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邪神転生ガール  作者: megajoy
29/32

転29 〈邪神〉だけど、絶対に許さないので凹凹にする!

日間ランキング・ローファンタジー部門85位……!(≧∀≦)

「いいね」&評価ポイント、本当にありがとうございます~♪

感謝……( ˘ω˘ )人


手始めに、念動ビームを宮内へと砲撃ブッパする。

今度は、最初っから、最大出力照射だ。


同時に、別の〈邪神〉パワーを開放。

念動ビームを撃ち続けながら、仕掛けるタイミングを測る。


「馬鹿な小娘がっ! 我が〈神〉の護りを破れぬことは、

わかりきったろうにっ!」


宮内が、得意げに、そうほざき叫んだ。


確かに、念動ビームは、〈旧神の印章(エルダー・サイン)〉によって強化された、

〈障壁〉魔法で、完全に防がれている。

半球状の、淡紫色に光る障壁バリアは、小揺るぎもしていない。


このまま念動ビームを撃ち続けても、宮内の障壁バリア

破壊することは、できないだろう。

その結果、さきほどの再現になってしまうのは、明白だった。


けれど、さっき、宮内と問答している間に、心の中で、ジョー●ターきょうこと

ジョー●・ジョー●ターが、優しく語りかけてくれたのである。

『あゆら、それは無理矢理破ろうとするからだよ。逆に考えるんだ、

障壁バリアなんて破れなくてもいいさ”と考えるんだ』


そう────障壁バリアを破れないのなら、別の角度から、

攻めればいい……!!!


並の魔導師や異能使いなら、手詰まりの局面なのかもだが。

この身は〈旧支配者グレート・オールド・ワン〉、〈水〉の〈神〉、

クトゥルフの分け御霊みたま、その転生体。


……………ちゃちなペテン師に無礼あなどられたとあっちゃあ、

本体ママ〉に顔向けできないんだよっっっ!!!


「っちぇすとぉぉぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁぁぁ────────っっっっっ!!!!!!!!!!!」


機は熟し、気をはっして、一気呵成いっきかせいに、

〈邪神〉パワーをかなぐり振るう。

〈邪神〉パワーで、宮内の真上に発生させていた、巨大な水球が、

マッハで降下した。


「んなっ!?」


宮内が気づいたようだが、遅い! 遅い! 遅いっっっ!!!


囮の念動ビームを防ぐのに気を取られ、頭上の発生した魔力の塊に

気づかないとは!!! やはりヤツは凡庸ぼんよう!!! 

時☆既に、王手詰み(チェック・メイト)!!!


念動ビーム照射をやめ、即座に、巨大水球の操作に切り替える。


巨大水球は、宮内を中心とした、半径10メートル範囲の空間を

押し潰すように、落下した。

が、無論、水球が、宮内を護り包む、〈旧神の印章(エルダー・サイン)〉の半球障壁(バリア)

破ることはできない。


でも、それでいい。

“自分の障壁バリアは破られない”

───その油断が、命取り……!!!


「ふぅうううううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっっ!!!」


巨大水球を瞬時に氷結化させ、宮内を、〈旧神の印章(エルダー・サイン)〉の障壁バリアごと、

閉じこめる。

そして、宮内の立つ地面の下まで、丸ごと氷を行き渡らせ、

氷塊のおりを完成させた。


宮内がなにか行動するより早く、私は、氷塊のおりを、

宙に浮かび上がらせる。


形が不格好なままでは盛り上がりに欠けるので、

氷をさらに増加・補填。

“塊”としか形容できなかったおりの形を、

立方体の形状に整えた。


それから、アイス・キューブとなったおりを、空中で、

縦方向に高速回転させる。

次に、高速横回転、斜め回転、再び縦回転。


こんなことをしても、強固な〈旧神の印章(エルダー・サイン)〉の障壁バリアは、

破壊できない。

けれど、いかに障壁バリアが硬かろうが、その内側、

宮内の肉体は、重力と慣性の法則から逃れることは、不可能だ。


さあさあさあ、どれだけ、重力()の衝撃に、

耐えられるかなあ~?(悪役台詞)


今のヤツは、振り回される虫籠に入れられた虫も同然。

天地の定まらぬ状況下で、自分が展開している障壁バリアに、

四方八方、体を叩きつけられていることだろう。


運が悪ければ、首の骨など折って、即死しているかもだ。


一流の魔導師ならば、そんな極限の中でも、脱出の手段を

取れるかもしれない。

しかし、宮内は、〈旧神の印章(エルダー・サイン)〉という、

チート・アイテムだよりの三流。


ま、死んだら死んだで、あとはエストさんが

なんとかしてくれるだろ。(適当)


─────人の命を奪ってしまうかもしれない、という状況に、

恐ろしいまでに冷静、というか、投げやり、というか。

さして、動じていない自分に気づく。


相手が悪党ということもあるけれど、〈邪神〉覚醒してることで、

人間の生死を、俯瞰ふかんして眺めてる部分があるかも……?


