第一章 13話 元ランク9の冒険者 メイ
「私はメイ、よろしくね」
エルフの店員さんーメイさんは僕に言う。20・・・10代後半の女性の容姿をしている。
服は店員としてエプロンとか着ている女性
耳が尖っていることからエルフなのは見てわかる
「僕はシオンです。よろしくお願いします」
握手する。
握手すると重いプレッシャーが感じた。
何が起きたと僕は驚いて口を開くことができなかった
「可愛い子ね。貴方のところの冒険者?」
ヘルさんに聞くメイさん。
握手したままにしているのは無視していいの?
それよりも彼女が今、僕に何をしたのかについて問題がある。
握手しただけで僕が固まるようなプレッシャーを与えた。
攻撃してくるのかと考えて顔を見るけど攻撃をしようとするような様子はない
「先ほど会った新人だよ。俺のパーティの子ではない。この子はフレイヤのところの子供だ。あと、握手したままだがいいのかね?」
握手したままでいいのかお前とヘルさんはため息してメイさんに文句を言う
「え!?フレイヤさんの子供!?確かに・・・似ている・・・ってことは現国王の甥っ子ってこと?あっ!ごめんなさい。冒険者時代の感覚でやってしまったわ」
手を離して僕に謝るメイさん。
ん?今、冒険者時代の感覚でやってしまったって?
それはどういうこと・・・もしかして、この人、冒険者?
「いえ、大丈夫です・・・」
結構驚いているな・・・この人・・・母さんの知名度は予想以上に広まっていたみたい。
母さんがすごい人なのは知っているけどここまでとは思わなかった。
というより、自分の凄さが世間にどれくらい知っているかくらいは息子の僕に教えてくれて良かったんだけどな・・・
なんで、教えてくれなかったんだろう
「肩書きでも凄い・・・ん?あの人の子供なのにどうして世間が知られてない・・・王族の血縁を公表するほど甘くないからか・・・」
何かぶつぶつと言っている。
僕には聞こえてないので何を話しているのか分からない。
聞き取れないほどの小さな声で何か言っているのは分かるけどどんな内容なのかは気になる
「まあ、事情はなんとなく分かったわ。ヘルが冒険者の先輩として何かアドバイスをしていたところをシオンさんかヘルが注文した唐揚げ定食を持ってきたカミラがヘルを煽ったってところかな」
正解・・・この人すごい・・・定食を運びながら僕達の話を聞いていたとしてもほぼ正解を回答している
「ああ、そうだ。流石だなメイ、ランク9の冒険者をやっていた経験がここで活かされているとはな」
え?ランク9の冒険者?
ランク9の冒険者だったの!?この人!
「"元"よ。この店の店員として6年かしら。もう、昔の話」
"元"だから凄くないみたいな感じに言ってますけどランク9の冒険者なのはすごいこと
ランク9の冒険者がこの店の店員をしていることに驚きを隠せない
でも、冒険者が集まるような店らしいし、今日はたまたま女性客が多いなと少しだけヘルさんと話していたことから冒険者がたくさん来店する店なんだろう。
店員が元冒険者なら何か問題があった時に対処できる
それだけを考えているわけではないのは分かる
「6年前に有名な冒険者パーティに入っていたんだこの人はな。いえば俺より冒険者としての経験が多い人ってわけだ。この人からも何かアドバイスを貰った方がいいぞ。俺より冒険者歴は長いからな」
そうなんだ・・・ヘルさんの言うとおり、冒険者としてやっていたメイさんからアドバイスをもらった方が今後に良い影響を与える
「6年前の話よ。今のダンジョンの攻略と6年前のダンジョンの攻略では異なっている。昔の攻略方法が今やっても通用しないことは多い。私に聞くより、現役の冒険者に聞いた方がいい。現役の人ならば今の状況は知っているのでしょう?ここ最近、31階層以上が1年前と比べて格段と脅威が上がったことを」
31階層以上が格段と脅威が上がった!?
僕が断念している階層の脅威が1年前と比べて違うってどういう・・・
「・・・・・・やはり、冒険者が集まるこの場所でも知っているのか。ここ最近、ランク2の冒険者とランク1の冒険者に被害が去年と比べて多くなっている。彼のその1人さ、左眼をやられたと知り合いから聞いた」
知り合い?
僕の左眼が義眼なのは冒険者組合と『ムーン・ナイト』のメンバーしか知らない。
母さんにすら話したことがないのに・・・知り合いか・・・誰だろうか?
「この可愛い子も?許せないわ。っで?どうして31階層以上から33階層の危険度が上がったの?そこで魔物を倒している冒険者にも聞いているけど中々情報が集まらないの。まさか、冒険者が冒険者を襲っているとかないよね?」
冒険者・・・冒険者が何故、わざわざ、31階層から33階層・・・ん?ちょっと待て、ランク一の冒険者が僕以外にも30階層突破しているってこと?
いや、居てもおかしく・・・
そもそも、僕が倒れたのは30階層。
重症?の僕を発見を発見してくれた冒険者の1人、オーバーロードさんから聞いた話では僕の左眼をやったのは竜族ではないと言っていた
なら・・・"誰"が僕を襲ったんだ・・・?
次回は番外編になります。次回もお楽しみに〜




