転25 〈邪神〉だけど、待ち伏せ闇討ちを返り討ち。
「あゆらちゃんと日明香ちゃんをもっとイチャ♡イチャ♡させるぞい☆」と言ったな。あれは、“嘘”だ。……いや、嘘、ってゆーか、しばらくシリアス(?)戦闘になります(^ω^;)
ヒメカと心のエネルギーをガッツリ満タンにした(意味深)あと、
ゆりちゃんと戯れながら、予定の時間を待った。
私たちがくつろいでいるホテルのある、九頭竜市中心部から、
港湾商業区画までは、飛行して行けば、十分とかからないだろう。
けれど、念のための五分前行動ならぬ、三十分前行動で、
現地に到着しておくことにした。
飛行編成は、ヒメカが〈魔法少女〉モードで先行し、そのあとを、
私がゆりちゃんをお姫様抱っこして付いていく形に。
もちろん、他人から目撃されぬよう、〈不可視〉の魔法を使っての飛行だ。
私たちが付いているとはいえ、高所の飛行は、ゆりちゃんを
怖がらせるか、と危惧していたけれど。
なんか、街の夜景を眼下に飛行するのを、ゆりちゃんは、
たいそうはしゃいで、笑い声などあげていた。
相当に、肝の据わった幼女である。
まあ、泣いて騒がれたら、こちらも困っただろうから、
非常に助かった。
……それはそれとして、ヒメカとの、街の上空初飛行が、ただの移動に
なってしまったことに、途中で気づき、密かに落胆しちゃう私。
どうせならね、デートの一部で、遊覧飛行的な感じで、一緒に
飛び回りたかったなあ~、って思っちゃうわけですよ。
それが、任務的なフライト! くそが!
〈聖導庁〉過激派の連中、絶対に許さねえ……!(八つ当たり思考)
そんな考えをしていたせいか、あっという間に目的地に到達する。
大型のコンテナが、整然と積み立てられ、並べられている区画だ。
他人の目には、私たちの姿は見えていないとはいえ、いきなり、
船が接舷している岸側に降り立つのはまずかろう。
離陸前に、そうヒメカと話し合っていたから、コンテナ群の、
適当な隙間のある場所に、着陸した。
地上に降りたって見渡すと、さながら、無数の鉄の箱で仕切られた、
迷路のようである。
外灯は点在しているけれど、それらの光が隅々まで行き渡るわけはなく、
逆に、ホラー映画めいた風景に見えるのだった。
さて、そんな景色に、怖がってもいられない。
ここからが本番だ。
目を閉じて、超聴覚で、周囲を立体視して、索敵する。
─────────おっとっとぉ~い……!
立体視で視えた、この区画一帯の状況に、一気に
警戒感を引き上げざるをえなかった。
これは、用心で索敵して、正解だったわ。
「……ヒメカ、確認なんだけど、〈聖導庁〉のひとたち、
何人来る予定なの?」
「え───? エストからは、三人、って聞いてるけど……」
「顔と名前は、知らされてる?」
「うん。データで確認してるわ」
「……そのひとたちの中に、過激派の人間がいたみたい」
「えっ!?」
「このあたり一帯、囲まれてる。昼間、ホテルで襲ってきたヤツラ
みたいな、格好してるね。それに───銃で武装してる。
自動小銃ってやつかな。人数は、四十人ってところ」
目を閉じたまま、立体視を続けて、ヒメカに現状を告げる。
上空からでは、夜ということもあり、コンテナの陰に隠れていて、
目視では、見つけきれなかったのだ。
しかし、よくもまあ、うじゃうじゃと待ち伏せされたものである。
……エストさんの部下にも、過激派のスパイが紛れ込んでいた、ってわけだ。
私とヒメカが、本物のゆりちゃんを連れてここにやってきているのは、
もうバレバレなのだろう。
エストさんには、あとで文句をいっぱい言わなきゃな。
けどまあ、まずは現状を打破することが第一である。
事、ここに及んでも、私は余裕のよっちゃんであった。
私の〈邪神〉パワーがあれば、ハッキリ言って、過激派の有象無象が
何人増えようと、敵ではない。
──────あれ? この思考、なんかラスボスそのもの?