などと、余計なことを考えられるくらい、余裕を持って

アイス・キューブの回転を操作していると。


キューブ中心に点っていた、淡い紫色の光が、消えた。

それは、障壁バリアの消失を意味する。


なので、今度は、アイス・キューブをすべて、瞬時に水へと戻し、

水の立方体に変化させた。


超視覚、〈邪神〉アイで、その内部の状況を確認してみる。

……宮内は、なすすべなく、溺れていた。


ブザマにもがく宮内の手には、既に、〈旧神の印章(エルダー・サイン)〉はない。


目を───〈邪神〉アイをらし、水の立方体の中をあちこち探すと、

すぐさま、神秘的な光を放つ護符を発見する。

旧神の印章(エルダー・サイン)〉は、〈救世主メサイア〉をかたる所有者を

見限ったかのように、宮内の手の届かぬ場所で、ただよい浮かんでいた。


「あゆちゃん、凄い……」


「ふぁ……」


ヒメカとゆりちゃんが、一連の事象に感嘆の声をもらすのを

耳にしながら、私は、念動力で、〈旧神の印章(エルダー・サイン)〉を捉える。

そのまま、一気に水の立方体から引き抜いて、

後ろにいるヒメカの手元へと、送り渡した。


「ヒメカ、印章それ、持っといてくれる? 私が触ると、たぶん、

火傷やけどしちゃうからさ」


これは冗談ごとではなく、マジバナシである。

〈邪神〉の転生体な私が、〈旧神エルダー・ゴッド〉の〈力〉が宿る代物シロモノなんぞに

触れたら、ダメージを喰らうのは間違いない。


吸血鬼が、銀製の十字架を手に取るようなもんだ。


「うん、任せて」


私の正体を知っているヒメカは、印章との因果関係を察して、

言葉短くうなずき、印章を手に取ってくれる。


「それと……あのオッサンを、ちょぉ~っとだけ、わからせてくるから。

ゆりちゃんのお耳をふさいで、こっちを見ないようにしておいてね」


「────今更だけど、殺しちゃ、駄目だよ。戦闘不能に

できたなら、エストに引き渡して、相応の罰を与えないと」


私の発言に、困ったように笑い、釘を刺してくるヒメカ。


旧神の印章(エルダー・サイン)〉のない宮内など、脅威ではないと理解し、

もうなんの心配もしていない様子だ。

心配しているとするなら、これから私が宮内に行う“わからせ”を、

やりすぎやしないか、という点だろうか。


「ダイジョブ、ダイジョブ、あんなチンピラ殺しても、

ウンザリするだけだから。殺しとか、ないない……じゃ、ちょっと、ね」


ニッコリとヒメカに笑ってみせて、宙に飛ぶ。


うん、嘘は言わないよ~、殺しはしないもの。

……………ヒメカを侮辱したんだ、楽に殺したりするものか。


ゆりちゃんを悲しませたぶんも合わせて、死んだほうがマシ、

と思うくらいには、報いを受けてもらおうか──────!!!


