閑話 エインズ王国★
エインズ王国
王領1つ、大貴族領7つで構成されている王制国家。
王制といっても一族による世襲制度ではなく王室というものは存在しない。
王である君主が退位した場合には、各7大貴族の候補者の中から選挙によって君主が選ばれる選挙君主制という方式をとっている。そのため、王位継承順位というものは存在しない。
これは一族世襲による政治権力の腐敗を防ぐためである。
選挙によって次期国王が選ばれるが、基本的に候補者として挙がるのは各7大貴族の長がほとんどの為民主的な制度とは言い難い。ごくまれに、特に優秀と認められる人物がいればその限りではない。
中央にエインズ王領を置き、それを囲むようにして広がる領地を7大貴族が統治している。
この物語の主人公ウル・ベリントンの出自であるべリントン家が7大貴族の筆頭。
以下、ルルコット家、ラトヴィア家、ドネシア家とあと3つの一族が存在する。
エインズ王国から離脱したアラビカ公国が現在は独立した国家として君臨している。
アラビカ公国とは今現在良好な関係を保てている。
アラビカから採れる珍しい鉱石から作られる美しい調度品、武器、防具などを輸入しており、その窓口となっているのが元来商人の一族であるルルコット家となっている。