第一章 第0話 始まり
第1話!
「残念ながらお前は才能がない。冒険者をすると言うのならいつか命を落とすぞ」
これは昔、亡き父親から言われた言葉。その頃の僕はまだ、5歳の時だった。その頃は冒険者を目指しているわけではなかったし、冒険者というものが何なのか分からない。何故、そのような言葉を幼い子供に言うのか。昔から未来を見ているのかただ、妄想のようなことを言っているのか。父から言われた言葉は当時の僕は首を傾げた
「僕は冒険者にならないよ」
と答えた自分は未来後悔する
ああ・・・今の記憶は・・・走馬灯・・・?
僕は脳裏に見えた"存在した記憶"を見て困惑する
それ以上に目の前の光景は"存在した記憶"を上回る光景であった
地面に流れている赤い色。目の前にあるのは真っ赤なたまり・・・自分の血・・・
これは誰の血だ?周りにいる誰かの血か?いや、それは・・・ないか。僕以外に人はいない・・・魔物か?目の前に倒れている魔物の血は人間と同じ色・・・魔物の血
魔物の血の癖に僕の左目は見えない。なんで?左目に攻撃された?いつ、攻撃された?
認知したのはされた後、倒した魔物の急所を狙って攻撃した結果がこれだ。ありえないはずだった・・・即死するような部位に剣を刺したはずなのに・・・
どうして・・・ではない。倒して死んだ魔物のことなんてどうでもよかった。このまま・・・
僕が何も動かなかったら死んでしまう。大量の血を流している現在、生き残るには回復しないといけない
僕は回復魔法を使用して傷を治す。それでも遅かったのか視界が揺れる
不味い・・・このままじゃ・・・僕は倒れてしまう・・・誰か助け・・・
意識を失う
シオンの記憶はここまでしかなかった