空中に浮かばせたままの、水の立方体に近づく。

その中の宮内は、体をばたつかせ、水面に浮かび上がろうと、

もがいているようだった。


ヨシ☆ 手伝ってあげなきゃ♪


念動力で宮内の体を、水の立方体からぶっこ抜く。

水の立方体は、もう、用済みなので、空中で全部蒸発させ、

消しておくことにした。


宙で逆さ吊りにした宮内は、飲んでいた水を吐き出して、

ゲホゴホガハと、耳障りなほど咳き込んでいる。

トレードマークっぽかった黒縁眼鏡は、とっくに

はずれてしまったようだった。


さあて────お仕置きの時間だよ、ベイビー。


私は、逆さ吊りになってる宮内の背後に回りこみ、できるだけ、

冷酷そうな声で語りかける。


「さて……どんな気分かなあ───? 圧倒的立ち位置で勝ち誇ってたら、

一瞬で、ボロ負けした気分は……?」


う~ん、こっちの気分としましては、

DI●に逆転した承●郎の気分でございますとも。


ちなみに、宮内の体は、念動力で全身ギチギチに拘束していた。

身じろぎひとつも、できないようにしている。


「女子高生が運転する車に、ラン●ボで峠勝負挑んだら、

相手の乗ってた車が未知のエンジン積んだハチ●ク

だった───ってのはどうかな……?」


我ながら、マニアックなたとえを口走ってるなあ、と思った。

宮内にも、話は通じてないに違いない。


でも、いいのだ、ただの脅し文句だし。

せいぜい、恐怖に怯えてもらうことにしよう。


「だけど───おまえのことは、かわいそうだとは、全然思わん」


承●郎ムーヴで、冷酷に宣告。

念動力を使い、宮内の右脚をボキッとな。


「うぎゃぁあああああああぁぁぁぁぁぁぁ────────────っっっっっっ!?」


うっわ、うるせえぇぇぇぇぇーっ!

宮内の絶叫に、思わず顔をしかめてしまう。


宮内は、悲鳴をあげたあと、身動きできない逆さ吊りの状態のせいか、

必死に口を動かしてきた。


「や、やめろぉっ! いえ、やめて!? やめてくださいっ!

わっ、私は〈聖導庁〉の司教ですよ!? こ、こんな無法っ!

非人道的な拷問は、許されないっっっ!」


………コイツ、今まで自分がさんざん非人道的な真似を

してきただろうに、いざ自分の番になったら、

立場を持ち出して被害者ヅラかよ。

『撃っていいのは、撃たれる覚悟がある奴だけだ!』って、

ル●ーシュも言ってんだろがっっっ!!!


と、ゆーわけで、宮内の正面に回りこんで、

勢いよく腹パン。(精神コマンド“てかげん”使用)


「ぐぼぇぁぁぐぅぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ!!!」


逆さ吊りで空中に貼り付けられたまま、胃液やらなんやら吐き出し、

悶絶する宮内。

─────痛みを感じられる、って幸せなことだねぇ~

……“生きてる”って、実感できるだろぉ~?(悪役台詞PARTⅡ)


それじゃ次は、とばかりに、念動力で、宮内の体を、

地面に軽く叩きつける。


地上に降り立った私は、激痛にのたうち回る宮内を、

再び念動力を使い、無理矢理引き立たせた。

続けて、念動力により、宮内の口を、大きく開けさせる。


そこへ、小さな水球に生成した霊薬水エリクサーを、放り込んだ。


「むぐぉっ!? ぐっ……! む……?」


霊薬水エリクサーを飲みこんだ宮内は、一瞬、

苦しみ悶えるような声を出す。

が、すぐに、自身の体に起こった状態に、当惑したようだった。


霊薬水エリクサーの効果で、私の与えたダメージが、

綺麗サッパリに消えたからであろう。


「体の痛み、なくなったよな? じゃあ、正々堂々、勝負といこうぜ」


本音を言えば、チートな〈邪神〉パワーで拷問しまくり、

『殺してください』と、宮内が哀願するまで痛めつけたいところだけども。

ヒメカが見てるからね、そういう残虐必殺技フェイタリティ判定が

つきそうなのは、やめておく。


「ハンデをやるよ。私は、念動力とか、異能の〈力〉は

いっさい使わない。そっちは、〈身体強化〉の魔法でも

なんでも使って、かかってきな」


イキイキにイキってる私は、どこまでも承●郎ムーヴしちゃうのであった。


イキりをかけられた宮内のほうは、当初、話の流れを

掴めていなかったモヨウ。

が、だんだんと、私に『手加減してやるから、勝負しろ』と

言われていることを理解したようで、その顔を、怒りに歪ませていった。


「つまり西部劇のガンマン風に言うと─────

“ぬきな! どっちが素早いか試してみようぜ”ってやつだぜ」


承●郎第三部最終決戦時とは、ちょっと状況が違うけれど、

最後まで、承●郎の台詞をイタダキで使わせてもらう私。


「……っ! 舐めおって! 小娘がぁぁぁぁぁっっっっっっ!!!」


激昂げっこうした宮内は、おそらく、〈身体強化〉の魔法を使ったようだった。

身体能力を底上げして、私と格闘戦やるつもりなんだろうね。


でも、遅いんだよなあ。


─────私は、念動力や、〈水〉関係の異能の〈力〉は、

いっさい使わない、と言った。

けど、〈邪神〉ボディに備わった超身体能力とか、

怪力とかは、思う存分使うよ?


