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ナンジャモンジャ  作者: 藤堂慎人
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少しずつ気力が

 周りの協力もあり、少しずつ気力を取り戻してきたころ、写真の康子と会話していた。


「あなた、最近、表情が少し明るくなってきたわね」


「そう? お義父さんやお義母さんから気を使っていただき、君の昔話などを聞いたりしているよ」


「えっ、そうなの? なんだか恥ずかしいわ」


「でも、そういうことが僕の気持ちを軽くしている。今は目の前にいなくても、こうして心で会話することもできるし、現実にはご両親との話でまるで君が生きているかのような錯覚に陥ることもある。実際はまだ寂しいけど、少しずつ立ち直っているような感じだ」


「良かった。今、私は何もできない。将雄さん自身で立ち直ってもらわなければ、私は天国で心配ばかりすることになる。あまり心配かけないでね」


 康子が笑顔を作りながら話してくれたような気がした。


「そうだね。僕がふさいでいたら、君も落ち着けないよね」


「ねえ将雄さん。もし良かったら、私たちが初めて出会った深大寺を訪れてみない? もしかするとさらに気持ちが変わるかもよ」


「そうか、そこでまだ君とも会えるよね」


「私も一緒に行くわ。もう一度、初めて会った時の様な気持ちになりましょう」


 実際に康子がいるわけではないので、私の頭の中での妄想かもしれない。


 しかし、会話には確かに康子がいるし、私の気持ちも本物だ。


 私は2人が出会った時のことは鮮明に覚えている。ちょうど5日後がその日だ。最近は行っていないが、今、康子と話した。私その日、深大寺を訪れることにした。



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