こっちが正義の味方のはずなのに、なんかキマリ悪いなあ……。
「魔力で〈結界〉を張ってるとか、なにか、感じる?」
「……ううん。〈結界〉で、このあたりを封鎖してるとかは、
感じな────」
ヒメカが私に返答し掛けたところ、途中で口をつぐんだ。
「────今、〈結界〉が張られたみたい。わたしたちが
飛んできたのを、察知したんだわ」
「ちなみに、その〈結界〉、〈人避け〉の効果だけ?」
「たぶん、〈人避け〉と、〈静音〉───音を、外部に
もらさないようにする〈結界〉だと思う」
「そっか、じゃあ────」
気兼ねなしで、向こうを皆殺しにしても、構わないってわけだ。
って、ナチュラルに〈邪神〉発言しそうに
なってしまった自分に、ちょっと驚く。
違う違う、そうじゃない。
そんなこと口にしたら、ヒメカから、嫌われちゃうからね。
「……手加減の必要は、ないってことだね」
〈邪神〉な台詞を、よりソフトな言い方にして、
ヒメカに、ニヤリと笑ってみせた。
ヒメカは、そんな私を、硬い声と表情で、たしなめてくる。
「昼間の襲撃を失敗してるから、向こうも、全力で応戦してくると思う。
あゆちゃんの〈力〉が凄いのはわかってるけど、油断しないで」
「大丈夫、油断なんかしないよ。私も、最初っから、全力で、向こうを
全員、戦闘不能させにいくから」
ヒメカを安心させるように言ったつもりだったけれど、台詞の内容が、
自信過剰に聞こえちゃったか?
困ったように、私へ、思案顔を向けてくるヒメカ。
「……船での脱出は一旦諦めて、この場は、飛んでホテルに引き返す、
っていう選択肢もあるんだけど───」
「こちらの動きがスパイに漏れてるなら、ホテルに戻っても、過激派が
待ち伏せしてると思う。表向きはまだ、ゆりちゃんは〈聖導庁〉が
保護してる、っていう体のままだから、本物のゆりちゃんを
また拉致っても、どこからも文句はつけられない───向こうからすれば、
私たちを闇討ちして口封じするには、絶好の機会だし。……私たちが
仕組んだ状況、逆に利用されちゃったね」
スパイ映画とかだと、主人公側の作戦が筒抜けだった場合、大抵、
退路は断たれているものである。
「それじゃあ、わたしの屋敷に、一度、避難する?」
「───ヒメカの屋敷には行ってみたいけど。それはまた、別の日に。
……向こうがその気なら、こっちも、今の状況を、利用しちゃおうよ」
「え?」
「さっきも言ったでしょ? 手加減の必要はない、って。
ココに来てるヤツラ、全員を叩き潰して、闇討ちし返しても、
なんの問題もないから。だって、表向き、ココには〈聖導庁〉の
人間なんて、ひとりも来てるはずないんだもん。いないはずの
人間について、どうこう言えないのは、向こうも一緒、ってこと」
違う?、と、ヒメカに向かって、いたずらっぽく笑ってみせる。
「で、全部片付けたあとで、エストさん本人を呼んで、ゆりちゃんの
避難を直接請け負ってもらったほうが、過激派が手出ししてくるリスクは、
減るんじゃないかな?」
「────そうね。あゆちゃんの言うとおりだわ。あゆちゃんの
方針のほうが、ずっと確実だと思う」
私の意見を、わずかに吟味したあと、ヒメカは、納得したように
うなずいてくれた。
あまりの納得ぶりに、なんだか申し訳なくなってしまう私。
なぜなら、言ったことの半分は本当だけど、もう半分は、
ただ、私が、ゆりちゃんを拉致ろうとしてる連中を、物理的に
わからせてやりたいだけだったりするからである。
しかし、今更そんなふざけたことは、口に出せなさそうな雰囲気。
なので、真面目な表情を作って、ヒメカにうなずき返しておくのだった。
「……あゆらおねえちゃん、ほんとうにだいじょうぶなの?」
ゆりちゃんが、心配そうに、たずねてきた。
私とヒメカのやりとりを聞いていて、事態が、良い方向に
進んでいないことを、察したのであろう。
「大丈夫だよ~。お姉ちゃんには、秘密の作戦があるからね~」
安心させるように、そう笑ってみせ、その頬をつんつんと軽くつつく。
我に秘策アリ!
