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閑話:呪具『斬呪剣』★
斬呪剣
呪具オークションでウルの師匠テマラが目をつけて落札した呪具。
古い年代の青銅製の剣。錆びついて朽ちており、刃がない。
持ち手には簡単な滑り止めの段がついている。鍔は平たい突起が伸びているだけのシンプルなつくり。
通常の武器としては使い物にならないが、その剣身に強大な呪いがかけられている。
呪いの耐性のないものが装備すると、一瞬で肉体が崩壊する。
正体不明の武器だが、持ち主のメビウス・ドネシアによるとこの剣は特殊な呪具とされている。
呪いを斬り殺し、その呪いを剣身に吸い込むという。
呪いを実体化させて切り殺すことができるというが、具体的に何が起きているのか装備できるものにしかわからない。
ウルが装備した際には、周囲に紫の暗雲立ち込める荒野が広がり異界のような場所に迷い込んでいる。
呼び名が色々とある。
解除の宝刀、呪魔の剣など。同じ剣を指しているのか、それとも剣自体が複数本存在するのかは不明。
呪魔
斬呪剣で切り殺すことのできる、呪いが実体化したという魔物の総称。
姿形も不明。今後ウルが斬呪剣を使う事で、その実態が明らかになっていく。