だって、聞かれなかったし?

当方、〈邪神〉ボディなかったら、か弱き十代女子ですし?


まさか、卑怯とは言うまいね。(悪役台詞PARTⅢ)


と、いうわけで、音速めいたスピードを出して、身をかがめ、

宮内の右脇をすり抜ける。

私の動きを、目で捉えることのできていない、宮内の右足首を、

片手で引っ掴み、そのまま、すくい上げた。


で、人形を振り回すかのようにして、宮内の体を、

ビッターン!と、地面に叩きつける。


「ぐえっ!?」


宮内は、そんな強い呻き声を吐き出した。


血反吐とかは、吐かなかったか。

〈身体強化〉の魔法で、耐久力も上がってるんだろう。


……………じゃ、もうちょっとだけ、強めに“わからせ”、

いっとくか!


〈邪神〉ボディの怪力で、再び、宮内の体を、足首から振り上げる。


「ひっ……!? や、やめ……!」


なんか聞こえたけど、無視してハイ、地面にビッターン!


「ぐげぇっ!」


ハイハイハイ、どんどんいくよー! 続けていくよー!

ビッタン! ビッタン! 本気マジビッタン!


「ごっ! ぐぉっ! げぇっ! がっ! ぎっ! がぁっ! ぐべぇっ!」


地面に叩きつけるたびに、宮内の口から、苦しげな呻き声が上がった。


それでも、さっき言ったように、私は、この男をかわいそうだとは、

全然思わない。

この男は、こんなもんじゃ、全然許されないことを、

実際にしているのだから。


ゆりちゃんの〈力〉で、人が既に、何人も死んでいる。

今朝方のニュースで流れた飛行機墜落事故の死亡者は、

確か、百人を越えていた。


宮内の研究施設での、ゆりちゃんへの〈実験〉で、

他に死傷者の出る〈夢〉を無理矢理〈〉させられていない、

なんてこと、期待するだけ無駄だろう。


今はまだ、ゆりちゃんに、多くの人の命を奪ったという自覚はない。

けれど、成長するにつれ、自分の〈力〉がもたらした結果、

その罪深さに気づいてしまうのは、自明の理。


子供に、重すぎる十字架背負わせやがって……!


絶対に、許さない……っっっ!!!

もし、〈神〉が許したとしても、〈邪神わたし〉が許さない、

っつ~のっっっ!!!


ズドンッ!


おっと、いけない、即死しないように、手加減して地面に

打ち下ろしてたけど、怒りのあまり、若干、リキ入れすぎちゃった。

だけど、見たところ、宮内の肉体は、まだ原型とどめてるし、

問題ないよね☆


「………………………………………………………………………」


宮内の口からは、もはや呻き声すら出ず、命からがらといった、

呼気こきがもれるばかりの様子である。

よぉ~し、じゃ、もう一回、霊薬水エリクサーを無理矢理飲ませて、

最初からスタート♪しなきゃだね!


そう発憤して、霊薬水エリクサーを作り出そうとした時だった。

この場に、ふたりの人間が闖入ちんにゅうしてきたことを、

私の〈邪神〉イヤーで知覚する。


空を飛んでやってきたので、“関係者”であることは間違いなく、

私は警戒して、そちらにすぐさま目を向けた。


ひとりは、エストさんだったので、その姿に、やっと来てくれたか、

という思いになったけれど。

もうひとりの姿を見て、驚きひっくり返りそうになる。


「えっ。あン時の、おじいちゃん──────────っっっ!?!?!?」


そう、エストさんと共に、降り立ってきた人物は、昨夜、暴走族に

かれそうになっていた、あのおじいちゃんだったのだ………!


「やぁ~、どーも、どーも、昨日ぶりだね、お嬢ちゃん」


驚きすぎて、二の句の継げない私に向かって、おじいちゃんは、

なんてことない感じで、ニコニコと手を振ってくる。

そして、同じく、笑顔で、気軽にサラッと、のたまってきた。


「いやぁ~、昨日は自己紹介もできんかったからね、すまんかったね。

わしゃ、〈聖導庁〉ってトコで〈総統司教グランド・ビショップ〉やっとる、

トマス・コンスタティンという者だよぉ~! よろしく~!」


………………………えええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ────────────────っっっ!?!?!?

【Tips!】“転21”でエストさんが言ってた『急に来日したお偉いさん』は、おじいちゃんのことですゾ!

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