いや、たった今、思いついたんだけどね!
「あゆちゃん、作戦って、どんな?」
私の口からでまかせを、律儀に確認してくるヒメカ。
「あー、まあ、やること自体は、朝からやってるのと、
全然変わらないかな」
苦笑してから、お姫様だっこしていたゆりちゃんを、地面に下ろす。
それから、ゆりちゃんを、ヒメカに預けた。
「ちょっと、集中作業に入るから、ゆりちゃんをお願いね」
「うん、わかった」
そううなずくヒメカに、笑って見せたあと、ふう、とひとつ深呼吸。
……よっしゃ、さあ~、いっちょうやったるか────────!
気合いを入れて、〈邪神〉パワーを発動……!
目の前に、大型の水球を発生させ、それに手足を形づくる。
出来上がったのは、〈水幻影身〉、透明状態の妖怪ぬり●べバージョン。
それを、立体視で確認した敵の数に足りるだけ、
どんどん精製していく。
この様子を見て、ヒメカが、心配そうに声を掛けてきた。
「あ、あゆちゃん、こんなに魔法人像作って、魔力は、大丈夫なの……?」
「うん? 全然平気だけど?」
あれ? 私またなんかやっちゃ(テンプレ以下略)
チートキャラ台詞はさておき、私の体感的に、魔力が減った感覚は、
まったくなかった。
当方、〈邪神〉ですしね! このくらい、よゆ~よゆ~!
なんて、ちょっと調子にノリすぎかな?
油断して、失敗しないようにしなきゃだね。
「よし、それじゃあ……作戦、スタート!」
そう宣言して、〈水幻影身〉の一体目と、五感を同期する。
視界が切り替わるやいなや、私は、〈水幻影身〉の巨体をダッシュさせた。
同時に、立体視で、敵の位置を確認。
手近な敵へ向けて、〈水幻影身〉を猛スピードで接近させる。
コンテナとコンテナの間に潜んでいた、二人組の男たちは、
突如肉迫してきたこちらの存在に、気づきはしたようだった。
けれど、もう遅い。
一気呵成の勢いで、〈水幻影身〉を突進させ、
男ふたりを、水の体に呑みこませる。
そのまま、〈水幻影身〉を氷結化。
過激派ふたりの氷漬け、一丁上がり! 次!
氷像と化した〈水幻影身〉との同期を切り、
続けざま、待機させている別の個体と同期させる。
今度は大ジャンプを繰り返し、コンテナからコンテナへ跳び移り、
捕捉している標的、別の二人組に接近。
すると、向こうも気配を察して、〈水幻影身〉の姿を確認したのか、
銃口を向けてくる。
だが、二人組は呆然と硬直して、すぐに発砲はしてこなかった。
透明ぬり●べな、こちらの正体が、把握できなかったからだろう。
なにせ水そのものの巨像が動いてて、一見では“透明で大きななにか”としか、
わからないのだから。
気分は、古典エイリアン襲われ映画、『プ●デター』で、
プ●デターに遭遇した兵士だろうな。
あのプ●デターも、チートな科学技術で、初見殺し的に兵士を
襲っていくんだよなあ……。
────まあ、私も、チート〈邪神〉パワーで、容赦なく襲うんですけどね。
二人組が我に返って、なんらかの行動を取るよりも早く、私は、
〈水幻影身〉を跳躍させた。
二人組は逃げだそうとしたようだったが、残念! 逃がさないぜぇ~?
