第一章 21話 襲撃者現れる
29階層に来た僕は階層内にいる魔物を倒していた。
この階層にいる魔物は28階層のような巨大な魔物ではなく、人と同じくらいの大きさを持つ蟲がいる。
虫嫌いの人達からしたら発狂案件であるが炎魔法を使ったら普通に燃える、ランク1の魔法でも燃える。
炎耐性がないので簡単に駆除できる魔物なのだ、難易度は28階層より下である
「ファイアー」
炎魔法でどんどん倒していく。
それでも、数が減ったようには感じないので大量の魔物を倒す必要があるのだ。
最初は勘弁してくれと広範囲魔法で全滅させていたけどそれでも増えるは増える。
この階層は魔物の増加率が高い、1時間で元に戻るようなレベルに虫が増殖されているのだ。
いくら、魔素が濃いダンジョンであるとしても魔物の増殖スピードまで干渉してくるとかやめて欲しいな
「もう、何体倒しているのか分からない・・・増えるのはいいけど限度ってものがあるかな・・・ん?」
魔法による爆発音が聞こえたので少し驚く。
爆発音からして3人組の1人・・・魔法使いの女性が撃った魔法なのが分かる。多分だけどね
他にも冒険者がいるから確定ではないとしても虫を相手に大規模魔法を発動させるなんてどんだけ虫がいるんだよと思っていたが何やら、嫌な予感がする。
虫だから使ったなら文句はないけど・・・僕の勘が違うと言っている。
何かあるのかな?
僕は歩いて魔物を倒しながら戦闘されている場所に向かっていると誰かが僕の横に飛んで行った
「!」
横に通り過ぎて気にぶつかっているのは先程見た3人組の冒険者の1人の男性である
「っ・・・!痛えなおい・・・」
立ち上がるので聞いてみる
「何があったのですか!」
僕がいることに気づいた男性は驚いた顔で僕を見る
「!お前は・・・!竜殺しのランク1か!お前は逃げろ。お前のようなランク1の冒険者では相手が悪い。ここは先輩達がやるから離れるんだ」
何があったのかは分からないが問題が発生しているようだ。
それは何故かと聞くと教えてくれた
「時間はねえから少しだけだぞ。お前や俺が襲撃を受けたことがある例の魔物だ。31階層以上に遭遇する魔物が29階層にいるってわけだ。逃げろ、お前がいても危険を犯し、犠牲になるだけだ。ともかく、逃げるんだぞ!」
僕に襲撃した魔物がここにいるってこと!?
どうしてこの階層に・・・!
「危険を犯すって・・・そんなに強いのですか?それよりも怪我を治しますよ」
僕は慌てないようなフリをして男性の怪我を魔法で治す。
このまま、放置しれば死んでしまうかもしれない。
そんなことを僕が見逃すわけにはいかない
「いや、逃げろよそこは・・・」
呆れた顔で僕を見る男性は素直に回復魔法を受ける
回復魔法で治すと今度は2人が吹っ飛んだこちらに来た
「カルト!ユーラ!大丈夫か!」
2人が倒れたのを見てすぐに駆け寄る男性。
僕は魔法で怪我を治す、怪我を治して戦闘を実行するのかと思ったけど2人とも気絶していた。
「2人を守りながらの逃亡は俺でもできねえ・・・不味いな」
ポツンポツンと足音?が聞こえた。
その足音に青褪める男性に僕は警戒する。
男性の表情からして、戦闘をしている相手がここに来たこと、現在2人が戦闘不能になっているこの状況で敵と戦闘するのは厳しいこと。
仲間を守りながら、敵と29階層の魔物である虫も相手しないといけないということ
「おいおい、もう気絶してしまったのかよ。つまんねえ・・・まあ・・・あ?お前もいるのかよ。竜殺し!
!前回はお前の仲間のせいで失敗したが次は成功してやる」
現れた男?女?は僕を睨む。
仲間という言葉に疑問を浮かべる、あの時の僕はどこも冒険者パーティに所属していない。
それなのにこの者は誰かと戦闘して失敗したと言っている。
心当たりはないけどたまたま近くに冒険者がいて守ってくれたのだろう。
『ムーン・ナイト』の皆が助けてくれた?違う、オーバーロードとエルサの話では、僕を見つけた時には誰もいなかったと言っていたと誰かがいたことを話していた。
ならば、誰が助けたのだろうか・・・と考えている暇はなかった。
「何を言っているんだ?テメェ。突然襲撃して、魔物や冒険者を襲うとか、そんなんで勝っている気がするようなことをしているようで悲しいわ。お前がやっていることはただの雑魚がやっているようなことなんだよ」
「あ?テメェ、なんて言った?」
ブチギレた魔物?は男性を襲う。
空間移動ではなく、走って近づいた、そのスピードは僕が瞬きをした後に男性の目の前に現れるというほどの速さだ
「やっぱりそうくると思っていたぜ!」
剣で薙ぎ払う男性の攻撃を避けて、背後から攻撃しようとする。
そんなことを僕が見逃せるわけがない
「させない」
『波動』による攻撃で吹っ飛ぶ魔物。
予想以上に吹っ飛んでいったのでスキルを使用した僕でも驚きだよ。
思ったよりも体が軽い相手なのが分かる
「一瞬で背後を取るとか暗殺者みたいなことをしてくれるな。あいつ・・・今のは助かった!聞きたいが竜殺し、お前があいつの速度に反応できるってことは俺が隙を作った時に攻撃を当てることは可能か?」
僕にできるかできないかの質問をする男性。
できるはできるけど相手は隙を作らず、背後から奇襲する魔物だ、隙を作るのは簡単な話ではない。
「できます。ですが、暗殺者のように奇襲する相手に隙を作れるのですか?移動速度が異常な相手に隙を作るのは簡単ではないですよね?」
僕の言葉を聞いて男性は笑う
「問題ねえ、この俺なら、一瞬だけでもあいつの隙を作れる。簡単な話ではないのは分かるが先輩を舐めないでほしいな。これでも、そこそこ強いんだぜ俺」
剣を魔物に向けて男性は笑った
「問題はない。早めに決着をつけるぞ」
戦闘開始
次回もお楽しみに〜




