表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/31

(一)

 今朝はFAXの音で目が覚めた。こんなものを使うなんて、時代遅れも甚だしい。以前に比べれば幾分かましだけど、世間一般の現状からすればもはや十分古典的な連絡手段だ。

 私は掛け布団をどかすと、裸のまま壁際に近づき、カラーボックスの上に置かれたFAXの用紙ホルダーから滑り落ちたFAXを拾い上げた。

 FAXには「指令書」と書かれていた。宛名は黒塗りにされていた。

「誰宛よ、これ」

 寝ぼけたままそうツッコみ、書かれている文章に目を通した。


 「コードネーム『志木アサカ』は、玉淀コウジのカップルを成立させること。なお、相手は任意とする。天界の神より」


「相手は任意って、相変わらずいい加減ね……。まあ、いいわ。こちらはいつもの規定通りに、本人の希望を最優先する形でやるわ」

 私はそのFAXを折りたたんで鞄に入れた。

 そしてバスルームに入った。


(続く)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