならば、ビッグバンの素が極小のブラックホールである場合、宇宙は光の速さで広がっているのではなく、逆に、その速度と同等の速度で、宇宙の全てが縮小している可能性が、私は高いと思っているからだ。


 さて。問題の、宇宙の消滅についてである。

 宇宙の『死』という問題であれば、宇宙も死ぬのだろうと思う。

 だが、時間、宇宙の地平面、空間、重力。この全てが無くならなければ、宇宙の消滅とは言えない。であるから、宇宙は死ぬことはあっても、消滅することは無いと、私は断言する。

 そして、極大ブラックホールの中で発生する極小のブラックホールによる宇宙は山ほど存在し、それらのブラックホールは、少なくともその4次元目までが存在している状態でビッグバンを起こすのだ。恐らく、時間の最初の発生から、最初のビッグバンが起こるまでは、相当な時間がかかったであろうが、それ以降は、ある瞬間が訪れると、自動的に少なくとも4次元目までは発生するものと思われる。


 つまり、人間が死ぬことはあっても、消滅することは滅多に無いのと同じことだ。人体を構成していた物質そのものは、ほとんど全て、存在し続けているはずだ。


 ブラックホールの内側でなくとも、真空に近い空間に浮かぶ粒子1つに関しても、長い時を経れば、ビッグバンを起こすという説もあるようだし、おおよそこの世に、完全に消滅する存在は、ほぼ無いと言えそうなものだが、1つだけ、重大な問題がある。


 マイクロブラックホールは、蒸発するのだ。


 地球上で、マイクロブラックホールを作る実験を行ったことがあるようなのだが、その結果は、マイクロブラックホールの蒸発という結果に終わったと聞いている。


 ところで、時間の始まり以前はあるのだろうか?

 私は、宇宙の時間は、宇宙の死によって、一回りし、宇宙の時間の始まりに戻ると思っている。


 永遠に存在するために、閉じられた時間。

 時間軸が唯一無二であるという証拠も、どう見つけたら良いのか分からない。


 永劫輪廻に囚われる可能性もあるが、何週もしていれば、時間の揺らぎが生じて、別の選択肢が発生し、それを選ぶ可能性もあるということだ。


 宇宙は、始まりから完成していたと言われるが、それでも、進化を目指し、ありとあらゆる可能性を検証しているものと、私は考える。


 そもそも、宇宙の寿命に対し、時間の揺らぎが発生する可能性は十分に存在しており、全く同じ経過を辿るよりは、1つずつでも、変化を試して、『真に完成された宇宙』を目指しているものと思われる。


 私には、それに対して、この1つの仮説を立てることしか、出来ることは無いと思うのだが。

 致し方あるまい。思考のパターンが似ている以上、輪廻した自分も、ほぼ同じ選択肢を選ぶと、私は思うからだ。


 願わくば。この仮説が、何らかの役に立つものであることを期待する。

別に、100%信じる必要はありません。

私も、現時点での知識の整理程度のつもりで書いたものです。

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