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第一章 1話 目覚める

君は・・・


桜の木の下に水色の髪を持つ少女がいた


「君は・・・一体・・・」


僕は少女に聞く


私は・・・ーーーだよ


うまく聞き取れなかった。名前が何なのか分からなかったのでもう一回尋ねようとするが強烈な光が襲う


「!何・・・この光・・・!」


思わず、目を瞑ってしまって強烈な光を前に目を開けることができなかった。尋ねる前に異変が起きたことで何を言おうか忘れてしまった


「もう一度君も名前を・・・!」


目を開けようと頑張っても強い光の前に開けることが叶わない。だから、言葉を伝えてもう一度名前を聞こうとするが・・・


また会おうーーー君


強烈な光がさらに強くなってーーー




「・・・・・・ん?ここは・・・」


いつの間にか寝ていたと気づいて起きる。何か夢を見ていたような気がする。どんな夢だっけ・・・?どこの家か分からないが見覚えのない天井が見えた。にしては左側の視界が見えない・・・?


いつもの視界ではない。違和感しかなかった。起き上がると体は普通に動けていた。気絶した記憶は曖昧であるが確か気絶する前に回復魔法を使用していたはずだ、そのおかげで後遺症なく、動けるのだろう。


だが、それでも左眼に違和感がある。近くに鏡がないかと探す


この部屋に鏡はないな。それにこの部屋は知らない。僕の家でも知人の家でもない。誰かが僕を見つけてくれたのか?


「ここはどこなんだ・・・」


部屋から出る。誰もいない廊下であるが人が生活しているような"感じ"があった。高そうな瓶が廊下にポツンと置いてあり、有名な美術家が描いた絵なのか素人である僕でも素晴らしいと感じる絵画が飾ってあった


他の部屋に入るとベットしかない部屋がいくつかある。入った部屋の近くにある部屋も入ると同じような部屋ばかりだ。宿屋なのか?と思ったがそれにしては人の気配がない。今は不在なのかと階段を降りる


誰もいない宿屋で僕は寝ていた。助けてくれた人が帰ってくるまで待つしか今はないのかな?と考えていた


誰もいないから魔法で収納していた空間収納で魔物の素材を見ようとすると何か音がした。一瞬、自分の足音かと思ったが聴こえたのは一回だけではなく、何度も何かの音が上から聞こえる。1階ではなく、上の階からだ


もしかしたら、僕を助けてくれた人かもしれないと上に上がる。2階から3階に繋がる階段を発見して上の階に上がる


少しずつ大きな音がする。3階に上がって部屋を片っ端から開けても誰もいない。3階にいないのか、なら、どこにいるのだ?


他に階段があるのかと探すと4階へ上がる階段を発見。この家・・・?は4階建てなのかと階段を上がると上がった先には1つの扉があった


大きい扉でもなく、他の部屋の扉と比べると色が違う。他の家は木の色の扉だが、この扉は漆黒の扉であり、異質感を漂う扉であった


そこから聞こえる何かの音。1階から聞こえた音の出所はこの部屋だったのかと分かった。4階からの音が1階まで聞こえるのかと驚く


僕の耳がいいからなのか?と自分に聴覚の才能があるのか考えたが単に聞こえるだけだろうとすぐに解決する


トントンと扉を叩く。叩いても部屋の中は変わらない。もう一度、叩く。叩いても部屋の中変わらない。反応はないみたいだ。さらにもう一度、叩く。叩いても部屋の中は変わらない。反応はないようだ


何度も扉を叩いても反応がない。防音結界でも張っているのかと扉を開ける。鍵が閉まっていないので簡単に入れた


中に入ると部屋は綺麗だった。何か実験でもしているのかと思っているとその予想は当てはまっていた。なんと、何やら大きいバナナがあった・・・


なんで、バナナ?と思ったが見たことあるバナナとは大きさが違った。普通のバナナの2倍くらいの大きさだろう。驚きはしないがそんなバナナがたくさんあるのでなんで?と首を傾げる


そんな中、バナナを夢中に食べている男性を発見した

ムシャムシャと食べている


「やはり、バナナは気味・・・む?」


僕の顔を見て動きを止める男性。僕の顔に何かついているのか?


「・・・・・・」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


無言の空気・・・


「なんと・・・!起きたのか!!少年!!」


と僕に抱きつく男性。突然抱きつかれたことに驚いて倒れる


痛いがこの人が僕を助けた恩人なのは分かった


「え・・・はい。先程・・・」


抱きつかれた後、僕は起き上がる


「僕を助けてくださりありがとうございます」


礼を言うと男性は首を振る


「お礼は不要だ」


「いえ、死にかけの僕を助けてくれた方なんです。お礼はしますよ」


と言うと男は少し無言になっていう


「それでも君の目は救えなかった」


その言葉に困惑する。僕の視界はいつもの違うが左目?どうして左目が・・・


男性は鏡を僕に見せる。は・・・?


鏡に写っている自分の顔・・・左目の色が変わっている・・・右目は赤色の目で変わらないが左目が青色になっていた。どうして?僕はオッドアイではないはずだ


何故、目の色が変わったのか・・・何故、左側が見えないところがあるのか・・・僕は理解した・・・いや、理解をしてしまった


そうか・・・僕の左目は・・・


失ったんだと







次回もお楽しみに〜

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