おっと、こんな台詞思い浮かべてたら、どっちが悪党かわかんなくなるな。
ふひっ!
油断するまいと自戒しつつも、ノリノリで〈水幻影身〉の巨体を、
二人組めがけて、上から飛びかからせる。
気分は『デッド・●イ・デ●ライト』のキラーだ。
二人組の発砲を許す間もなく襲いかかり、〈水幻影身〉の体内に、
ふたりまとめて取り込む。
で、冷凍、カッキーン! ハイ、次行ってみよう!
同期を切って、次の個体に切り替える……のだけど、
この切り替える時の目眩は、やっぱキツい。
私の〈邪神〉ボディなら、連続する目眩のせいで昏倒してしまう、
なんて恐れはないが、気分悪くなるものは、なるのだ。
同期切り替えの回数を減らせないものか、と一考。
……あっ、そうか、動かす駒と、
攻撃効果範囲を大きくすればいいんだ。
魔力消費量を気にしなくていいからこそ、やりたい放題の
アイデアを思いついてしまう。
向こうが、〈人避け〉と、〈静音〉の〈結界〉を張ってくれているので、
一般人の目を気にする必要もない。
思いついたら、即・実行!
やってやるZE……!
再び〈邪神〉パワーを使い、待機させていた〈水幻影身〉群を、動かしていく。
別個だった群体を、ひと塊の、巨大な存在へと、
融合合体させていった。
ついでに、追加でいくつもの水球を発生させて、それらも投入し、
さらに巨大化を図る。
「すっごーい! とうめいな、きょうりゅうさんだ~っ♪」
融合合体を果たして、新たな姿を形づくった巨大〈水幻影身〉を目にし、
ゆりちゃんは、そう声を弾ませた。
うん、龍です。
日本の伝承に出てくるタイプの、蛇型ドラゴン。
体長は、40メートルくらいかな。
「あ、あゆちゃん……? 今度は、なにをする気なの……?」
私が巨大な水の龍を作り出したのは、さすがに想定外だったのだろう。
困惑と驚愕の入り交じった声で、ヒメカが私に確認してきた。
相談ナシだったから、うん、マジでごめんです。
「ちょっと敵の数が多いからさ、まとめて薙ぎ払っちゃうカンジの
攻撃方法がいいかな、って思って。あ、やることは、やっぱ変わんないよ?
氷漬けにして、戦闘不能してもらうだけだから」
そう言ってしまって、あれコレ、やっぱ悪役の台詞っぽい?、
なんて思ってしまった。
そんな私に、ヒメカは、呆れたような、困ったような顔をして、苦笑する。
「────まあ、向こうも、重火器で武装してるみたいだから、仕方ないか。
……でも、やりすぎないでね、あゆちゃん」
「オッケー。あゆら、いきまーす!」
ヒメカのGOサインも出たことだし、水ドラゴンとの同期を開始。
怪獣同然の巨躯を、動かし始める。
立体視で、敵の動きを確認しながら、コンテナの列を悠々と飛び越え、
水ドラゴンを接近させていった。
巨大サイズだから、移動スピードが遅いかといえば、さにあらず。
そこは私の〈邪神〉パワー魔力ブースト、めっちゃ速い。
水だから、透明ではあるけど、空間の揺らぎで、水ドラゴンの
巨大な輪郭は、視認できてしまう。
積み上げられたコンテナよりも、全然全高があるため、夜闇の中とはいえ、
その存在は、一目瞭然であった。
私の〈邪神〉イヤーに、敵さんの通信会話が飛びこんでくる。
『なっ、なんだアレはっ!?』
『隊長っ! 透明で識別不明の、巨大な、巨大な…不明存在発見!
