閑話:ニンハラル教★
女神・守護神教。
女神ニンフを救いの神として信仰する宗教。
伝統的宗教というよりは比較的年代の浅い新宗教の概念に近い。
貧困層や難民、他種族民救済目的の福祉活動から始まった活動の末に自然発生的に生まれた宗教団体とされている。
創設者はある種族のひとりの女性と言われている。まだ女性の社会的地位が低い時代、権力者や男性社会の外側から発展した組織。しかしながら、現在の組織の幹部は全て男性となっているのは皮肉なものである。
個人崇拝の傾向はなく、団体のトップは十年単位の任期制。
エインズ王国の中では一番信者の多い宗教団体である。
ゆえに近年、権力機構とのつながりが指摘されることが多い。
教皇、枢機卿、大司教、司教、大司祭、司祭と階級が続く。
それ以下一般信徒の修道士、修道女となる。
最近は戦士系の紋章師や腕自慢の武人を修道戦士として召し抱えている。
エインズ王国では、あくまでも国王、または各地の大貴族の領主が該当地の宗教家を任命する私有教会制度をとっている。これにより上下関係を保っている。
ニンハラル教はいくつかある新宗教のなかでも信徒を増やしており徐々にその勢力を増している。
俗称として修道戦士と呼ばれている武人たちに関しては、特に明確な階級は設けられていない。
一部では宗教団体による軍事力の所持ではないかと指摘されており、一部領地ではその存在は正式に認められていない。