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(二)-4

 しかし、人間たちに天使であることを悟らせないようにしなくてはならない。悟られると、それに反発する人間も出てきて、任務に失敗する可能性が高くなってしまう。逆に、利用されて予定から外れたカップリングが成立してしまう可能性もある。だからあくまでも私は普通の女子高生を演じて、キューピットであることを隠さなければならないのだ。

 私は校門を抜けて校舎へ歩いていった。だいたいどこの学校でも、校門前には桜の木が植えてあった。今まで何度も桜の花びらが舞う中、学校の校門をくぐってきた。そしてもちろんこの学校もそうだった。この仕事を始めてすでに三〇年になるが、この瞬間の緊張感は、未だに慣れない。


(続く)

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