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魔女  作者: 織座 せりか
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少年2

家族になって半年が、経った。


相変わらず何も思い出せない。


何故だろうか。

皆は、”いつか少しずつ思い出す。だから焦らなくていいんだよ”と、いう。


でも、俺には…

まるで自分に、魔法か何かがかけられているような…そんな気が、するんだ。


最近、メリアが妙にアピールしてくる気がする。

気のせいかもしれない。

けれど、このまま俺は誰にも恋などしないと思うんだ。


なぜなら、俺には誰かがいるから。



夢を見た。


俺がいて、少女がいた。


その少女の笑顔が、忘れられない。

その少女の歌が、忘れられない。


その少女への淡い思いが、忘れられない。

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