前へ目次 次へ 7/13 第7話 「……そう、話さなければならぬ。子らは無事に大きくなった」 ふぅ、とため息をついて、老王は話し始める。 「あの子らは余の期待を受けてすくすくと育った。余はあの子らの誰かにこの国を譲ろうと考えている。ただそれぞれの子のことを思うと、誰に譲るべきかを考えてしまう」 なにか老人が言おうとしているのを、老王は手を使って制止する。 「よい、何を言おうとしているのかはわかっておる。あの子らも十分に大きくなっておる。心配はしなくともよい」