今年の戦士は
とある世界で一人の女が椅子に腰掛けている、一枚の紙以外は何も見えないんじゃないかというほど集中している。
「サヤカ、迷いすぎだよ」
一人の青年は一人の女といえるサヤカに話しかけた、するとサヤカは青年に向かって怒鳴りつけた。
「今年はもう決まっているのよ!!!」
しかし、すぐに落ち着き、落ち着いて話しだした。
「あのね、今年は奴の攻撃方法、進路方向が変わりそうなのよ」
なんでそんなことが分かるのか、答えは一つだった。
「勘?」
わりとあっさり青年は聞いていた、サヤカはこくりとうなずくと青年に問いかけた。
「シオン、サザンカは何をしているの」
「指揮長さまのことですか?」
シオンという青年は指揮長のサザンカのことについて何かを思い出していた。
「知らないなぁ・・・少なくともここにはいないようだが」
ここにはいないのは分かっている、じゃあ、どこにいるのか・・・サヤカは察した。
「ちょうどいいわね・・・あとで話を聞いてもらおうかな」
サヤカは少しだけ笑みを見せた。
場所は変わってとある塔の屋上部分、とある少女が空の景色を眺めていた。
空の景色は黒く歪んでいる。
「ね?予想通りでしょ?」
少女はある人物に向かって訊いていた、塔の上にはだれもいないけれど。
「うるさいね、黙って」
ある人物もそう返した、少女がひっそり笑うとさらに訊いていた。
「そろそろくたばってもらわないと困っちゃうよ、こっちも」
少女は笑顔だ、まるでひまわりのような。
「くたばる・・・?」
ある人物がその言葉を聞くと少しだけ黙ってしまった、しかしすぐに答えた。
「安心しろ・・・どうせ・・・もうすぐ死ぬ」
そう言うとある人物は消えてしまった、見知らぬ体は黒い空に消えていった。
「へーんなの、ばかだ」
少女は笑いながら言った、そして少女は笑顔を壊してあご杖をついて考えた。
「・・・もうすぐ死ぬ?」
黄色い髪の指揮長、サザンカはまだ外にいた。