目標の魔法少女が召喚した、使い魔の可能性あり!』
『なんだあの動きは!?』
『はっ、速いっ! 速すぎるぞっ!? こっちに来るっ!』
は~い♪ 来てま~す♪
とりあえず、SHIんでもらえるかな☆
いや、違う違う、そうじゃない、そうじゃないのよ。
コロコロしちゃったら、イカンのだった。
まずは、射程距離に入った標的・ロック・オン!
Swallow THIS!!!
気合いの念と共に、水ドラゴンの口から、水の巨塊……
〈水重塊弾〉(リアルタイム命名)を発射!
そして、〈水重塊弾〉命中と同時に、氷結!
───よし、一発につき、三人は仕留められるね!
氷像と化した三体を見下ろして、私は、むっふ~、と、
結果に満足だ。
このぶんなら、〈水重塊弾〉連発するだけでイケるっしょ!
そう考えている間にも、敵兵五名発見。
攻撃する隙すら与えず、すぐさま水ドラゴンに、〈水重塊弾〉を連発させる。
じゃんじゃん行こう、ガンガン行こう!
水ドラゴンを暴れ回らせて、さんざんに〈水重塊弾〉を撃ちまくり、
凍らせまくった。
……ノリが、『プ●デター』から、『ジュ●シック・ワー●ド』みたいな
モンスターパニックものに変わっちゃったな~。
まあ、T-REXは、氷結化水塊は吐かないけどね!
ふははっ!
かくて、出来上がる、この世の氷結地獄。
ここら一帯に潜んでいた武装兵士を、ひとり残らず氷像に変えて、
鎮圧したのであった、マル──────と。
「ひめかおねえちゃん、なんだかきゅうに、さむくなったね」
「………そうだね。ゆりちゃん、大丈夫? 体、ゾクゾクしてない?」
「だいじょうぶ~!」
水ドラゴンと同期して操る私のそばで、
そんなふたりのやりとりがあった。
んん~……ちょぉ~っとだけ、やりすぎちゃったかしら~……?
いや、でも、武装兵士たちは全員、生きてるしィ~、
コンテナ群にも氷が張りついちゃってるけど、
そんなに壊れてないと思うから、被害は出してないはずだしィ~。(たぶん)
この惨状の後かたづけは、〈聖導庁〉過激派のみなさんがやってくれるだろう。
秘密の業界の、さらに公にできない、後ろ暗い任務の後始末だ。
しかも結果は大失敗ときているから、極秘中の極秘裏に、宮内司教らは
“なにもなかった”ことにしなければならない。
ざまあみろ!(『冒●王』版の伝説的タイトル主人公風に)
あまりの完璧な勝利に、思わず、
内心でそう口汚くなっちゃう私だった。
──────そんな慢心が、いけなかったか。
水ドラゴンとの同期を切って、戦闘状態を解こうか、
とした、その時。
ズッパァァァァァァァァァン!!!
「いづっ!?」
「あゆちゃんっ!?」
水ドラゴンの頭部に激しい衝撃を覚え、同期が、唐突に途切れてしまった。
突然の事態に驚愕し、なにが起こったのかを察すると、
戦慄してしまう。
同期していた水ドラゴン、〈水幻影身〉の頭部が、
何者かの攻撃を受けて、損失してしまったのだ。
しかも、一撃で。
物理的な攻撃で、〈水幻影身〉の素体である
〈水〉を破壊、消滅させるのは、不可能だ。
間違いなく、超常的な〈力〉による攻撃である。
私の、〈邪神〉パワーを上回る、なにか………?
魔力を感知することができない私だけれど、今回の黒幕らしい、
あの宮内司教が、そんな〈力〉を持っているとは思えなかった。
また別の〈能力者〉がいるとか、か─────?
さっきまで〈邪神〉パワーで、『私TUEEEEEEEEE!』して、
余裕ブッこいてた自分を、殴ってやりたい。
………………そう思ってしまうほどに、なにか、猛烈に嫌な予感がした。
な、なにー無敵のあゆらちゃんがピンチなのかー(棒)




