表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/34

第一章 2話 失った左目と義眼 恩人の名

鏡に写っている僕の顔には"左目"ではない青い色の目・・・僕の目は赤色だ。母親譲りの赤い色の目が左目だけ青色になっていた。これが義眼であることに気づいた僕は驚きと悔しさが生まれた。生きていたことに歓喜する余裕がない


「僕の目は・・・」


恩人の男性に聞くと首を振って口を開く


「私が発見した時には君の左目は"なかった"君が倒した魔物・・・(ドラゴン)の攻撃で失ったとは思えないが・・・"誰か"が君の左目を"奪った"のだろう。君と倒されて息を絶えた魔物以外に誰かの魔力が感じた。おそらく・・・犯人によってーーー」


それ以上の言葉を頭に入れなかった。驚きなのは僕を狙った人物がいることだ。心当たりないし、誰がやったとか分からない


「・・・それよりもまずは名前を言っておかないとな」


男性の言葉に反応する。そういえば僕の名前を言ってなかった


「僕はシオンです。冒険者をしています」


まず、僕の名前を言うと知っているかのように男性は笑って言う


「私は冒険者パーティ『ムーン・ナイト』の管理者をやっているオーバーロードだ。よろしく」


『ムーン・ナイト』・・・?


冒険者パーティ『ムーン・ナイト』


冒険者パーティの中でトップ10に入るほどの人気を誇る冒険者なら誰でも知っている有名なパーティ。パーティメンバーは全員で10人。他の冒険者パーティと比べて数が少なく、少数精鋭であるが他の冒険者パーティよりも強い


そんな冒険者パーティの管理者に拾われるとは思わなかった


というより僕を助けたことが驚きだけど


「あの・・・『ムーン・ナイト』ですか・・・?」


僕の反応を見て、オーバーロードさんは笑って


「ああ、そのパーティで合っているよ」


ええ!?本当にあの・・・いやいや、嘘で・・・なんて言うわけがないから本当だと思う。ここで嘘をつくような人であることは数分だけ会話したことからなんとなくであるけどこの人のことは信用できる。単独で行動している僕を助けたのは負傷者だからと理解したけどまさか、あの有名なパーティに助けてもらったなんて驚きだ・・・もしかしたら、帰り道に助けてもらったのかな?う〜ん、どうだろ?


「・・・・・・」


「放心状態とは・・・まだまだ若いな」


オーバーロードさんは「オーバーロードでいい。敬称を呼ばないでくれよ」・・・オーバーロードは何か探していた。数分経たない頃にある紙を持ってきた


「君についてはパーティの人に教えてもらったよ」


僕についての紙を僕に見えてくれた。いつ、僕のことを調べたのか驚きだけど昨日か今日に調べたと思った。書いてある内容は


冒険者シオン


年齢 20


生まれ 王都リューン


称号 竜殺し 


ランク1


と書かれていた


「竜殺しの称号を私達が負傷した君を見つける前に所持していた。竜殺しはランク1の冒険者では勝てないと常識になっているほどの強力な魔物だ。よく、倒したねと思ったよ・・・」


オーバーロードは僕を人間ではなく、化け物を見ているような目で見てくる。なんと失礼なことを・・・僕は人間だよ!しかし、あの(ドラゴン)がランク1では勝てない魔物だったなんて思わなかった・・・


《まず、ランク制度について説明しよう


ランク制度とは冒険者の強さの指標みたいなものであり、ランクごとに強さが違う。


ランクは1〜10までが基本である。10までが基本である理由はランク10オーバーが存在しているからだ。ただ、確認しているランク10以上・・・『ランクオーバー』は数える程度の人数しかいない


シオンのランクは始まりのランクと呼ばれているランク1である


ランク1は初心者


ランク2は初心者脱却ー初級者


ランク3は中級者


ランク4は上級者


ランク5は超上級者


ランク6は上級者オーバー


ランク7は冒険王候補


ランク8は冒険王


ランク9は冒険王オーバー


ランク10は神の領域者


ランク10オーバーは人外者


とそれぞれ呼ばれている。冒険者の平均はランク3であり、大抵の冒険者はランク3で引退することが多い

ランク4以上の冒険者は冒険者のランク割合でも全体の2割と多いのだ


ランク5となれば全体の1割以下になる。ランク6以上は上位2%から3%しかいない


ランク8以上は40人程度しかいない。極一部の人達しかいないのだ


他に説明する機会があるのでまた機会があれば私が説明をします》


(ドラゴン)をランク1で倒した僕って・・・」


「うむ、常識ハズレの怪物と呼ばれているぞ」


「・・・・・・」


世間からしたら僕は化け物みたいな存在なのか・・・だから、最近冒険者から変な目で見られていたの・・・僕は目の前の敵を倒しただけなのに・・・


「竜殺しと呼ばれても実感がないですが・・・それより、他のパーティの方々は?お礼をしたいのですが・・・」


オーバーロードの他の方ー『ムーン・ライト』の冒険者達の姿は見えない。この方を見つける前に探したが見つからなかったので現在はどこかへ出掛けているかな?


「ん?ああ、"彼女達"のことか。彼女達は今、冒険に出かけている。数日は戻らないと思うから今は"礼"を言うことは出来ないよ」


今は冒険に出かけていていないということ・・・


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