第2話 ルイス・ラジリア
ルイスが名前でラジリアが家名です。
ちなみに家名=苗字という認識でいいです。
「最悪な気分だ。」
俺がこの最悪な気分で目を覚ますのは初めてのことでは無かった。故郷が消えてから1年くらいは毎日この夢を見ていたし、それが治まってからも何か節目があるたびに同じ夢を見ていた。
そう、今日は節目なのだ。何を隠そう俺は昨日、16歳になった。
冒険者になれる年齢になったのだ。
冒険者、それは約9年前に正式に認められた職業だ。
もともと、世界を支配しようと企む魔王軍や世界のあちこちに生息する化け物、魔物の対処は防衛軍と呼ばれる国や街直属の兵士たちや「聖騎士」と呼ばれる特別な人たちのみの役目だった。
しかし、9年前に俺の故郷が消された原因でもある「魔都同時建設」が起こった。
魔都同時建設、と聞いて何がそこまでの事件なのか分からないと思うかもしれないがこれの実情を聞けば話は変わるだろう。
魔都同時建設とは連合国軍側、分かりやすくいうと人間側の領地の四カ所に突如として魔族の城と街が地面から出現し、その周辺の街や村すべてが滅ぼされたという事件のことだ。
その結果、魔族、魔物たちが今までの数倍攻めてくるようになり、人手が足りなくなったために冒険者という職業が生まれたのだ。
その冒険者になれる年齢は16歳から。つまり俺は今からその冒険者になりに行くってわけだ。もちろん、復讐、仇討ちのためさ。
そして俺は身支度を整え、泊まっているというか住まわせてもらってる宿の一階に降りた。
「おはよう!ルイス!」
この元気な声、ふくよかな女性はマニラおばさんだ。
この人は俺が行く宛もなく彷徨っていたところをこの宿の手伝いをすることを条件に拾ってくれた大恩人だ。
マニラ「シャンとしなさいよ!今日からでしょ?」
マニラおばさんはそう言いながら焼きたてのパンを渡してくれる。
ルイス「分かってるよマニラおばさん。それじゃあ行ってくるよ。」
そして俺は宿の扉を開き、冒険者になるために冒険者連盟へ向かう。
冒険者ギルドって言葉便利ですよね。でもギルドという言葉、この作品では別の場所で使いたいので今回、冒険者ギルドは使わない形でいきたいと思いました。




